意外と知らない“お茶”の世界。その種類や健康効果、温かい飲み物がカラダに良い理由
2026.02.11
2月に入り、少しずつ寒さが和らぎ始めるこの時期。春本番までもう少し時間がかかるこの時期は、冷えによって身体の巡りが滞りがちになることや、寒暖差が大きくなることもあり、疲れを感じやすくなるといわれています。
そんな不調を予防するためにも、「温かい飲み物」で心も身体もほっとする時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。緑茶や紅茶、ハーブティーなど、温かい飲み物には様々な種類がありますが、それぞれに異なる風味や健康効果などの個性があり、その違いに注目しながらいつもとは違った飲み物を楽しんでみるのもおすすめです。
そこで今回は、寒さが続くこの時期にぴったりの「温かい飲み物」をテーマに前編・後編に分けてご紹介します。
前編となる今回は、温かい飲み物が身体に与えるメリットや、代表的な飲料である「お茶」と「ハーブティー」に注目し、それぞれの特徴や楽しみ方をご紹介します。
記事の最後には、身体を内側から温めてくれる「きのこレシピ」もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
寒い季節こそ取り入れたい「温かい飲み物」の効果とは
寒さが続き身体の冷えが気になるこの時期。温かい飲み物を片手に冬を過ごしている、という方も多いのではないでしょうか。冷えは“万病の元”ともいわれているため、冬の体調管理には身体を温めることが大切です。
ここでははじめに、「温かい飲み物」がもたらすメリットやおすすめの飲み方をご紹介します。
温かい飲み物を飲むメリット

温かい飲み物は、香りで心を癒したり、身体を温めたりすることでほっと安らぎを与えてくれる冬のアイテム。そして、たくさんの健康へのメリットがあります。
例えば、体内が温まることで血行が促され、全身の冷えの改善に役立つとともに、冷えによって滞りやすい腸の働きを整えるのにも役立ちます。腸には自律神経や免疫細胞が多く集まっているため、腸が整うことでお通じがスムーズになるだけではなく、疲労の緩和や免疫維持をサポートします。また、身体が温まることで心身をリラックスさせる副交感神経が優位になるため、心を落ち着かせるのにも効果的です。
さらに、温かい飲み物を飲むことで内臓の温度が上がり基礎代謝が高まるため、ダイエットにも良い効果があるといわれています。
このように、身体と心に様々なメリットをもたらす温かい飲み物。日々の生活にとり入れて、身体を内側から整えていきましょう。
効果的に身体を温めるためのポイント
温かい飲み物による効果を高めるためには、飲み方の工夫も大切です。
熱すぎる温度は避け、身体が心地よいと感じる温かさを意識しましょう。65℃以上の飲み物は食道の粘膜を傷つける可能性もあるため、個人にあった適切な温度(60~65度前後)でゆっくりと味わうことがポイントです。
また、お茶やコーヒーといったカフェインを多く含む飲み物は、摂りすぎると中枢神経系が刺激され、身体を冷やすなど逆効果となる場合もあるため、時間帯や飲む量に注意していきましょう。
温かい飲み物の定番「お茶」・「ハーブティー」。その違いとは?
温かい飲み物の定番である「お茶」と「ハーブティー」。緑茶や紅茶、烏龍茶などの“茶葉”からつくられる「お茶」に加え、近年は草花などから作られる「ハーブティー」も身近な存在になりました。そこで次に、お茶とハーブティーの違いやそれぞれの特徴をご紹介します。
自分にぴったりのお茶を見つけて、心温まるひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。
原材料はすべて同じ!緑茶・紅茶・烏龍茶の違い

「お茶」とは、茶葉(チャノキ)を原料とした飲み物のことで、製法の違いによって味わいや栄養価が大きく変わります。
・緑茶
摘み取った茶葉をすぐに加熱処理することで、茶葉を発酵せずに作られます。発酵しないため、茶葉に含まれる抗菌作用・抗酸化作用のある「カテキン」が多く含まれていることが特徴で、そのカテキンが栄養素の分解を防ぐため、緑茶は紅茶や烏龍茶に比べてアミノ酸やビタミン類の含有量が多いのも大きな特徴です。
・紅茶
摘み取った茶葉をしっかり発酵させてから作られます。紅茶は生産される産地によって香りや味が違いますが、華やかな香りや甘い香りのものが多く生産されています。抗酸化作用のある「テアフラビン」や体内の余分な塩分を排出するカリウムが豊富に含まれています。
・烏龍茶
緑茶と紅茶の中間に位置する製法で、摘み取った茶葉をある程度発酵させた後に加熱処理をして発酵を止める“半発酵”という製法で作られます。半発酵させる過程で複数のカテキンが重なり合うことで「烏龍茶重合ポリフェノール」が生み出され、体脂肪の代謝機能を促進する働きがあるといわれています。
製法の違いによってそれぞれに含まれる栄養素や期待される健康効果も異なるため、体調に合わせて選ぶのもおすすめです。
ハーブティーの特徴と健康効果

茶葉を原料とするお茶に対し、ハーブティーは植物の葉や花、実、根などを乾燥させて抽出する飲み物です。ここでは、近年人気の代表的なハーブティーをご紹介します。
・ルイボスティー
ルイボスとは南アフリカ原産のハーブで「赤い藪」を意味します。赤褐色の針状の葉を乾燥させて作られ、美しい赤色が特徴です。ルイボスティー特有のポリフェノール「アスパラチン」や亜鉛・カルシウムなどが豊富に含まれているのが特徴です。
・ジャスミンティー
主に緑茶の茶葉にジャスミンの花(マリッカ)で香りづけされた飲み物のこと。この香りづけの工程は「窨花(いんか)」と呼ばれ、何度も花の香りを吸着させることで、茶葉にジャスミン特有の芳醇な香りを移していきます。「リナロール」や「ベンゼルアセテート」と呼ばれる香り成分を豊富に含むのが特徴で、自律神経を整えてリラックスを促す効果が期待できます。
・カモミールティー
摘み取ったカモミールの花や葉を乾燥させて作るハーブティー。カモミールティーには、抗炎症作用と抗アレルギー作用がある「カマズレン」が豊富なため、肌荒れや湿疹、粘膜の炎症などを和らげる効果が期待できます。ほのかに甘くやさしい香りで、寝る前のひとときや読書タイムにおすすめです。
・ローズヒップティー
乾燥させたバラの蕾を主原料とするハーブティー。ローズヒップティーにはビタミンC・ビタミンAが豊富に含まれているため、エイジングケアや美肌効果が期待できます。華やかで優雅な香りが特徴で、気分をリフレッシュしたいときにもおすすめです。
ちなみに、ハーブティーは原料が植物や花であるため、ほとんどがカフェインを含みません。ただ、ジャスミンティーは緑茶の茶葉を原料としているため、緑茶と同じくらいのカフェインを含むといわれています。
お茶とハーブティーの歴史
お茶の歴史は古く、紀元前2700年頃に中国で薬として用いられたことが始まりといわれています。緑茶や烏龍茶、紅茶は、茶葉の製法の違いによって発展し、やがて日本やヨーロッパへと広がりました。
一方、ハーブティーは紀元前460~375年頃に古代ギリシアにて、現在の医学の基盤を築き上げた「ヒポクラテス」によって作られたといわれています。お茶と同じく、ハーブティーも薬として薬草を水で煮出したものがハーブティーの起源。ヨーロッパでは古くから親しまれているハーブティーですが、日本での歴史は浅く1960年ごろに広まったといわれています。ドイツの「ポンパドール」が日本に初上陸し、広く親しまれるようになったそうです。
温活の心強い味方!身体を内側から温める「きのこ」のチカラ
身体を効率的に温めるためには、温かい飲み物に加えて日々の食事の工夫も大切です。
中でも、身体を温めるのに欠かせない栄養素がビタミンB群。ビタミンB1は、糖質の代謝を促してエネルギーとともに熱をつくる働きがあるため、身体を内側から温めます。また、ビタミンB6はタンパク質の代謝を促して筋肉をつくるのを助けるため、体温を維持するのに役立ちます。さらに、ナイアシンとも呼ばれるビタミンB3は血流を促す働きがあるため、冷えにくい身体づくりをサポートします。
これらの栄養素を豊富に含む食材が「きのこ」です。
他にも、きのこはクセが少なく、どんな料理にもとり入れやすい点も魅力のひとつ。スープや味噌汁、蒸し料理など、温かい料理にも使いやすいため、身体を芯から温めてくれます。
まだまだ寒さが続くこの時期。温かい飲み物と身体を温める食材である「きのこ」をとり入れて、元気に過ごしていきましょう!






