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きのこで菌活。

夏の不調を吹き飛ばす“時短”栄養補給

子供達連日暑い日が続いています。夏バテ、していませんか? 暑さで食欲が落ちると、食事がどうしても冷たいものや食べやすいものばかりになってしまいがち。偏った食生活は、体調不良につながります。今週のトレンドコラムでは、段取り帳で叶える「1日の時短術」をお伝えしていますが、それも健康なカラダがあってこそ。栄養豊富なきのこでエネルギーをチャージして、夏を元気に過ごしましょう!

管理栄養士の山口真弓さんが教えてくれた、夏の疲れの原因と、きのこを使ったその対策をどうぞ。

 

山口真弓(やまぐちまゆみ)さん■ ■ 監 修 ■ ■
山口真弓(やまぐちまゆみ)
管理栄養士。
認知症専門病院で咽下困難食などの給食業務を経験したのち、現在は埼玉県所沢市にて乳幼児とそのママを対象とした離乳食・幼児食教室・親子料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。市の健康診断での栄養相談や、コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師など、幅広くフリーで活動中。6歳と3歳の二児の母。

 

その疲れ、ビタミンB群不足かもしれません

その疲れ、ビタミンB群の不足かもこの時期、体調を崩している人も多いと思いますが、その原因は「ビタミンB群の不足」かもしれません。この時期、「毎日暑くて調理も大変だし、食欲もなくて……」と、そうめんやうどんなどの炭水化物ばかりの食事になってしまいがち。この炭水化物をカラダの中でエネルギーに換えるためには、実はビタミンB1やB2などビタミンB群が必要不可欠なのです。

疲れビタミンB群が不足すると、炭水化物を効率よくエネルギーに換えられず、疲労物質がたまり、だるさや疲れなど夏バテの原因となってしまいます。また、ビタミンB群は水溶性なので、汗をかくと体外へ排出されやすく、暑さからくるストレスによっても破壊されてしまうことから、夏は特に疲労がたまりやすくなります。
このビタミンB1、B2を豊富に含んでいるのが、きのこです。きのこと一緒に食べることで、そうめんやうどんはもちろん、ごはんやパンなどの炭水化物を効率よくエネルギーに換えることができます。きのこは、栄養面の“時短”をかなえてくれますよ。

 

イライラ解消も肌あれ防止もきのこにお任せ

ヨガ夏はイライラすることも多いですが、それは暑さのせいというよりも、ビタミンB1不足のせいかもしれません。ビタミンB1は、脳に十分なエネルギーを送るためにも必要で、不足するとイライラや集中力の低下につながります。ビタミンB1だけでなく、きのこに含まれるGABAも、イライラや神経の高ぶりを抑えてくれる栄養素。きのこを食べれば、暑くても落ち着いた気持ちでいられますよ。
 
また、ビタミンB2は「成長ビタミン」とも言われる、髪・皮膚・爪など細胞の発育・再生や正常な働きに欠かせない栄養素。不足すると口内炎や肌あれなどの原因になるほか、子どもは成長障害などを引き起こしてしまうことも。成長期の子どもや妊娠中の人には、特に必要な栄養素なのです。

 

「きのこで菌活」で、夏バテ知らずの毎日を

ヨガ夏バテやイライラの原因のひとつ「ビタミンB群の不足」を解消するには、毎日の食事に意識的にきのこを取り入ることがおすすめです。きのこに含まれるビタミンB群は水溶性なので、スープで汁ごと食べるレシピとの相性が◎。また、この時期は、お子様と一緒に楽しみながら作れるレシピで、食育を意識されるものおすすめです。
きのこは、ビタミンB群が豊富なだけでなく、旨味もたっぷりなので、料理に少し加えるだけでグンとおいしくなることもおすすめのポイント。食欲がないときでもおいしく食べられるきのこで、疲労を回復。夏バテでぐったりしていたら時間がもったいないですよ。元気でいることが、最大の“時短”につながるのかもしれません。

 

おすすめレシピ

疲労回復などに役立つビタミンB群は、比較的熱に強いので、焼いたり炒め物にしてもしっかりと吸収できます。夏休み中の子どもと一緒に、簡単きのこピザづくりはいかがですか?

 
【次週は、「夏冷え」を解消して、冷房の効いた部屋でも快適に過ごそう をお送りします。】