PAGETOP
6月の特集テーマ
今年の夏こそ!しっかり食べて夏バテ知らず♪

肌にも“夏バテ”があるって知っていますか?

2017.06.19

紫外線やクーラーの冷風など、なにかとダメージを受けやすい夏の肌。ケアを怠っていると、身体の不調と同様、肌にも“夏バテ”症状が出てきてしまいますよ。 今週のトレンドコラム では、日常とは違った空間で野菜たっぷりの美味しい朝食を楽しむ方法をお届けしていますが、きのこで菌活。コラムでは抗酸化物質を含む夏野菜や美容に働きかけるビタミンB群が豊富なきのこを食べて、バテない美肌を手に入れましょう。

紫外線やクーラーの冷風など、なにかとダメージを受けやすい夏の肌。ケアを怠っていると、身体の不調と同様、肌にも“夏バテ”症状が出てきてしまいますよ。 今週のトレンドコラム では、日常とは違った空間で野菜たっぷりの美味しい朝食を楽しむ方法をお届けしていますが、きのこで菌活。コラムでは抗酸化物質を含む夏野菜や美容に働きかけるビタミンB群が豊富なきのこを食べて、バテない美肌を手に入れましょう。

中川洋子さん

教えてくれたひと
中川洋子(管理栄養士、健康運動指導士、シナプソロジーインストラクター)
栄養と運動の両方の免許を持ち、栄養パーソナルサポートやトレーニングジムで運動指導を行い、ジュニア選手からシニアまで「食」と「運動」を合わせた体づくりの指導を行っている。

夏バテ肌の予防には、紫外線対策と肝機能アップが有効

――最近、“夏バテ肌”というフレーズをよく聞くのですが、健康面だけでなく美容の面でも、“夏バテ”という現象は起きるものなのでしょうか?
 
そうなんです。身体だけでなく、残念ながらお肌にも夏バテの症状は起こってしまうんですよね……。“夏バテ肌”とは、紫外線やクーラーの冷風などからダメージを受けてしまった肌のこと。夏の間に受けたダメージが蓄積し、老化現象を引き起こす“活性酸素”が大量に発生している状態をいうのですが、夏バテと同じで、異変に気がつくのが9月ぐらいなんですね。「気付いたらシミやシワができてしまっていた!」なんてことにならないよう、早くから気をつけておきましょう。
 
――夏バテ肌の予防対策としてはどんなことが考えられますか?
 
一番はやっぱり紫外線対策ですよね。露出が増えていく季節なので、日焼け止めクリームを顔だけでなく身体にも忘れずに塗り、日傘も併用しましょう。ただし、紫外線=必ずしも悪ではありません。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは紫外線を浴びることで体内で生成されるので、適度な日光浴も必要です。
 
――身体の内側から肌の調子を整える秘訣があれば教えてください。
 
疲労回復と同様に、肝機能を高めることが大切です。肝臓には食事から摂取した栄養素をストックして必要な時にエネルギーとして供給したり、有害物質を分解・解毒したりする機能があります。この肝臓がしっかり働くことでターンオーバーのサイクルが整います。肝機能が高まるメリットは、美肌だけではありませんよ。肝機能が正常に作用しているということは身体のエネルギー代謝がうまくいっているということなので、ダイエットや筋肉づくりもうまくいきますし、胃腸の調子だってよくなります。肝臓の健康状態が、健康や美容の状態を左右するといっても過言ではありません。

抗酸化物質とビタミンB群で、活性酸素を“なかったこと”に

マイタケ

――きのこには美容によいといわれるビタミンB群が豊富ですが、これを摂取するとお肌にはどんないい影響がありますか?
 
まず、ビタミンB2には、脂質を代謝したり、肌細胞の生まれ変わりを促す働きがあるんですよ。美肌には外すことのできない重要な栄養素です。また、ビタミンB6には肌や髪などをつくるタンパク質の代謝をサポートする働きがあるため、こちらも美肌の土台を保つために欠かせません。どちらもきのこにたっぷり含まれている成分です。
 
――夏バテ肌は“活性酸素が大量に発生している状態”という説明がありましたが、抗酸化作用のある食べ物を摂ることで対策はできますか?
 
はい。抗酸化作用のある“ビタミンACE(エース)”と呼ばれるビタミンを摂ると、活性酸素が老化現象を引き起こす前に“なかったこと”にしてくれます。それぞれ単体の効能で見ても、肌の粘膜を整えたり保湿効果があるビタミンA、シミやソバカスなどの色素沈着を防いでくれるビタミンC、血流をよくしてくまやくすみに働きかけてくれるビタミンEと、お肌にとっていいことばかりの栄養素なんですよ。
あとは、トマトのリコピンやナスのアントシアニンなど、色の濃い野菜に含まれる抗酸化作用が高い栄養素も効果的です。紫外線の影響を受けるのは、人間だけでなく、実は野菜も一緒。野菜は自分で動くことができないので、紫外線から自分自身を守るためのバリア機能として、活性酸素を除去する抗酸化物質を蓄えているといわれています。
 
――カラフルな夏野菜に抗酸化作用が多いのは、そうした理由があるからなんですね!夏バテ肌を防ぐおすすめのレシピがあれば教えてください。
 
それならば、美肌をつくるビタミンB群が豊富なきのこと、抗酸化作用のあるβカロテンを含むパプリカとニンジン、実はビタミンCの多いジャガイモを組み合わせた「きのこのカラフル美肌サンド」はいかがでしょうか?βカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、皮膚の粘膜強化にも効果的。相乗効果で美肌が期待できますよ。
 

夏バテ・熱中症予防のキーワードをもっと詳しく!

おすすめレシピ

きのこのカラフルサンド

きのこの美容ビタミンと、野菜に含まれる抗酸化ビタミンなら、夏の紫外線に負けない美肌づくりが叶います。

レシピを見る動画を見る