冬の乾燥ダメージをリセット!肺・血の巡りを整えて春の“つや肌”を叶えるツボ4選
2026.02.23
2月も後半となり、少しずつ春の訪れを感じるようになってきましたね。一方、まだ空気の冷たさや乾燥が続き、肌の不調が気になるという方も多いのではないでしょうか。この時期は冬の間の空気の乾燥に加え、紫外線や花粉などの外的要因も増える時期のため、肌のかさつきやかゆみなどの悪化にも注意が必要です。
そこで今回は、東洋医学の視点から、春に向けてうるおう肌を作るためのツボをご紹介します。
また、肌ケアに役立つ食事のポイントも合わせてご紹介していますので、春の美肌を叶えるヒントに、ぜひご覧ください。
INDEX
春目前!肺と血の巡りを整えて肌の基礎体力を取り戻そう

肌トラブルの起こりやすいこの時期ですが、実はその原因は外気のせいだけではありません。東洋医学では、冬の乾燥した空気は「肺」を傷つけ、それが原因となって肌トラブルが起こると考えます。
肺は呼吸だけでなく、皮膚のバリア機能(=衛気:えき)を守り、全身に水分(=津液:しんえき)を巡らせるポンプとしての役割も担っています。
しかし、冬の乾燥した空気は肺を傷つけてしまうため、肺の働きが弱ることで肌の表面にうるおいが届かず、カサつきの原因になってしまうのです。
さらに、寒さで血流が滞ると、肌に栄養が行き渡らない血虚(けっきょ)の状態になり、体内のうるおい(=陰液)も減ってしまいます。
そのため春に向けて健やかな肌をつくるためには、弱った肺をうるおし、血液の巡りを促して肌に栄養をしっかり届けることが大切です。
皮膚の乾燥対策におすすめのツボ4選
2月のツボ1.太淵(たいえん)

<ツボの位置>
手首の親指側にある横ジワの上で、脈が触れるくぼみにあります。
<太淵とは>
肺経(はいけい)と呼ばれる経絡にあるツボで、呼吸器系の不調に効果的とされています。肺の気が集まる場所とされ、刺激することで呼吸を助けるだけでなく、全身の巡りを整える働きもあります。
また、冬の乾燥で弱った肺を元気づけ、肌への水分を届けるサポートする万能ツボの一つです。
さらに、疲労感の軽減や自律神経の乱れにも良い影響が期待できます。脈を感じる場所にあるため見つけやすく、いつでも手軽に押せるツボです。
2月のツボ2.照海(しょうかい)

<ツボの位置>
足の内くるぶしの真下から、親指一本分下がったくぼみにあります。
<照海とは>
腎経(じんけい)にあるツボで、名前の通り生命力を海のように照らす場所とされています。身体を元気にし、全身の血行を促進して冷えの改善をサポートするとともに、乾燥しやすい体内のうるおい(陰)を補う働きがあります。
このツボは、喉や目などの粘膜の乾燥対策にもおすすめで、免疫力を高める効果も期待できます。気持ちが良いと感じる程度の強さで、指でやさしく押してみましょう。
2月のツボ3.曲池(きょくち)

<ツボの位置>
肘(ひじ)を深く曲げたときにできる、外側のシワの端のくぼんでいる部分にあります。
<曲池とは>
大腸経(だいちょうけい)にあるツボで、肌のバリア機能である衛気と関わりの深い場所です。東洋医学では「肺と大腸は表裏一体」の関係にあり、腸を整えることは肌を守ることにつながります。皮膚のひび割れや、乾燥による痒みなどのトラブル予防に効果的で、風邪のひきはじめにも良いとされています。ほどよい刺激を感じる強さで、ゆっくり押して離す動作を繰り返しましょう。
2月のツボ4. 血海(けっかい)

<ツボの位置>
膝のお皿の内側の上角から、指3本分ほど上がったところにあります。
<血海とは>
脾経(ひけい)にあるツボで、血が集まる場所を意味しています。消化器系の働きを助け、全身の血流を促すことで、身体を整えるのに役立ちます。
緊張をほぐし、滞りやすい気や血流をスムーズにすることで、乾燥して栄養不足になった肌にうるおいと栄養を届けます。親指を当て、気持ちが良いと感じる強さでゆっくりと押してみましょう。片手で押しにくい場合は、両手の親指を重ねると力が入りやすくなります。
11月に掲載した三陰交(さんいんこう)と太渓(たいけい)も肌にうるおいを与える効果が非常に高いツボです。
【11月の記事はこちら】
10月に掲載した肺兪(はいゆ)と列缺(れっけつ)も皮膚の乾燥に効果的なツボです。
【10月の記事はこちら】
食べる乾燥対策!きのこで身体の内側からうるおいチャージ

この時期の肌トラブルを予防するには、ツボ押しと合わせて食事で肌の内側からうるおいをチャージすることも大切です。
そこでおすすめの食材が「きのこ」。きのこには肌の乾燥ケアに役立つ栄養素が豊富に含まれています。
例えば、きのこに豊富なビタミンB2は、別名“美容ビタミン”とも呼ばれ、肌の材料となる脂質の代謝を促し、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を助けてくれます。さらに、きのこや一部の細菌にしか含まれない成分である「エルゴチオネイン」は、強い抗酸化作用を持ち、シミやシワの原因となる活性酸素を抑制する働きがあるため肌ケアに役立ちます。また、エルゴチオネインは肌の弾力や水分量を保つエラスチンの生成を助けるため、身体の内側からのうるおいケアを強力にサポートしてくれます。
他にも、東洋医学では「肌は腸を映す鏡」とも言われているため、腸を整えることも肌の調子を維持するのに欠かせません。きのこに豊富な食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり腸を整えることで、間接的に皮膚のバリア機能の働きを助けてくれます。
肌の乾燥ケアに役立つツボ押しとあわせて毎日の食事に「きのこ」をとり入れて、春に向けて自信を持てる、うるおいのある肌をつくっていきましょう。
参考文献
症状改善!ツボ大全.布施雅夫監修.成美堂出版.2024
m’s鍼灸院|ツボ紹介



