ログイン

キャンペーン

ピンクリボンスペシャルインタビュー
「お母さんの笑顔は、子どもの笑顔の源です−。」

長年、幼稚園教諭として幼児教育の現場で活躍され、現在はお母さんと子どもの関係サポートを行うプロフェッショナル 矢島克美先生に、「お母さんと子どもの関係性」をテーマにお話を伺いました。

 
 

矢島克美さん

矢島克美
(保育士、幼稚園教諭、保育心理士、療育コーディネーター)

大学卒業後、幼稚園教諭として地元長野県の幼稚園に20年にわたり勤務したのち、現在は療育コーディネーターとして保護者や学校教諭に対して、子育てに関するアドバイスを送る。全日本私立幼稚園連合会による全国で5名の優秀教員として表彰された経歴を持つ、子育て&親子関係のプロフェッショナル。

 

− 子どもにとって「お母さん」はどのような存在なのでしょうか。

0歳〜3歳の子どもにとって、お母さんは唯一無二の一番自分に近い存在であり、子どもの年齢が低いほど、欠かせない存在です。生まれた瞬間から3歳までの間に、母と子の信頼関係が築き上げられると言われています。
無償の愛を注いでくれる母親は、子どもにとって「一番安心できる基地」。3歳くらいになり、保育園などの「社会」に出ていくときに、「家に帰ればお母さんがいる、笑顔で待っていてくれる」という信頼と安心感があるからこそ、子どもは一人で、社会の輪に出ていくことができるのです。子どもとお母さんの信頼関係・愛着関係なくしては、子どもは社会に出ていくことができず、お母さんから離れることができなかったり、社会に適応できないことも多くあります。

− 子どもの成長のために、お母さんの愛情が欠かせないのですね。

はい。子どもは、誰よりも信頼しているお母さんに認めて貰いたい、褒めてもらいたいという気持ちが強くあります。ですから、お母さんが子どもを笑顔で褒めてあげることで、子どもは笑顔になったり、もっと頑張ろうと言う積極性を持つことができるとされています。逆に、親子関係が不安定な場合、表情が乏しく、やる気、積極性に欠ける場合が見受けられます。頑張ろうという気持ちになれないんですね。

矢島克美さん

− お母さんと一緒にいる時間の長さが愛情を育むのでしょうか。

今は、働いているお母さんも多くおられます。一緒にいる時間の長さと言うよりも、毎日、子どもとしっかりと向き合ってコミュニケーションをとる時間を持つことのほうが重要です。「子どものための時間」をしっかりと確保して、真正面から向き合ってあげる時間こそが、何ものにも変えられない信頼関係を育みます。
お母さんとの信頼関係がベースにあってこそ、お父さんや他の家族との関係もうまくいくもので、小さいときに築かれた深い信頼関係がすべてのベースとなっています。保育の現場で働いていると、お母さんと子どもとの信頼関係の大切さを実感するシーンに度々巡り合うんですよ。

− 子どもにとって、お父さんではなくお母さんの存在の方が大きいのですか。

厳しさを教えるなどの父性に対し、無条件の保護や安らぎを与える母性の力によって、母と子の信頼関係が生まれます。子どもを育てる中で、お父さんが担う役割ももちろん大きいのですが、小さな子どもは、父性ではなく母性を求めます。ですから、特に小さなうちは、お母さんの力は大きいですね。
私自身が、7年ほど前に子宮頸がんが発覚し、手術をしたのですが、そのときに、高校生だった私の子どもたちは「お母さんがいなくなったらどうしよう」と、大きな不安を持ったそうです。たった2週間の入院でしたが、子どもたちは本当に辛かったと今でも話すことがあります。手術は成功し、今はそんなことも笑って話せるようになったのですが。

− ご自身のがんは検診で発覚したのですか?

はい、友人ががんで手術を受けると聞き、検診を受けたところ、自分にも初期のがんが見つかりました。入院中には「あと数ヶ月遅かったら、だいぶ進行していたかもしれない」と考えさせられることも多くあり、検診の大切さを身をもって体感しました。それに、入院中にも心の支えとなったのは、子どもたちの笑顔でしたね。

− 小さな頃に築かれた、母と子の関係というのは、生涯に渡って保たれるのですね。

そうですね。母にとって子どもは生きがいであると思います。逆に子どもにとって「お母さん」は無償の愛を与え続けてくれる、そして、笑顔で自分を認めてくれる、生涯欠かせない存在です。それに、お父さんお母さんのおふたりがいて、子どもと両親との良好な関係を築くことができるのは、実はとっても恵まれたこと。私はがんを経験して、大切な家族と「普通の毎日」を送れることが、なんて幸せなのだろうと実感したんです。それは、子どもたちもきっと同じように思ってくれていると思います。

 
 

「9人に1人(2020年7月現在)」育むいのちを護りたい。

日本人女性の9人に1人(※1)が乳がんになるといわれています。
〜早期発見で守れる大切ないのち〜 大切な家族のためにも、定期的に乳がんの検診を受けましょう。
100名の皆様にマンモグラフィ無料検診チケットをご用意させていただきました。
お申込み・詳しくはこちら
※1国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」より

思いやりがたくさん詰まったバックを持つピンクリボンブナピー
思いやりがたくさん詰まった
バックを持つピンクリボンブナピー

> がんの統計情報はこちら
> ホクトのピンクリボン活動