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Do my best, GO! 〜輝く女性たち

第14回 インスタグラマー 津田麻美さん

2022.03.01
第14回 インスタグラマー 津田麻美さん

自分らしさを探求しながらイキイキと人生を楽しんでいる方に、生き方のヒントをうかがう連載企画「Do My Best, Go!」。第14回は、インスタグラマー・津田麻美さんのインタビューをお届けします。

“心地よい暮らし”をテーマに発信するInstagramが、多くの人々に支持されている津田さん。ライフオーガナイザー2級を持ち、収納やインテリア、暮らしにまつわるメディアにも多数出演されています。そんな津田さんが、毎日を笑顔で過ごすために心がけていることとは? 心身の健康キープに欠かせない、食生活へのこだわりをうかがいました。

津田麻美さん

たっぷりの睡眠と目覚めの白湯で健康管理

使いやすく整理されたキッチンや洗面室、細部にまでこだわりを感じるインテリア、野菜をふんだんに使った目にも鮮やかな作り置き……。津田さんが発信するInstagramからは、何気ない毎日をていねいに、愛しんでいる様子が伝わってきます。

「いちばんの目標は、“毎日を機嫌よく過ごすこと”。そのためにも、心地よい空間作りを大事にしています。色が多いと疲れてしまうので、ベースは白と木目。あまりものは置かず、お気に入りのものだけに囲まれて。週に一度は必ずお花屋さんに行って、季節のお花やグリーンを飾って楽しんでいます」

津田さんは郊外の一軒家で、夫、高校生と大学生の娘さんとの4人暮らし。ご自身も働きながら、妻として、母として、家族の健康を支える大事な役目も担っています。日々の暮らしの中では、どんなことを心掛けているのでしょうか。

「健康管理で意識しているのは、まず睡眠、そして食事です。昔から寝るのが好きで、毎晩夜10時にはベッドに入って、夜11時から朝6時まで7時間は寝ます。寝具は肌触りのいい自然素材のものを選んで、肌に直接塗れるアロマオイルをつけています。天然のエッセンシャルオイルをブレンドした爽やかな香りで、毎日同じ香りがすると安心して眠れるんです」

そうして、たっぷりと睡眠をとって目覚めたら、毎朝の習慣にしているのがコップ1杯の白湯。

「朝起きると、まず白湯を準備して、飲みながら娘たちのお弁当を作っています。白湯を始めたきっかけは、直火にかけられる透明のガラス製ポットを買ったこと。お湯が沸騰してコポコポする様子を見るのが楽しくて始めたのですが、飲むと身体が内側からあたたまるのを感じて、ずっと続けています。おかげで、寒い朝もすぐに動き出せますね」

津田麻美さん

基本は一汁三菜の和食。いろいろな食材をバランスよく

「器が好きで、器に合う料理を考えるのも好き。きれいに盛り付けて、目でも楽しんでもらいたいですね」と、津田さん。作家もののぽってりとした鉢、繊細なアンティークのプレートなど、存在感のある器に盛り付けられた美しい料理の数々は、Instagramでも評判です。そんな料理上手な津田さんですが、長女の子育て中、食で悩んだ経験があったと振り返ります。

津田麻美さん

「長女は少食で、まったく食べない子だったんです。初めての育児で不安なことだらけでしたし、離乳食の時期、『食べてほしい、食べてほしい』って、気持ちばかりが先走ってしまって……。そんな私を見かねた母が『栄養がないものなんて、ないと思えばいいんじゃない?小さなおにぎり1個でも十分。バランスが取れれば大丈夫よ』と、アドバイスをくれたんです。母の言葉は大きかったですね。気持ちが楽になりました」

それからは、量より質。たくさん食べなくても、一日三食でバランスが取れていればいいと、栄養面を意識するようになったといいます。みそや梅干しも手作りするというお母さまの影響もあってか、食事は和食が中心。一汁三菜を心掛けているそうです。

「豆、ごま、わかめ(海藻類)、野菜、魚、シイタケ(きのこ類)、いも類をまんべんなく。バランスよく食べるには、昔ながらの『ま・ご・わ・や・さ・し・い』を意識するのが大事なのかなと。食事は身体を作るものですから、きちんと食材からとりたいと思っています。とはいえ、長女はパン、次女はご飯、夫は麺とみそ汁が好きで、家族の嗜好もあります。それぞれの好みを取り入れながら、献立を考えるのも楽しいですね」

津田麻美さん

栄養価が高くてヘルシーなきのこは大活躍

さまざまな食材をバランスよく取り入れている津田さんにとって、きのこはなくてはならない食材。毎日の食卓に上手に取り入れているようです。

「きのこは免疫力も高まりますし、栄養価が高いのにヘルシーでおいしい。冷凍するとよりよいと聞いて、ブナシメジ、エノキタケは、ほぐして保存袋に入れて冷凍保存しています。凍ったままみそ汁に入れれば、一品でき上がるので便利です。

みそ汁は身体が温まって満足感もあり、さらに腸活にもいいですよね。子どもの頃、母が作ってくれたサバ缶や鮭缶と長ねぎ、たけのこのみそ汁が大好きなのですが、私はそれにきのこを加えています。缶汁ごと使うので魚のだしが出て、きのこのシャキシャキの食感も加わっておいしいんです。たんぱく質も取れるので、あとはおにぎりがあれば十分ですね」

津田麻美さん

家族に評判のメニューとして挙げてくれたのが、きのこをたっぷり使った鶏のクリーム煮。きのこは1種類ではなく、何種類も混ぜて使うのが津田さん流です。「鶏肉をパリッと香ばしく焼いたら、ブナシメジ、エリンギ、マッシュルーム、エノキタケを入れて軽く炒めて、生クリームで煮込みます。にんにくも入れるので、食が進む料理ですね。夫は、こういう洋食の日もみそ汁が欠かせないんです(笑)」

また、毎日ふたりの娘さんに持たせるお弁当でも、きのこが活躍しているといいます。

「ハンバーグのデミグラスソースにもブナシメジを入れたり、すき間を埋める“ちょっとしたおかず”にちょうどいい。よく作るのは、エリンギのガーリック炒め、ブナシメジのカレー炒め。食感がいいので食も進み、ガーリックやカレーの風味は、お弁当のアクセントに。きのこって、見た目もかわいいですよね」

津田麻美さん

収納にインテリア……大好きな「暮らしのこと」を仕事に

ご自宅は、20年ほど前に新築で購入した一軒家。心地よい空間をめざして、自分の思い描いた通りにDIYしてきたという津田さん。例えば、ニュアンスのある漆喰の壁は、なんと津田さん自身が塗ったもの。「夫や友人に手伝ってもらうと、テクスチャーが変わってしまう」ため、すべてひとりで塗ったというから驚きます。

  • よしいちひろさん
  • よしいちひろさん

「下の娘が1歳ぐらい、専業主婦をしていた頃のことです。DIYが好きだったので、育児に専念している中での息抜きにしていました。子どもたちを早めに寝かせた後、何日かかけて仕上げましたね。今思うと、育児だけではいっぱいいっぱいになってしまうので、自分のやりたいことをやる時間を作って、気持ちのバランスを取っていたように感じます」

ほかにも、キッチンの吊戸棚を外したり、収納棚を作ったり、ダイニングの窓に木の扉を取り付けたり……。小柄でおっとりとした印象からは想像できないほど、アクティブに理想の空間を作り上げてきた津田さん。そんなすてきな暮らしが評判を呼び、今では仕事として個人宅の収納やインテリアのお手伝いをするように。

「友人の繋がりで相談を受けることもありますし、InstagramのDMでご依頼をいただくことも。直接ご自宅にうかがって収納やインテリアを見直し、『ここに棚があるといいな』と思ったら、自分で作ったりもします。もともと暮らしにまつわることは好きなので、そういったお手伝いができるのは楽しいですね」

津田麻美さん

心も身体も空間も「整えること」で健康に

女性らしくしなやかでありながら、はつらつとした行動力もある。津田さんの内側から溢れ出る美しさは、健康な心身があってこそ。最後に、健康でいるために大事なことを尋ねると、「“整えること”だと思います」と津田さん。

「食事もそうですし、家もそうです。毎日を大切に過ごしていると、心と身体が自然と整って、それだけでも健康になりますよね。食事も家も、家族にとって幸せの基盤となるもの。大切に守っていきたいです」

現在、大学生の娘さんは、管理栄養士をめざして勉強中だといいます。かつて津田さんがお母さまから受け継いだように、津田さんの食への思いもまた、娘さんたちへとたしかに受け継がれているようです。

津田麻美さん

profile

津田麻美

ライフオーガナイザー2級、インスタグラマー。独学でDIYやインテリアコーディネートを学び、“心地よい暮らし”をテーマに発信するInstagramが話題に。収納やインテリア、暮らしにまつわるメディアへの出演実績も多数。友人の紹介等を通じて、個人宅のインテリアや収納相談も行っている。
Instagram: @asamiiimasa

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