【きのこ川柳】2024年秋 四半期大賞発表
2024.11.13いつも、きのこ川柳に多くの作品をご応募いただきまして、誠にありがとうございます。
このたび、2024年7月〜9月のノミネート作品の中から四半期大賞を発表します!

選 評
自然災害や医療費問題など、不安になるニュースの多い現代。一方で、きのこは地球誕生以来黙々と、分解・浄化作用や豊富に含まれる栄養成分により、地球上の生き物が生きやすい環境を整えてきました。本句では「奉仕」と「胞子」をかけることで、そんな縁の下で地球・社会を支えてきたきのこの“慈悲深さ”や“全てへの肯定”といった慎ましさと、胞子を飛ばすようにきのこの力が社会全体に広がっていく様子をうまく表現されていると感じます。長い歴史と共に歩んできたきのこの力が、不安の多い現代社会を明るく照らすきっかけになる、そんな力強く前向きな一句だと思い大賞に選出させていただきました。
おめでとうございます!
受賞された唐変僕長吉さんには、1万円分のギフト券を贈呈いたします。

選 評
健康習慣の一つである「菌活」ですが、「きのこ」は私たち人の健康を守るだけでなく、太古の昔から地球の歴史と共にあり、長い間、地球環境を守ってきた存在でもあります。食材としての「きのこ」に加え、地球上での働きや進化の歴史にまで焦点をあててきのこを捉えている点が新しく、同時に、森の風さんのきのこへの畏敬の念も感じます。人を健康にするだけでなく、地球をも健康にしてきたきのこの力を17音で表現した秀逸な一句だと思い選出させていただきました。

選 評
冷えて“キンキン”なことと、きのこの“菌”をかけた、新しさと可愛らしさを感じる一句。キンキンのビールを楽しむ家族に洒落のきいたひと言をかけつつも、そこには、身体を気遣う優しさも込められている…そんな家族団らんの風景も目に浮かぶようです。「きのこ」や「菌活」がお酒を健康的に楽しむ一助になったり、家族の会話の一部になったりしてくれれば嬉しい、そんな思いにもなる一句だと思い選出させていただきました。
おめでとうございます!
ホクト賞を受賞された森の風さん、丸倶さんには、
5,000円分のギフト券を贈呈いたします。