心も身体も温め癒す、奥深いコーヒーの世界。その魅力や楽しみ方をご紹介
2026.02.16
2月も後半となり、日中は春の暖かさを感じる日も増えていきますが、朝晩はまだまだ寒さが残るこの時期。冷えに加えて寒暖差による負担も大きくなる季節ですが、そんな時期こそ“温かい飲み物”がそっと身体を整えてくれるように感じます。
さて、前回と今回に渡って「温かい飲み物」について特集している今回の記事。前回は、寒い時期にピッタリの飲料の中でも、緑茶や紅茶、ハーブティーなどの違いやそれぞれの効能についてご紹介しました。
【前回の記事はこちら】
お茶の他にも、温かい飲み物の定番といえば「コーヒー」があります。豆の種類や淹れ方によって表情を変えるコーヒーは、その日の気分に合わせて楽しめる奥深さも魅力のひとつです。
そこで今回は、コーヒーの特徴や初心者の方にもおすすめの楽しみ方、さらに甘酒やココアなどその他の温かい飲み物の健康効果など、この時期のくつろぎの時間を心地よく過ごすヒントをご紹介します。
また、記事の最後には、季節の変わり目の不調対策にも役立つ「きのこレシピ」もご紹介しますので、心身を整えるヒントに、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
奥深いコーヒーの魅力とは
ある調査では約7割の人がコーヒーを毎日飲んでいるというデータもあるほど、コーヒーは日本でも広く親しまれている飲み物の一つです。そこではじめに、コーヒーがもたらす健康へのメリットや、味わいの特徴についてご紹介します。
コーヒーを飲むメリット
コーヒーは、香りや味わいを楽しむ嗜好品でありながら、身体にうれしい作用を多く持つ飲み物です。
コーヒーに豊富なカフェインは、中枢神経を刺激する働きがあるため、眠気を覚ましたり集中力や判断力を高めたり、脂肪の分解を促進したりするなど、身体を活動的にさせるのに役立ちます。
また、コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も豊富に含まれています。クロロゲン酸は抗酸化作用を持ち、シミやシワなどの原因となる体内の活性酸素を抑える働きがあるため、美容ケアもサポートしてくれます。
このように身体への様々なメリットのあるコーヒーですが、適量を意識して楽しむことも大切です。カフェインの摂りすぎは健康被害を引き起こすこともあるため、1日あたり2~3杯(カフェイン量にして300mg)程度がおすすめです。
コーヒーの種類や特徴

次に、コーヒーの種類についてご紹介します。
コーヒーは、豆の産地や品種、焙煎度、挽き方によって味わいが大きく異なります。それぞれの特徴を知ることで、気分やシーンに合った一杯を選んでみてはいかがでしょうか。
1.産地
コーヒー豆は、産地ごとの気候や土壌、標高の違いによって味わいが大きく変わるといわれ、標高が高く寒暖差の激しい地域で栽培されるほど、引き締まった質の良い酸味が生まれやすいといわれています。そこで代表的な5つの生産地の特徴をご紹介します。
・ブラジル
ブラジルは世界のコーヒー生産量の約3分の1を占めているコーヒー大国です。苦味がしっかりしていて、酸味は控えめで甘みもあるため味のバランスがよく、ナッツやチョコレートを思わせる香ばしさが特徴です。
・コロンビア
深いコクと柑橘系を思わせるフルーティーな香りが特徴です。酸味と苦味のバランスがよくクセが少ないため、初心者の方にもおすすめです。
・エチオピア
フルーティーで華やかな酸味が特徴です。軽やかな口当たりで、気分転換やデイリーコーヒーにもぴったりです。
・ケニア
柑橘系の果物を思わせる爽やかな酸味と花のような甘く華やかな香りが特徴です。様々な焙煎度で楽しむことができ、浅煎りではフルーティーで爽快な酸味、深煎りではビターチョコのような濃厚なコクを楽しめます。
・インドネシア
重厚なコクと苦味、スパイスやハーブを思わせる独特の風味が特徴です。濃厚な味わいのため、ミルクと合わせてもしっかりとコーヒーの存在感を楽しめます。
2.品種
コーヒーには大きく分けて3つの品種があり、「三原種」とも呼ばれています。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
・アラビカ種
流通量の約6〜7割はアラビカ種が占めています。標高1,000m以上の涼しい高地で、日が当たりすぎない緩やかな傾斜地でなければ健康に育たないため、栽培が難しい品種とされています。最も香りが豊かで、酸味と甘みのバランスが優れているのが特徴です。
・ロブスタ種
流通量の3割ほどを占めます。高温多湿な環境でも力強く育つことから、“強靭な”という意味を持つ「ロブスタ」から名付けられたとされています。苦味とコクが非常に強いため、通常はアラビカ種とブレンドして使用されており、ロブスタ種の豆だけで淹れたコーヒーを1杯飲み切るのは至難の業ともいわれています。
・リベリカ種
世界のコーヒー生産量における割合が1%にも満たない非常に希少な品種で、日本ではほとんど流通していません。コーヒー豆が成熟するまでの期間が長いことや、病気に弱いなどの理由から生産量が少なくなっています。豊かな甘味とフルーティーな香りが特徴です。
3.焙煎度
「焙煎」とは、収穫後に乾燥させたコーヒーの生豆を火で煎る工程。コーヒーの味と香りを決定づける、各メーカーやカフェ・喫茶店のこだわりが詰まる工程でもあります。
・浅煎り
浅煎りは焙煎時間が短く、豆の中心温度も比較的低く抑えられるため、豆が持つ本来の風味がしっかりと残ります。酸味が際立ち、軽やかでフルーティーな味わいが特徴です。
・中煎り
中煎りは浅煎りに比べ酸味が抑えられているため、酸味と苦味のバランスがよく、香りも豊かに仕上がります。ブラックでもミルク入りでも楽しめる焙煎度です。
・深煎り
深煎りの最大の特徴は苦みです。もともと苦みが少ないコーヒー豆であっても深煎りにすることで、ビターな味わいが広がります。また、苦みが特徴のコーヒー豆であればさらに苦みが増し、とてもしっかりとした味わいになります。
4.挽き方
豆の挽き方によってお湯と触れる面積が変わるため、成分の抽出度合いが変わり、味の印象が大きく変わります。
・粗挽き
粒が粗くザラザラ。抽出時間が長めでも雑味が少なく、すっきりした味わいになります。金属フィルターなど目が粗いフィルターを使う場合におすすめです。
・中挽き
粒は中くらいの大きさで、軽めで苦味を抑えた味わいになります。細かすぎないため過抽出になりにくく、雑味の少ないクリアな味を楽しみたい人におすすめです。
・中細挽き
粒の大きさは「グラニュー糖」ほどで、酸味・苦味・コクの調和が取りやすいバランスの良い味わいになります。最も一般的な粒の大きさで市販のレギュラーコーヒーはこの中細挽きが多いため、迷ったときにもおすすめです。
・細挽き
粒が細かく粉っぽいのが特徴。抽出が早くなるため、味わいは苦味・コクが強く出やすくなります。
今日から試したくなる!初心者の方にもおすすめのコーヒーの淹れ方

コーヒーは、淹れ方によっても味わいが変わります。初心者の方におすすめの淹れ方は、ドリップコーヒーとフレンチプレスの2種類。どちらも手順がシンプルのため、おうちでも気軽に楽しめます。
【ドリップコーヒー】
ドリップコーヒーは、フィルターに挽いたコーヒー豆を入れてお湯を注ぎ、その重みで成分を抽出する方法です。お湯の温度や注ぎ方を変えることで好みの味に調整できるのも特徴です。
・味わいの特徴
クリアで雑味が少なく、香りや酸味を感じやすいのが特徴。軽やかで飲みやすく、すっきりとした後味が楽しめます。
・淹れ方とポイント
1.中細挽きのコーヒー粉がおすすめ。
2.90度前後のお湯を少量注いで30秒ほど蒸らす。
3.中心から外側へ円を描くように、数回に分けてお湯を注ぐ。
4.抽出後は早めにドリッパーを外す。
【フレンチプレスコーヒー】
フレンチプレスコーヒーは専用の器具を使い、コーヒー粉をお湯に直接浸して抽出する方法です。
・味わいの特徴
豆の油分やコクがしっかり出るため、香り豊かで重厚感のある味わいに仕上がります。深みのある濃い味わいのコーヒーが好きな方におすすめです。特別な技術がいらないため、味が安定しやすいのが特徴です。
・淹れ方とポイント
1.粗挽きのコーヒー粉がおすすめ。
2.お湯を注いで軽くかき混ぜる。
3.蓋をして約4分待ち、金属フィルターをゆっくり押し下げる。
4.抽出後はすぐにカップへ注ぐ。
その日の気分に合わせて淹れ方を変えながら、ゆったりとしたコーヒーの時間を楽しんでみてくださいね。
甘酒に白湯も…冷え対策と健康を同時に叶えるおすすめ飲料

前回の記事から、定番の飲み物であるお茶やコーヒーについてご紹介してきましたが、その他にも、寒い季節に人気の飲み物はたくさんあります。
ここでは甘酒や白湯など、身体を温めるのにおすすめの飲み物について、それぞれの特徴やメリットをご紹介します。ぜひ、気分や体調に合わせて選んでみてください。
気分や体調で選ぶのもおすすめ!人気の飲み物4選
【甘酒】
米や米麹を発酵させてつくられる日本の伝統的な飲み物で、特に米麹から作られる甘酒はアルコールを含まず、麹の酵素の働きによってやさしい甘みがうまれます。ビタミンB群が豊富なため、疲労回復やエネルギー補給に適しているほか、オリゴ糖も多く含むため、腸内の善玉菌を増やし、腸を整える効果も期待できます。栄養価が高いため、甘酒は古くから「飲む点滴」とも呼ばれています。
【ゆず茶】
ゆずの皮や果肉を刻み、はちみつや砂糖に漬け込んで作られる飲み物。ゆずにはビタミンCが豊富なため、免疫維持や風邪予防にも効果的です。また、ゆず特有の爽やかな香りにはリラックス効果があり、気分転換にも適しています。
【白湯】
水を一度沸騰させてから適温まで冷ました飲み物。水道水の場合は、残留塩素を除去するために5〜10分程度沸騰させるのがポイント。ただ温めただけのお湯より口当たりがまろやかになり、胃腸の働きを助けるとされています。特に朝に飲むことで身体が目覚め、代謝が高まりやすくなることから、冷え対策や体調管理の習慣として取り入れるのも特徴です。
【ココア】
ココアは、カカオ豆を発酵・焙煎し、粉砕して作られたカカオパウダーを原料とする飲み物。カカオに含まれるポリフェノールには血行を促進する働きがあるため、寒さ対策に役立ちます。また、テオブロミンという成分によりリラックス効果も期待でき、心身を落ち着かせたいときにもおすすめです。
おうちカフェを楽しむ小さな工夫
おうちカフェを楽しむために、いつものマグカップをお気に入りのものに替えたり、トレイに飲み物とお菓子をまとめて置いたりするだけでも、気分はぐっと変わります。
例えば、ティーカップには紅茶、ゆず茶を入れると色合いが楽しめ、厚みのあるマグカップにはコーヒーやココアがよく合います。小ぶりの器には甘酒を注ぐと、ほっと一息つく時間にぴったりです。
また、照明は白く明るすぎるものより、あたたかみのある電球色を選ぶと、落ち着いたカフェのような雰囲気に。静かな音楽を流したりするのもおすすめです。
飲み物そのものだけでなく、器や光、空間に目を向けることで、家で過ごす時間がより心地よいひとときになります。小さな工夫を重ねながら、自分らしいおうちカフェを楽しんでみましょう。
季節の変わり目の不調に注意!疲れやだるさには「きのこ」が効果的
日中は少しずつ暖かさを感じられる日が増えてくる一方で、朝晩はまだまだ寒さが続く時期。冬から春への季節の変わり目は、激しい寒暖差や気圧の変化によって自律神経が乱れ、疲れやだるさを感じやすくなります。ほっとひと息つける温かい飲み物に加えて、食事でも不調を対策していきましょう。
そこでおすすめの食材が「きのこ」です。
きのこに豊富な食物繊維は、“第二の脳”とも呼ばれ自律神経が多く集まる「腸」を整える働きがあるため、疲れを感じやすいこの時期の心身のケアをサポートします。また、きのこには自律神経に働きかけてリラックスを促すGABAも豊富なため、気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
さらに、きのこには糖質の代謝を促して疲労回復を助けるビタミンB1や、ストレスホルモンを抑制してストレスや疲労を緩和するオルニチンも豊富なため、疲れやだるさを感じやすいこの時期にピッタリの食材です。
季節の変わり目で不調を感じやすいこの時期。温かい飲み物と心身の体調管理に役立つきのこをとり入れて、春に向けて身体を整えていきましょう。






