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菌活コラム

菌活で血行改善!身体を温めて冬も元気に!

2024.12.16
菌活で血行改善!身体を温めて冬も元気に!

12月も後半となり、年の瀬も迫ってきました。街にはイルミネーションが点灯しワクワクするシーズンですが、一層寒さが厳しくなる時期ため、身体の冷えによって体調不良を感じる方も多いかもしれません。
イベントシーズンを最後まで楽しみ今年一年を気持ちよく締めくくるためにも、日頃の食事や生活習慣を通して身体を温め不調対策をしていきましょう。

INDEX

冬に身体が冷える主な原因は血液の循環不足

成人男女を対象としたある調査では、全体の約半数が冬に「冷え」を感じており、女性に限っては3人に2人の割合で「冷え」を感じているというデータがあります。(※)
それほど多くの方が感じている「冷え」ですが、ではなぜ身体が冷えるのか、自分の身体が冷えやすいのか、その理由をご存じでしょうか?

身体が冷える原因には「筋肉が少ない」「血流が悪い」「自律神経が乱れる」「ホルモンバランスの乱れ」などがありますが、中でも12月は寒さによる「血液の循環不足」が原因となることが多くなります。

血液は、身体の隅々の細胞にまで酸素や栄養素を運んだり、体内でつくられた熱を全身に伝えたりすることで身体を温めています。
脳の視床下部にある体温調節中枢が皮膚にある温度センサーを通じて寒さを感じると、自律神経の働きによって血管を収縮し、血流を減少させて体内の熱が奪われないようにしたり、筋肉を動かして熱を産生したりします。

身体中に張り巡らされている血管のうち、99%は太い血管から枝分かれした「毛細血管」です。毛細血管はとても細いため、血流が悪くなると末端まで血液が届かなくなり、結果、冷えにつながってしまいます。また、毛細血管は加齢とともに数が減ることもわかっており、60歳以上になるとピークの20歳に比べると60%程度になってしまいます。歳を重ねるほど冷えやすくなるのはこういった理由もあります。

では、どうすれば対策できるのでしょうか。今回は2つポイントをご紹介します。

「菌活」で冷え対策! 血行改善にはビタミンB群

血流を良くするためには、温かいインナーや手袋、靴下などを使って末端となる手足を温める、入浴の際に湯船に浸かる、移動の際には階段を使って筋肉を動かすよう心がけることなどが大切です。

そういった日常生活の工夫に加えて、何よりも大切なのが「食事」です。血行を良くするのに役立つ栄養素を摂ることで、身体を内側から温めることができます。

血行を良くするためには、血液の原料となる鉄や葉酸、ビタミンB12やタンパク質、また血行を良くするビタミンEやナイアシンなどの栄養素を摂ることが役に立ちます。また、身体が温まると血管が拡張して血流が良くなるため、熱を産み出すエネルギー源となる糖質や脂質、そしてそれらを代謝して熱を生み出すのを助けるビタミンB1・B2を摂ることも有効です。

きのこには、ビタミンB1・B2、葉酸、ビタミンB12などが豊富に含まれているため、血行を改善し身体を温めるのをサポートしてくれます。糖質や脂質、タンパク質は普段の食事で不足しにくい栄養素ですが、ビタミンB群は汗や尿からも排出されてしまうため、意識的に摂ることが重要になります。きのこは普段の食事にとり入れやすいため、毎日食べることで冷え対策を無理なく続けることができます。

食事からできる筋力アップで血行促進!

寒い時期は運動量が減り筋肉が落ちやすいため、身体が冷えてしまうことも。意識的に身体を動かすとともに、筋肉維持に役立つ食事も心がけていきたいですね。

筋肉を効率よく育てるためには、筋肉の材料となるタンパク質や、タンパク質の代謝を促すビタミンB6、筋肉の正常な機能を保つカリウムなども一緒に摂取すると効果的です。

きのこはビタミンB6やカリウムが豊富に含まれており、筋肉作りにも効果的。臨床試験では、きのこを毎日食べることで、体重や体脂肪率は低下しても筋肉量は維持されたという結果もあり、ビタミンB群や植物性タンパク質も含むきのこは、健康な筋肉作りにも役立ちます。

温かい汁物が美味しい季節。うま味も栄養も豊富なきのこを食事に取り入れることで、身体の内側から温めていきましょう。

温かいインナーや手袋、日頃から身体を動かすことも意識しながら、冷えにくい身体を作るためには食事での対策が不可欠です。毎日の食事で少し工夫するだけでも、生活そのものの質が高まり、自分の身体、健康作りへの意識も高まるはず。12月は食事で血行改善、筋肉維持を叶えて、忙しい年末年始も元気に乗り切っていきましょう!

(※)ツムラ2023年10月調査
⇒リンク:https://www.tsumura.co.jp/brand/kampo-communication/kampo-blog/019.html

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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