Do My Best, GO! 〜アスリートの舞台裏

プロアスリートを支える食事に迫る。第9回 プロ野球・川﨑宗則選手インタビュー

2021.08.01
プロアスリートを支える食事に迫る。第9回 プロ野球・川﨑宗則選手インタビュー

プロとして活躍する方々のインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第9回はプロ23年目、40歳になったいまも現役を続ける生粋の野球人、川崎宗則選手。「60歳まで現役」を目標に掲げるベテランは、長年の経験から「栄養から身体や思考ができてくる」と食の大切さを語ってくれました。

プロとして20年以上現役を続けていらっしゃる川﨑選手ですが、「プロ野球選手になりたい」という夢を持ったのはいつ頃のことですか?

小学6年生の卒業文集に「野球選手になりたい」と書きましたね。ただ、その時は実際になれるかどうかは分からなかったので、プロを意識し始めたのは高校生の時でした。

高校卒業と同時にプロ入りされたという事ですが、他の選手との体力や身体能力の差というのは感じられましたか?

かなり感じましたね。18歳の時、僕は身長が177cmくらいで、体重が65kg。細かったですし、体力がなかったので、他の選手についていけなかったことを覚えています。

しかし、プロでは栄養士さんがついてくれるので、食事がすごく充実していました。僕はプロ入り後6年間寮に入っていて、朝食と夕食は寮で食べていました。二軍にいた時も、昼食は試合前に炭水化物やタンパク質、食物繊維などが取れるように工夫されていて、毎食の食事が充実していたので、プロ野球選手になってから食事がすごく変わって、身体もかなり変わっていきましたね。

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川﨑選手は栄養についてもこだわりがあると伺いましたが、やはり、栄養学や人体のことについてはご自分でも勉強されましたか?

しました。栄養士の先生といつもコミュニケーションをとったり、食堂に貼り付けられていたいろいろな資料を見て勉強しました。僕だけでなく他の選手もみんなそれぞれで勉強していましたね。

キャンプのときにミーティングをすることも毎年ありました。必ず栄養士の先生がついてきてくれるので、その先生ともコミュニケーションを取りながら、「こういうものを食べた方がいい」や「夏はこういうものを取った方がいい」というような話をよくしていました。

例えば、夏にはどんなものを食べた方がいいと言われていたましたか?

とにかく夏はバテて量を食べられなくなり体重が落ちてくるので、まずはとにかく食べやすいものから食べなさい、と言われましたね。たとえば冷たいうどんや、冷たい蕎麦でも別に悪くないんだと。僕は身体を冷やしちゃダメなのかな、と思っていたのですが、そんな固定概念にとらわれず、食事を抜かずに頑張ってくださいと言われていました。

夏の食事をはじめ、やはり長丁場のシーズンを戦い抜くに当たって、食事は重要なファクターになってくるということですね。

そうです、もう食事が一番のファクターですね。プロではどの球団でも、食事が野球を上手くするという考えを持っています。もちろん睡眠も大事ですが、寝ることは自分が努力して作っていけるものです。それに対して、食事でいろいろな栄養を取るにあたっては、それぞれの選手が勉強して、考えていると思うんです。食べたもの、つまり栄養から身体や思考ができてくるので。

僕らはプロ野球選手として、良いプレーをすることでお金をもらっているわけじゃないですか。でも、普通の人は野球をしてもお金はもらえないんですよ。それだけにプロ野球選手は毎日、フレッシュで良い状態を常にキープすることが大事です。そのためにも、特に食事は大事だと思いますね。

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川﨑さんはソフトバンクの他にも、メジャーや台湾も含めさまざまな球団に在籍していますが、メジャーと日本で食事の違いはありましたか?

大きくありますね。実は、日本の方が食事は充実しています。ただ、タイミングが違う。実はここが重要なポイントで、良いものを食べてもタイミングが悪ければ、実は栄養になりにくいことが分かっているんです。

メジャーと日本の決定的な差は、日本は試合が終わってからの食事が遅れているということです。たとえば日本では、試合が終わって1時間や2時間後に、自分の家へ帰って食事をとる。試合が終わるのが10時だとすると、食事をとるのは11時半くらいになります。1時間半ほど空いてしまうんですよ。それは遠征しても同じで、例えばソフトバンクが札幌ドームに遠征して、練習が終わってもすぐには食事が取れないんです。ホテルに帰って食事の時間を待っていると、それこそ1~2時間も空いてしまう。でも、実はこれには問題があります。

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メジャーでは試合が終わったら、ユニフォームのままですぐに食事が取れるんですよ。ほぼ時間が空かないで栄養補給ができる。それこそ30分も空かないです。これがすごく大事。運動し終わった後に一時間以上も空いて食事をとっても、栄養補給ができないんです。身体が一番熱い状態で栄養を補給しないと、細胞が開いていないので、吸収されにくい。だからこそメジャーの選手は、試合が終わった後、ユニフォームがドロドロのままでも手だけを洗って、みんなでステーキを食べたりする。これは僕もメジャーに行って、初めて気がつきました。

メジャーはどの球場に行っても、ホームチームでもビジターチームでも同じルーティーンなんです。でも、日本では、シーズンは140試合以上ある中で、半分の70試合以上は遠征になりますから、70日以上も栄養補給ができないことになります。対してメジャーリーグは162試合あったら、162日ちゃんと栄養補給ができる。それは大きな差ですよ。

なるほど、それはかなりの差ですね。食事のタイミングについて、ホークスでは、日本復帰後の川﨑さんの進言によって改善されたとお聞きしました。そんな栄養にこだわりのある川﨑さんだからこそお聞きしたいのですが、ビタミン、ミネラルが豊富に入っていて、食物繊維もあるきのこというのは、野球でたとえるとどんな存在ですか?

野球で言えば、ボールですね。なくてはならないもの、という意味で。僕、きのこ大好きなんですよ。きのこ類は僕にとってなくてはならないボールのような存在です。

きのこの味わいや美味しさは、どんなところにありますか?

やっぱりキノコは組み合わせてこそ光るものだと思います。僕はきのこの味わいを初めて覚えたのはパスタでした。「パスタときのこの組み合わせは美味しいじゃん!」って。その時、父に「きのこは森のステーキと呼ばれてるんだ!」と言われて、なるほどと思いましたね。

きのこには腸内環境を改善する働きが報告されてるんですが、腸についてはなにか意識されてますか?

最近は腸が大事というのが分かってきているので、僕、食事トレーニングもしたことあるんですよ。やっぱり、きのこは食物繊維がとても多いですし、体調も良くなりますよね。むくみもなくなりますし。昔は肉ばかり食べていましたが、今はきのこを食べるというチョイスをすることで、体調が整うように感じます。腸ときのこは良い相性があると思います。

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食事を大切にしながら第一線で活躍されていることがよくわかりました。川﨑選手自身、いつまで現役を続けたい、という目標はありますか?

僕は今年、プロ野球選手として23年目なんです。でも、さすがに40歳になって、結構身体もきつくなっていているので・・・でもやっぱり60歳くらいまで続けたいかな(笑) 70歳まで、とはちょっと言えないですね。控えめに言って60歳かなと(笑) ファンの皆さんには「いい加減にしろよムネリン!」って言いながら、泥だらけの姿を見て楽しんでほしいですね。

きのこらぼ限定公開 INTERVIEW

アスリートを目指す子どもたちに、食事の面からアドバイスをお願い致します。

好きなものを食べていい。それに、残してもいいということを伝えたいです。残すことに嫌がるのは良くないです。みんな胃の大きさが違って、それぞれ食べられる量というものがある。なのに、残してる人が悪になってしまうのは良くないです。無理矢理食べて、小さい胃袋を大きくしようとしても、結局身体に悪いだけです。食べる量というのはものすごい大事で、食べられる量は本人が一番分かってるんです。だから、食べられる量を自分で取れる環境にするべきです。食べることが身体を強くするって思いがちですが、食べすぎるともっと体調が悪くなる。

川﨑宗則選手のDo my best,Go!

■好きな言葉、座右の銘を教えてください。
「チェスト!」ですね。これは鹿児島の示現流の言葉で、父から教わりました。

■ストレス解消法やリラックスの方法はありますか?
やっぱり、食事はすごく大事かなと。好きなものを食べたり、最近は温泉に行って瞑想したりとかするのもすごくいいですね。

■これまでの現役生活の中で、忘れられないシーンは何ですか?
2009年のWBCに出た時に、最後にイチローさんがセンター前に打って世界一を決めたシーン。あの時、ベンチから見てた風景を一生忘れないですね。ちょうど僕がショートフライで凡退した後の一打だったので。僕がガックリきていた時に先輩が助けてくれた、あの姿はいまだに忘れられないですね、夢にも出てくるくらいです。

■先ほど60歳まで現役を続けたいとおっしゃっていましたが、これからの目標や目指す姿があれば教えていただきたいです。
これからはいろんなことを考えています。たとえば、僕が野球をしていて一番大変だと思うのが、野球の時間が長いということ。今の時代で長くやりすぎているので、新しく「ムネ・リーグ」というのを作って、5イニング、選手は7人でするショートボールを作りたいと思っています。

■川﨑選手にとって、野球とはどんな存在でしょうか?
僕は野球のおかげで人生が幸せです。僕の人生を本当に豊かにしてくれるスポーツです。

川﨑選手が今食べたい菌勝メシ

川﨑選手コメント

疲れを残さずにベストパフォーマンスを維持するには、糖質の他、タンパク質やビタミン、食物繊維等をバランスよく摂ることが大切。

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profile

川﨑 宗則

(かわさき・むねのり)

1981年6月3日生まれ。栃木ゴールデンブレーブス所属。鹿児島県出身。

鹿児島工から99年ドラフト4位でダイエー(現ソフトバンク)入団。04年に最多安打と盗塁王を獲得。06、09年WBC日本代表、08年北京五輪日本代表。11年オフに海外FA権を行使し、マリナーズに移籍。17年に日本球界に復帰し、その後、台湾プロ野球を経て、栃木GBへ、40歳を超えたいまも現役を続けている。明るく、愛されるキャラクターの持ち主で、2021年3月に開設した「宗チャンネル/YouTubeチャンネル」も人気。

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