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きのこで菌活。

子どもと一緒に、夏をパワフルに過ごそう!

子供達毎日の家事は欠かせないものですが、こうも暑い日が続くとやる気が下がってしまいがち。特にお子様がいる方は、夏休みに入ると、家族の食事を3食きちんと用意するだけで四苦八苦、なんて人も多そうです。今週のトレンドコラムでは、家事を効率化する「スマート家事」をご紹介しましたが、実は「きのこで菌活」にも“時短”のヒントが。手軽に栄養を補給できるきのこなら、子どもと一緒に毎日元気に過ごせますよ!
 
今回は、管理栄養士の山口真弓さんに、きのこを使った時短レシピや、子どもの元気を保つ方法を教えてもらいました。

 

山口真弓(やまぐちまゆみ)さん■ ■ 監 修 ■ ■
山口真弓(やまぐちまゆみ)
管理栄養士。
認知症専門病院で咽下困難食などの給食業務を経験したのち、現在は埼玉県所沢市にて乳幼児とそのママを対象とした離乳食・幼児食教室・親子料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。市の健康診断での栄養相談や、コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師など、幅広くフリーで活動中。6歳と3歳の二児の母。

 

麺類×きのこで手早くエネルギー補給

子供の風邪暑い夏は、大人以上に子どもの体も疲れています。「うちの子最近元気がなくて……」「遊びに行ってもすぐバテちゃう……」そんな様子が見られたら、食事をちょっと工夫しましょう。毎日、元気に遊んでもらうためには、バランスの良い食事でエネルギー補給をすることが大切です。しかし、一日三食分の食事メニューを考え、つくるのは大変なこと。そんなとき、短時間で簡単につくれる麺類ときのこの組み合わせが活躍します。

夏の食べ物主食となる炭水化物でしっかりエネルギー補給をすることは、疲れや不調をケアするためにも大切。きのこのビタミンB群は炭水化物をエネルギーに変える働きがあるので、夏バテ防止に効果的です。さらに、食物繊維が豊富なきのこや野菜を先に食べることで血糖値の上昇をおだやかにし、子どもの肥満予防にもつながります。これはダイエット中の女性にもうれしい効果ですね!

 

魚が苦手な子も、きのこで骨から元気に

ミルクを飲むこども子どもの健康や成長のために欠かせない栄養素といえば、カルシウム。強い歯や骨をつくるためには必要不可欠で、特に乳幼児の骨形成には欠かせません。このカルシウム吸収を促進する栄養素がビタミンD、さらに骨や歯にカルシウムを沈着させる働きもあります。また、ビタミンDは血液や筋肉内のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、筋肉の発達にも重要です。
 
きのこには、一般的な野菜にはほとんど含まれていないビタミンDが豊富に含まれています。ビタミンDが豊富なのは、きのこのほか、卵や魚など。魚が苦手な子どもにとっては、きのこは貴重なビタミンDの供給源なのです。

 

オルニチンで子どもはすくすく育つ

キャンプ成長ホルモンの分泌を促し、新陳代謝を活発にするオルニチンは、成長期の子どもに欠かせません。きのこには、このオルニチンが豊富に含まれています。特に、ブナシメジやブナピーには、しじみの5~7倍も含まれているので、効率的にオルニチンを摂ることができますよ。
 
オルニチンは、疲労の元になるアンモニアの分解にも役立ちます。肝臓の代謝経路のひとつ「オルニチンサイクル」は、エネルギー産生の邪魔をするアンモニアの分解を促進する回路。毒性の強い疲労物質であるアンモニアが、肝臓でオルニチンと反応して無毒化し、尿素に変換されます。アンモニアが減ることでエネルギー産生がスムーズとなり、脳へ十分なエネルギーが供給されるのです。
強い歯と骨、筋肉を作るのを助け、エネルギーチャージもできる「きのこ」。子どもの成長から大人の疲労回復にも役立つきのこパワーでこの夏も元気に乗り切りましょう!

 

おすすめレシピ

栄養面や満腹感を考え、夏休みのお昼ごはんには、きのこ入りの「冷やしうどん」を。
電子レンジを有効に使った時短レシピなので、熱がこもるキッチンでの調理も楽々です。

 

【次週は、夏の不調を吹き飛ばす“時短”栄養補給 をお届けします】