- 6月の特集テーマ
- 今年の夏こそ!しっかり食べて夏バテ知らず♪
夏バテ知らずのタフな身体を支えているのは“腸”でした
2017.06.26夏バテを予防しようと、どんなに素晴らしい料理を食べたとしても、栄養素を吸収する腸の環境が乱れていては意味がありません。暑さに打ち勝つ健康な身体も、紫外線に負けない美しい肌も、腸で吸収された栄養素が必要な細胞に届いてはじめてかなうもの。まずは、腸の環境を整えることから始めましょう。それには、きのこに含まれる食物繊維が有効です。今週の「トレンドコラム」でも、食物繊維もたっぷりな自宅でゆっくりと楽しめる朝食レシピをご紹介していますので、ぜひご覧ください。
夏バテを予防しようと、どんなに素晴らしい料理を食べたとしても、栄養素を吸収する腸の環境が乱れていては意味がありません。暑さに打ち勝つ健康な身体も、紫外線に負けない美しい肌も、腸で吸収された栄養素が必要な細胞に届いてはじめてかなうもの。まずは、腸の環境を整えることから始めましょう。それには、きのこに含まれる食物繊維が有効です。今週の「トレンドコラム」でも、食物繊維もたっぷりな自宅でゆっくりと楽しめる朝食レシピをご紹介していますので、ぜひご覧ください。
-
教えてくれたひと
中川洋子(管理栄養士、健康運動指導士、シナプソロジーインストラクター)
栄養と運動の両方の免許を持ち、栄養パーソナルサポートやトレーニングジムで運動指導を行い、ジュニア選手からシニアまで「食」と「運動」を合わせた体づくりの指導を行っている。
腸内環境の改善で、栄養素の吸収率が向上!
――今年こそ夏バテにならないよう、代謝に働きかけるといわれているビタミンB群や肝機能を高めるオルニチン、活性酸素を除去するビタミンACEや抗酸化物質を積極的に摂ろうと思います!
ちょっと待って!確かに、ビタミンB群やオルニチン、ビタミンACEといった栄養素は身体にとてもいいのですが、肝心なことを忘れています。どんなに頑張って食事をしても、身体にきちんとそれが吸収されなければ意味がありません。肝臓の機能を高めることも大切なのですが、そもそも腸でしっかり吸収がされていなければ、肝臓はおろかその先の細胞へも届けることができません。栄養素を吸収している器官は口でも胃でもなく腸。まずは腸内環境を整えて栄養素の吸収率を上げていきましょう。
――腸のコンディションは何から判断することができますか?
便の状態をよく見ましょう。便はお便り。するんと出るのか、いつもの周期で出ているのか。毎日でなくても、自分の心地よいペースで2、3日に一度排便がある、という方は問題ありませんが、何日も辛い便秘に悩んでいるという方は早急な対応が必要です。
便秘や下痢がちな人は腸内環境の乱れが関係していることが多いですね。たとえば食品添加物や老廃物が便として排出できずにいると、腸内で有害なガスが発生します。便のニオイがきついという方も、腸の環境が乱れているというサインかもしません。さらに便秘が悪化すると、宿便や老廃物に含まれる水分や悪質なものが再吸収されてしまうため、便がカチカチになったり、口臭や体臭がひどくなることもあります。お腹を下しがちという方の場合も、ストレスや他にも原因はいくつか考えられますが、栄養素が吸収されずにそのまま出てしまっている状態なので、まずは腸内環境の改善から意識してみてください。
腸内の新陳代謝サイクルは1~数日!1回1回の食事が勝負です!
――腸内の環境は短期間でガラッと変わるものなのでしょうか?
肌のターンオーバーサイクルは28日なのですが、腸や口の中の粘膜の新陳代謝は1日~数日ととても短いんです。食事の内容がすぐに反映されやすい場所だけに、1回1回の食事がいかに大切かということが分かりますね。
腸内には栄養をしっかり吸収できるようにたくさんのひだがあるのですが、便秘などが原因でここがただれていたり、便が詰まっていたりすると、同じものを食べたとしても吸収能力がガクンと下がってしまいます。栄養素の吸収の最初の関門が腸。食べたものをしっかり吸収できる美腸で美肌を目指しましょう。
――腸内環境を整えるためにはどうしたらいいですか?
腸内環境の改善には、食物繊維の摂取が有効です。食物繊維には便のかさ増しをしてくれる不溶性のものと、有害物質や老廃物をゲル化して排出してくれる水溶性のものがあるのですが、きのこを食べれば、その両方の食物繊維をしっかり摂取することができます。
食物繊維は、腸内環境を健全に保ってくれる善玉菌の大好物。便の排泄を促すだけでなく、腸内環境そのものの改善にもひと役買ってくれる、ありがたい成分なのです。
――美腸に有効なおすすめレシピを教えてください!
それならば、「きのことイカのさわやか香味炒め」はいかがでしょう?食物繊維が豊富なきのこをたっぷり使っているので、快便の維持や便秘解消など、腸内環境を整えてくれます。また、ブナシメジに多いオルニチンや、旬のイカに含まれるタウリンが肝臓の働きを助けるので、代謝が高まり、疲労回復にも役立ちます。お酒のおつまみにもぴったりですので、この時期におすすめの一品です。
夏バテ・熱中症予防のキーワードをもっと詳しく!
おすすめレシピ
- きのことイカのさわやか香味炒め
きのこに豊富なオルニチン&イカに含まれるタウリンが肝臓の働きを助け、疲れ知らずの元気な身体に!ビールが美味しい季節にもうれしいレシピ。
レシピを見る動画を見る