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Do My Best, GO! 〜アスリートインタビュー

プロアスリートを支える食事に迫る。第11回 卓球・平野美宇選手インタビュー

2021.10.01
プロアスリートを支える食事に迫る。第11回 卓球・平野美宇選手インタビュー

明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第11回は、東京2020の舞台で卓球女子団体・銀メダルを獲得した平野美宇選手のインタビューをお届けします。天才キッズと呼ばれ、ライバルたちと競い合いながら成長し、そしてメダリストへ。まだ21歳ながら豊富な経験値を持つ平野選手に、食事や身体づくりの秘訣を伺いました。

まずは改めて、東京五輪 卓球女子団体、銀メダルおめでとうございます。平野選手にとっては初めての五輪出場だったと思いますが、表彰台に上がった瞬間はどのような思いだったのでしょうか。また、試合を振り返っていかがでしょうか。

「5年前(リオ五輪)は観客席から見ていてとても羨ましく思っていたので、その舞台に立てることがすごく幸せでしたし、頑張ってきて良かったなという思いや、感謝の気持ちでいっぱいでした。
女子団体は金メダルを目指していたので、チームとしては悔しい部分はたくさんありますが、個人としては良い時の自分の力が出せたかなと思います。また、選手一人ひとりも自分のプレーを出し切れて、みんないい顔で終われたので、今となってはやり切れたように思っています。私自身、今後もっともっと頑張っていきたいと思いましたし、多くの方にもっと自分の卓球を見ていただけるように、卓球界にも貢献できるような選手になっていきたいです」

平野選手はお母様が卓球の指導者ということもあり、3歳から卓球を始められたということですが、まず、ジュニア時代のお食事について聞かせてください。

「私は小さい頃あまり食べる方ではなかったので、頑張って食べるようにしていた記憶があります。特に中学生になると母や周りの人から「もっと食べなさい」と頻繁に言われるようになり、だんだんと、食べられるようになったと思います。母は忙しいながらも毎食、バランスの良い食事を心掛けてくれていたと思います。」

ご家族の支えも大きかったのですね。好き嫌いはありましたか?

「好き嫌いはあまりありませんでした。山梨出身なので、桃やシャインマスカットとかは好きですね。あとはお肉。焼肉も好きでよく行きます」

©T.LEAGUE

山梨出身ということは、きのこも身近な食材だったのではないでしょうか?

「そうですね。きのこは好きで昔も今もよく食べます。小さい頃からお味噌汁とかによくきのこが入っていたので馴染みがありますし、身体に良い印象もあるので、意識的に定期的に食べるようにしています」

特に好きなきのこはありますか?

「白いシメジのようなきのこが大好きです。あとはお鍋とかしゃぶしゃぶに行ったときは、絶対にエノキを入れます」

きのこは食物繊維が豊富で腸内環境を改善すると言われていますが、そういう面でも意識したことはありますか?

「ありますね。スポーツ選手なので身体が一番大事ですから、食物繊維が不足してしまうと腸内環境も悪くなりがちです。食事全体のバランスをよくするために意識的にきのこを取り入れるようにしています」

©T.LEAGUE

身体の内側からも整えていらっしゃるのですね。今後、肉体面で改善していきたい点や、ここを鍛えていきたいという課題はありますか?

「筋肉量がなかなか増えづらかったり、体脂肪が上がりやすかったりするので、体脂肪を下げて筋力を上げたいというのが目標です。でも、筋肉は努力しないとつかないですし、食べ過ぎても脂肪が多くついてしまうので、自分のベスト体重をコントロールするのがとても難しいです。ただ、ちゃんとできた時はすごく卓球も調子がいいので、継続していきたいですね」

筋肉をつけるにあたり、食事で意識していることはありますか?

「普段はタンパク質をしっかり摂ることを意識しています。合宿所にいらっしゃる栄養士の方に相談していますが、いくら練習やトレーニングをしてもタンパク質が足りないと筋力がつかないと言われました。」

栄養士さんにはよく相談されるんですか?

「そうですね。栄養について、自分的にはかなり知っている方だと思っていましたが、やはり栄養士さんに話を聞くと全然知識不足だと感じることが多いですし、私がわからないことも教えてくださるので聞くようにしています」

©T.LEAGUE

東京五輪に引き続き、9月からはTリーグが始まりますが、リーグに参戦し、卓球を盛り上げていくことに関してはどのような思いでいますか?

「今、卓球界が新しい時代に入ったと思うのですが、もっと盛り上げたい部分がたくさんあります。オリンピックで見てくださる方が増えたので、そういう方が見に来てくださるようなリーグにしたいなと思います。
個人的には、卓球について発信するのはもちろんですが、卓球以外のこと、例えばアイドルや美容院に行くことも結構好きなので、そういう卓球以外の部分も発信して、より多くの方に興味を持っていただければ嬉しいと思っています」

卓球、Tリーグも間近ですが、個人としてレベルアップしていきたいところはどこでしょうか?

「今回、本当に久しぶりに自分の力を出せたなっていう試合ができたので、この感覚は忘れずに持っておきたいですし、すごく自信になりましたし、楽しかった。なので、もっともっと卓球の理解を深めて、技術や戦術や自分の考え方も一流になれるような選手に成長していけたらいいなと思います。
私たちの世代はとても強いですし、同年代、他の世代にもたくさん強い選手が出てきているので、卓球界としてはすごくいいと思う反面、自分がそこで勝たないと意味がないと思うので、その中でも一番に入れるような選手になりたいですね」

きのこらぼ限定公開 INTERVIEW

東京五輪を見て、卓球選手になりたいと思った子どもたちや、卓球のチームで頑張っている子どもたちに向けてアドバイスをお願いします。

「やっぱり食事や睡眠が自分を作ると思うので、特に若い子はたくさん、バランスよく食べて、たくさん寝ることが強くなるために大事じゃないかなと思います。好き嫌いがあったら工夫して食べるのも大事ですし、色んなものを食べることは身体を作る上ですごく大事なので、苦手だな、と思っていても、1回だけ挑戦してみるといいかもしれません。まずはバランスよく食べることが一番大事だと思います。
自分を信じて頑張ってほしいです。」

平野選手のDo my best,GO!

■好きな言葉、座右の銘は?
「進化」です。やっぱり前に進んでいきたいので、現状維持じゃなくて、進化したいなっていうのがあります。

■ストレス解消法やリラックスの方法は?
ちょっと外に出て、美容室に行ったりすることです。

■競技人生の中で忘れられないシーンは?
東京オリンピックです。今回のオリンピックが競技人生の中ではすごく印象に残っています。決勝のコートに立った瞬間は忘れられません。

■これからの目標、目指す姿は?
これからの目標は、まずは一番になりたいので、日本でも世界でも一番を目指して頑張っていきたいですし、卓球の技術でも戦術でも全てがもっとトップレベルになれるように頑張っていきたいです。

■平野選手にとって卓球とは何でしょう?
私の人生のほとんどです。多分8割9割、かなりを埋めていますね。

平野選手が今食べたい菌勝メシ

コメント

毎日の食事を大切にしているので、きのこのように食物繊維が豊富なうえ、低カロリーで栄養素がたっぷりの食材はとても助かります。中でもきのことパスタの組み合わせが好きで、うま味のあるきのこを入れたスープパスタは疲れている時にも食べやすく、試合の後にも食べたいですね。

たっぷりきのこのチーズ風味スープパスタ

アスリートに重要な「骨」の主成分であるカルシウムと、カルシウムの吸収を高めるビタミンDがたっぷりとれる一品。きのこはビタミンDが豊富なので、チーズのカルシウムと合わせて摂るのがオススメ。また、スパゲティの糖質ときのこのビタミンB1でエネルギー補給にも役立ちます。

詳しく見る>

profile

平野 美宇

(ひらの・みう)

2000年4月14日生まれ。158センチ/51キロ 山梨県出身。日本生命所属。

「超高速」と呼ばれる速いテンポの攻撃が持ち味。3歳から母親が指導する教室で卓球を始め、すぐに頭角を著わし、国内外の大会で活躍。リオ五輪では補欠として悔しい思いを味わいましたが、その後、史上最年少の16歳でW杯を制覇。2017年はアジア選手権で日本人選手として21年ぶりに優勝するなど、着実にレベルアップを遂げ、東京五輪では表彰台に登った。インスタグラムも人気。

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