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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】カワラタケ

ハナビラニカワタケ

徐々に全国から桜の便りが届き始めましたね。
春の陽気を感じる日も増え、もうすぐ新年度もスタート!

そこで今回は、春から見ることができるきのこ「カワラタケ」をご紹介します。

カワラタケは、山の中はもちろん、街中にある街路樹や道端の木にも生えるきのこで、
“名前は知らないけれど、目にしたことはある”という方も多いのではないでしょうか。

写真のカワラタケは表面の模様が美しく、全体に黒っぽい色をしていますが、
カワラタケは学名に「様々な色」という意味のversicolor がつくように、カラーバリエーションが豊富です。

具体的には、褐色や濃い青色、黄色っぽいものになることもよくあるそうで、
素敵な模様と色を楽しめるとは、なんだかうれしいですね。

ちなみに裏面は真っ白な管孔(かんこう)があるそうです。
管孔とは、以前にウラグロニガイグチのなかでもご紹介した、
無数の管が集まってできたきのこの胞子をつくる器官です。
マイタケの裏面をイメージしていただくと、わかりやすいですね!

カワラタケ

また、カワラタケの特徴の一つがその「硬さ」。
漢字で「瓦茸」と書くことからも、なんだか硬そうなイメージがあります。

カワラタケは、以前ご紹介した「マンネンタケ」と同じタマチョレイタケ科に属しており、
タマチョレイタケ科のきのこは、全体的に硬いものが多いのも特徴です。

ちなみに、マンネンタケは肉厚で大きいものが多いのですが、
カワラタケはマンネンタケと比べると傘が薄くて小さく、割れやすいそうです。

また、カワラタケは硬いきのこのため食用には向きませんが、
マンネンタケと同じように、カワラタケにも高い薬理効果があると研究が進められており、
活用の一例として、抽出された成分をもとに抗がん剤が作られています。

実際、昔から言われているカワラタケの活用方法として、煎じて飲んだり、
お酒に漬けて薬用酒として飲んだりするといった事例があるそうで、
研究技術が進歩する前から、健康に役立つ成分を煎じたり抽出して生活に取り入れていたとは、
あらためて、きのこと人々の関係の身近さ・奥深さを実感します。

いよいよ春本番、景色が色鮮やかになる中で、
カラフルなこのカワラタケも、皆さんの近くにひょっこりと姿を現すかもしれませんね!

気温の上昇と共にきのこの発見報告も聞こえ始めておりますので、
食べる際には必ず専門家の確認をいただき、安全には十分に気を付けて、きのこの世界をお楽しみください。

☆煎じたり薬用酒とする事例には、衛生面やきのこの誤同定から体調を崩す例もあるそうなので、
カワラタケのカラーバリエーションや模様を楽しむなど、観賞用としてお楽しみください!
 
 

「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る

 

◆◇◆カワラタケ◆◇◆

カワラタケ 壁紙

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