PAGETOP
ライフアップコラム

紅葉の季節から年末へ。新しい年へと気持ちを整える神社仏閣のすすめ

2025.10.27
紅葉の季節から年末へ。新しい年へと気持ちを整える神社仏閣のすすめ

木々が色づき、鮮やかな紅葉が街や山を包む季節。美しい景色に癒やされる一方で、「今年もあと少し」と年末の慌ただしさを意識し始める頃でもあります。そんな時こそ、神社やお寺に足を運び、静寂な空気の中で手を合わせることで気持ちを整え、新しい年を迎える準備をするのはいかがでしょうか。
前編では神社とお寺の違いや参拝作法、紅葉の名所がもたらすリフレッシュ効果についてご紹介してきましたが、後編では、参拝後に楽しめる御朱印やお守りの文化、そして一足早く、新しい年へと心を整える年末詣など、より参拝を楽しむヒントをお届けます。

【前回の記事はこちら】

また、記事の最後には日々の健康の土台となる『腸』を整える「きのこ」の力もご紹介しています。日々の食事も意識しつつ、年末に向けて心も身体も健康に過ごしていきましょう。

さらに、季節の変わり目には「食事」からのサポートも欠かせません。免疫力を支えるきのこの力も取り入れながら、心と身体をバランスよく整え、秋の時間をより充実させていきましょう。

INDEX

日常に取り入れたい参拝 ― 習慣で整える暮らしのリズム

神社仏閣への参拝は特別な行事に限らず、日々の暮らしに取り入れることで、心に静けさと調和をもたらします。
無理なく続けられる参拝の習慣を身につけることで、ほんの数分でも手を合わせる時間が、気持ちを切り替える小さな節目となり、日々の暮らしを前向きに整えてくれるでしょう。

さらに、御朱印やお守りなど参拝後の「お楽しみ」を取り入れることで、そのひとときがより豊かで、心に残る体験へと広がっていきます。
ここでは、暮らしの中で参拝を取り入れる方法や、御朱印集めなど参拝の“後”の楽しみ方についてご紹介します。

参拝を習慣に!おすすめの参拝の取り入れ方

たとえば、朝のひととき。朝日を浴びながら鳥居をくぐり、静かに手を合わせる時間は、一日の始まりに心を澄ませる「小さな儀式」となり、自然と前向きな気持ちを育ててくれます。

また、通勤や通学の途中に神社仏閣がある方は、立ち寄る習慣を作るのもおすすめです。毎日の習慣の中に取り入れやすく、「学校」「会社」へ向かう気持ちの切り替えにもなります。

さらに「5分だけの簡易参拝」という意識を持つこともおすすめです。長時間の滞在を意識せず、短い祈りを重ねることで、続けやすい習慣になります。

近年は、こうした習慣をサポートする参拝アプリも登場しています。御朱印を写真で記録できるものや、近くの神社仏閣を検索できるもの、参拝のリマインドをしてくれる習慣化アプリなどがあり、それらを活用することで、気軽に参拝を続けやすくなります。デジタルを上手に取り入れれば、日常の中で自然と「参拝を忘れない仕組み」をつくることができます。

そして、近年注目されているのが「オンライン参拝」です。場所によっては公式サイトや動画配信を通じて祈祷や参拝を受け付けており、遠方に住んでいても画面越しに手を合わせることができます。
なかには、御朱印を郵送で授与してくれるところもあり、ご高齢の方や海外在住の方、忙しい日常を送る人でも、自宅にいながら心を整える時間を持てるのは大きな魅力です。「オンライン参拝」「インターネット参拝」などで検索すると、さまざまな神社仏閣の案内が見つかりますので、まずは気軽に調べてみてはいかがでしょうか。

このように、朝の時間や通勤途中の立ち寄り・短時間参拝、アプリの活用、オンライン参拝などと、ライフスタイルに合わせたさまざまな形を取り入れることで、参拝は「続けやすい小さな習慣」となり、日々の暮らしに穏やかなリズムを生み出してくれるでしょう。

参拝後に楽しめる「もうひとつの体験」

参拝の後に楽しめる体験のひとつが「御朱印」です。御朱印はもともと写経を納めた証として授与されたのが始まりで、現在では参拝の証しとして御朱印帳にいただく形が一般的になっています。
一つ一つの墨書や朱印には、その寺社ならではの意味が込められており、巡るたびに歴史や信仰を感じられる特別な記録となります。

御朱印をいただく際には、いくつかのマナーがあります。

①必ず参拝を済ませてから申し込みましょう。
②御朱印帳はあらかじめ該当のページを開いて渡すと丁寧です。
③御朱印は「スタンプラリー」ではなく、祈りや感謝の証として受け取るもの。静かな心で向き合うことが大切です。

御朱印は、参拝後に心をさらに豊かにしてくれる“もうひとつの体験”。旅の思い出を重ねるように、ページをめくるたび信仰と文化の深さに触れられるでしょう。

1年を感謝で締めくくる、年末詣のすすめ

年末が近づくと、日々の慌ただしさに追われながらも「今年一年をどう締めくくろうか」と考える方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが、神社仏閣で行う「年末詣」です。
新しい年の願いを込める初詣に対して、年末詣は一年の出来事を振り返り、感謝を伝えるための参拝。心を穏やかに整え、気持ちをリセットするこの習慣は、新年をより清らかな心で迎える準備にもつながります。

年末詣の意味とご利益 ― なぜ「感謝」が力になるのか

年末詣は、その年を締めくくる参拝として、神仏に感謝を伝える習慣です。古くは大晦日に社寺へ籠り、年を越して祈る「年籠り」が行われていましたが、時代とともに、大晦日の参拝は「年末詣」、新年の参拝は「初詣」と分かれていったといわれます。

年末詣では、無事に過ごせた一年への感謝を捧げるのが基本ですが、新年に向けた願いを合わせて伝えてもよいとされています。感謝と願いを同時に届けることで心が整い、穏やかな気持ちで新年を迎える準備にもなります。

「感謝」を意識することは、心を落ち着け、ストレスを和らげる効果があるといわれます。区切りの時期に祈りを通して心身をリセットする年末詣は、清らかな気持ちで新しい年を迎えるための大切な習慣といえるでしょう。

おすすめの参拝日と年末詣の楽しみ方

年末詣に出かける時期としては大晦日の夜が代表的ですが、大晦日にこだわる必要はありません。仕事納めの日や家族の予定が合う日など、自分にとって区切りとなるタイミングを選ぶのもおすすめです。無理のない日に参拝することで、感謝の気持ちを穏やかに伝え、新年に向けて心を整えることができます。

参拝後には、お守りやお札を新しく受けたり、おみくじを引いて一年を振り返ったりするのも楽しみのひとつです。また、古いお守りを納めることで、気持ちを新たに切り替えるきっかけにもなります。
年末詣は「感謝」と「新年の準備」の両方を同時に体験できる特別な時間。大切な人とともに訪れることで、一年の思い出がさらに温かく心に刻まれるでしょう。

食物繊維たっぷりのきのこで、身体の内側から整える

年末に向けて慌ただしくなったり、寒暖差や不安定な気候が続き不調を感じやすくなったりするこの時期。日々を健康に過ごすためには、神社仏閣で心を整える参拝とあわせて、食事による身体の内側からのケアも大切です。

そのカギとなるのが、「きのこ」です。
きのこには、腸の善玉菌のエサとなったり、腸のぜん動運動を促して体内の老廃物を排出したりする食物繊維が豊富に含まれているため、体調管理をサポートする働きがあります。

また、腸は「第二の脳」と呼ばれるほど心身に影響を与える器官。腸には、免疫細胞や自律神経が多く集まっているため、免疫維持や自律神経の安定にもつながります。さらに、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」は腸で作られるため、睡眠の質向上を助ける効果も期待できます。

他にもきのこには、免疫細胞を活性化して免疫維持を後押しするβグルカンやビタミンDも豊富に含まれているため、不調を感じやすいこの時期の体調管理にピッタリの食材です。

そんなきのこを暮らしに取り入れるコツは「毎日の食事に少しずつ加えること」。きのこは様々な食材とも相性が良く、火の通りも早いため、味噌汁や炒め物、サラダなど、色んな料理に取り入れやすいのも魅力です。

忙しさや不安定な気候で不調を感じやすい時期ですが、外での参拝で心を整えたり、食事で身体の内側から不調対策をしたりして、健やかに過ごしていきましょう。