- 7月の特集テーマ
- 夏疲れに備える!インナーケアでもっと美人♪
乾燥や紫外線にも負けない「夏の美肌」づくり
2017.07.24日焼けや冷房による乾燥で、なにかと肌トラブルを抱えがちなこの季節。食事から肌の調子を整える方法はないものでしょうか。今週の「トレンドコラム」では、強く健康的な身体を作るための体幹トレーニングと食事の関係に関してお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、食事から肌の調子を整えるために必要な、美容ビタミン「ビタミンB群」と抗酸化物質「ビタミンACE」の力についてお伝えします。きのこや夏野菜の積極的な摂取で、身体の内側から美肌を叶えることが可能です。
日焼けや冷房による乾燥で、なにかと肌トラブルを抱えがちなこの季節。食事から肌の調子を整える方法はないものでしょうか。今週の「トレンドコラム」では、強く健康的な身体を作るための体幹トレーニングと食事の関係に関してお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、食事から肌の調子を整えるために必要な、美容ビタミン「ビタミンB群」と抗酸化物質「ビタミンACE」の力についてお伝えします。きのこや夏野菜の積極的な摂取で、身体の内側から美肌を叶えることが可能です。
-
教えてくれたひと
河村桃子(管理栄養士)
管理栄養士取得後、病院に勤務。栄養バランス重視の従来の病院給食の概念を超え、栄養バランスに配慮しつつも美味しく、見た目も美しい、想い出に残る食事の提供に努める。現在は“料理を通して豊かな人生を!”をモットーに、料理の知識や技術を教え、食の自立をサポートするための活動を行なっている。
日焼けだけじゃない! 夏の肌トラブル
――日焼け対策には気を遣っているつもりなのですが、なんだか最近お肌の調子がよくありません。考えられる原因は何でしょうか?
それは、この時期特有の乾燥による肌トラブルかも。冷房の風で肌の水分が奪われてしまったり、汗をかくことでも体内から水分が失われるため、夏は肌全体が乾燥しがちなんです。「さっぱりしたいから」と何度も顔を洗うのも、肌のためには逆効果。肌を保護している油分まで過剰に洗い流してしまうので、バリア機能が失われ、水分のさらなる蒸発を促してしまうんですね。乾燥してカサカサになった肌は弾力がなくなりシワを生むので、十分な保湿を心がけるようにしてください。
――シワの原因は肌の乾燥にあったんですね。気を付けないと!
それだけではありませんよ。実は紫外線を浴びることで肌細胞にダメージが加わり、シワやたるみといった肌トラブルを引き起こすことも分かっているんです。日焼けによるシミやソバカスといった問題もあるので、外出する時は、日焼け止めをきちんと塗り、日傘を差すなどの紫外線対策を徹底しましょう。
また、気温や湿度などの環境の変化によって引き起こされる“夏疲れ”や“ストレス”のお話を先日させていただきましたが、マイタケには、ストレスによる皮膚機能の低下を抑える働きがあるんですよ。(※日本薬学会 第125年会)マイタケを食べることで、肌荒れの予防や改善に期待が持てるという研究結果も出ています。
――ほかにも美肌対策としてできることはありますか?
まずは、腸内環境を整えることですね。腸内がきれいな状態であれば、身体に不要な毒素や老廃物、便などをきちんと排出することができるため、新陳代謝が活発になって、きれいな肌が保てます。逆にこうしたものを身体にため込んでしまうと吹き出物や肌荒れができやすくなり、肌トラブルの原因に。また、腸内環境が整うことで栄養素の吸収率が上がり、一層効果的に肌の新陳代謝を促すことができます。
きのこと夏野菜を組み合わせた“相乗効果”の美肌レシピ
――腸内環境を整えるには、きのこの食物繊維が有効なんでしたよね?
そうですね。きのこには便のかさを増してくれる不溶性の食物繊維と、整腸作用のある水溶性の食物繊維が含まれていることは、先日のコラムでもお伝えしました。食物繊維をしっかり摂ることで善玉菌の活動がさらに活発になり、さらなる美腸、美肌が期待できます。
また、きのこには、美肌に直接働きかける「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB群がたっぷり含まれていることも忘れてはいけません。きのこを食べることで、脂質の代謝を促して皮膚の再生を助けるビタミンB2、血行を良くし肌のくすみを回復してくれるナイアシン(B3)、細胞の生成を助ける葉酸(B9)と、新しい肌を生み出すために欠かせないビタミンを効率よく摂取することができます。さらに、きのこに多く含まれる「トレハロース」と呼ばれる天然由来の糖には、肌の乾燥を防いで保湿力を高めてくれる効果もあるため、複合的に美肌に働きかけてくれます。
――美肌に働きかける、きのことおすすめの食べ合わせやレシピを教えてください。
抗酸化物質「ビタミンACE」を多く含む、夏野菜やフルーツを一緒に食べるのがおすすめですね。このビタミンACEを摂取することで、シミやシワ、肌荒れやくすみといった肌トラブルの原因となる「活性酸素」の発生を抑えることができるからです。
たとえば、ダメージで弱った皮膚や粘膜を治癒してくれる働きのあるビタミンA。このビタミンはレバーやウナギに多く、実は野菜にはほとんど含まれていないのですが、ニンジンやほうれん草、カボチャといった緑黄色野菜に含まれるβカロチンが体内で同じ働きをしてくれるといわれています。きのこに含まれるビタミンB群との相乗効果で、さらにターンオーバーが整うことでしょう。
また、フルーツに多く含まれるビタミンCやトマトのリコピンには、コラーゲンの材料となったり、肌にハリやうるおいを与えてくれる働きが。ナッツ類などに豊富なビタミンEは「若返りビタミン」とも呼ばれ、ホルモンの活性作用などアンチエイジングに効果的といわれています。
ビタミンB群や食物繊維が豊富なきのこ類と、ビタミンACEをたっぷり含むこうした食品を組み合わせれば、まさに鬼に金棒。アンチエイジング効果の高い「きのことチキンの美肌サラダ」を食べれば、身体の内側から美肌対策が叶います。
おすすめレシピ
- きのことチキンのカラフルサラダ
アンチエイジング効果が高いと注目を集める具だくさんのサラダにたっぷりのきのこをオン! ブナシメジは別名「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB2が豊富。ビタミンB2には皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、夏の強い紫外線でダメージを受けた肌の回復力を高めてくれます。
レシピを見る動画を見る