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菌活コラム

バテない身体作りは菌活で!食事で賢く水分を補う秘訣とは?

2025.07.14
バテない身体作りは菌活で!食事で賢く水分を補う秘訣とは?

暑い日が続いていますね。7月は夏休み、海、花火、夏祭り、BBQなど、夏ならではのイベントを楽しみにしている方も多いかもしれません。しかし、梅雨が残るじめじめとした天候と夏の厳しい暑さが身体に響き、身体の不調も感じやすい季節です。しっかり夏バテ対策をして、楽しみなイベントが多い夏を楽しんでいきましょう!

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早くも夏バテになってない?!まずは今の体調をチェック!

夏本番を前に、すでにだるさや疲れを感じたり、食欲不振になっていたりする方はいませんか?これらの症状が当てはまる場合、すでに夏バテになっている可能性があります。
夏バテは、夜の暑さによる睡眠の質の低下や、室内外の気温差による自律神経の乱れ、食欲の減退による栄養不足などが原因となって起こります。

では、夏バテ対策をどのように行えばいいでしょうか。よく言われるのは、水分補給や、体温を下げるために適切に身体を冷やすことです。特に「水分補給」は熱中症対策には有効ですが、間違った方法で水分補給をしてしまうと逆効果になることもあるので注意が必要です。

夏バテしない身体作りのためには「正しい水分補給」が重要

人の身体の約60%は水分でできています。その水分は、必要な栄養素や酸素を体内に運ぶ、老廃物を体外へ排出する、体温を一定に調節するなどの役割を果たしています。水分が不足するとその働きが乱れ、ふらつき、めまいなどの症状が現れることも。体液にはナトリウム(塩分)やマグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルが溶けており、身体が快調に動き、様々な臓器が活発に働くためにはこのミネラルの豊富な体液が必要となります。

私たちの身体は、例えば、汗などで体重の1%程度の水分が失われるだけでも血液の浸透圧が高くなり、自然に「のどが渇いた」と感じるようになっています。そこで水分を補給すると体液の浸透圧が一定に保たれ、のどの渇きが和らぎます。しかし、大量に汗をかいた場合に水を多量摂取すると、体内のミネラル濃度が薄まり、ミネラルバランスが崩れて脱水症状を引き起こす可能性があります。
そうならないためにも、1日当たり1.2リットルを目安に“こまめに”水分補給をすることが大切です。

食事からの水分&栄養補給を意識するならきのこが効果的!

今ご紹介した「水分補給」ですが、すべて飲料水で摂取する必要はありません。一気に大量の水分を摂取したとしても体外へ尿として排出されてしまうため、食事で水分を摂取することも大切です。成人の場合、1日の水分量の半分は食事から補給しているデータもあります。そのため、毎日3食しっかり食べることは栄養不足による身体の機能低下を防ぐだけでなく、水分不足にならないためにも重要です。

では、どのような食事や食材をとるといいのでしょうか?多くの果物は約80%、牛・豚・鶏などの肉類や魚も約70%が水分。野菜も多くの水分を含んでいますが、それ以上に水分補給に役立つ食材が「きのこ」です。

きのこはなんと約90%も水分を含んでおり、そのうえ低カロリー。さらに、きのこにはビタミンB群やビタミンD、カリウム、マグネシウムなどの身体に必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは汗とともに失われやすい栄養素でもあるため、きのこからバランスよく補給できるのは嬉しいポイントです。
また、中でもビタミンB1は糖質の代謝や疲労回復に効果があり、カリウムは筋肉の正常な動作を助けて夏場の倦怠感を軽減するのに役立ちます。さらに、血圧を下げる、むくみの解消や痙攣(こむら返り)の予防にも効果的で、きのこは夏場の体調管理の強い味方と言えます。

夏バテ予防は日常生活の習慣から簡単に行うことができます。本格的に体調不良になる前に、普段の食事や水分摂取の工夫を意識して行い、夏バテ知らずの健康な身体を維持していきましょう。だるさや疲れを感じているとそれだけで活動意欲が減退したり、冷房の効いた部屋に閉じこもりがちになったり、さらなる体内機能の低下を招いてしまいます。しっかり意識して習慣化すれば無理なく続けられますので、年々厳しくなる酷暑に悩まされる日々は卒業して夏本番も健康に過ごしていきましょう!

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profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士