人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】クロラッパタケ
2月下旬、暦の上ではすでに春を迎えております。
春に向かい暖かくなると、きのこのシーズンがスタートするということでワクワクしてきます!
今回ご紹介するのは春のきのこではないのですが、
以前きのこらぼでもご紹介した春に発生する「アミガサタケ」と同様に
ヨーロッパで珍重されている高級な食用のきのこ「クロラッパタケ」です。
別名「ブラック・トランペット・マッシュルーム」や「コルネット」、「死者のトランペット」など、
形状がトランペットに似ていることから様々な呼び名があります。
「死者の~」なんて言われると毒きのこを連想してしまいますが、
非常に豊かな風味と強い香りをもつため、スープや煮込み料理に使用されることが多いそうです。
また、きのこ自体が肉薄なため、
乾燥して保存しておく際にも便利なのだとか。
ですが、なぜ「死者の」などという名前がついたのでしょうか?
美味しくて風味の良い、高級きのこが誤解を受けてしまいますよね…
諸説あるうちの一つでは、その昔キリスト教において、
フランス修道院の院長が定めた「死者に祈る日」に関係しているそうです。
その日は11月2日。
ちょうどクロラッパタケが大量に生える時期だったことから
この冠名がつけられたのだとか。
確かに、死者に祈る日に、地面から黒いラッパが大量に生えていたら
びっくりしてしまうかもしれませんね。
日本では知名度が低く、料理に使用されることも少ないため
市場に生のクロラッパタケが出回ることはなかなか無いとのことなのですが、
日本でもフランス料理店ではクロラッパタケを味わうことができるそうです。
ですが、ヨーロッパなどから輸入されてくるものはほとんどが乾燥品だそうなので、
「フレッシュなクロラッパタケを味わってみたい!」という方は
夏から秋にかけてきのこ狩りに行ってみてはいかがでしょうか。
毎年同じ場所に発生する傾向があるそうですので、
自分だけの「クロラッパ畑」を見つけることができるかもしれません。
間違えやすい毒きのこはないそうなのですが、
野生のきのこを食べる際には十分に注意をしてくださいね!
「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪
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