人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ウスタケ
季節は晩秋。冬を感じさせる寒い日が続いていますね。
冬の季語に「山眠る」という言葉がありますが、
冬はきのこの発生も少なく、まるで温かい地中で眠っているようです。
今回は、そんな地中の声を届けてくれそうな、ラッパのようにも見える「ウスタケ」をご紹介します。
ウスタケは夏から秋、モミ類の樹下に発生するきのこ。
単独で発生するものもあれば、いくつか集まって群生することもあります。
漢字で書くと「臼茸」と書きますが、写真からもわかるように、
子実体が臼の形に似ていることからつけられたそう。
また、臼にも似ておりますが、ウスタケは「ラッパタケ科」に属しており、
まるでラッパのようにも見えるきのこです。
なお、成長したもので、傘の直径は4~12cm程度まで大きくなります。
発生直後から臼やラッパのような形をしているのではなく、幼菌の時は角笛形をしており、
成長とともに漏斗形、子実体中央部が柄の根元までくぼんでいきます。
また、興味深いことに、最近のDNA解析による研究の結果、
ウスタケは以前ご紹介した「ホウキタケ」と近縁にあることが判明したそう。
具体的にはホウキタケの属する「ホウキタケ科」がウスタケの属する「ラッパタケ科」に併合され、
「科」レベルで同じとされているとのこと。
一見すると、以前ご紹介した「クロラッパタケ」の方が近縁なのでは?と思ってしまいますが、
クロラッパタケは有名な春のきのこ“アンズタケ”も属する「アンズタケ科」という、また別の科に属しております。
研究が進むにつれ、さらにきのこの世界の奥深さが見えてきそうですね。
なおこのウスタケ、かつては食用とされていましたが、胃腸系の中毒を起こす可能性が確認され、
今では毒キノコとして扱われていますので、発見してもその姿を楽しむようにしてくださいね!
**ウスタケ豆知識**
ウスタケは日本各地で観察することができますが、仲間の一つに「フジウスタケ」というきのこがあり、このきのこは日本で正式な名前が付けられました。
(ちなみにウスタケはアメリカ合衆国で正式な名前が付けられました。)
そのものズバリ富士山でよく観察できるきのこだそうで、ウスタケより色が薄く粘土っぽい色をしています。
日本を代表する山である富士山が、きのこの名として世界に出ていくのはなんだか感慨深いものですね。
「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る
◆◇◆ウスタケ◆◇◆
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