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きのこで菌活。

「夏冷え」を解消して、冷房の効いた部屋でも快適に過ごそう

においケアこの時期、気になる「汗」。今週のトレンドコラムでお伝えしているように、汗は、正しくかけば臭わないもの。でも逆に、この時期にずっと汗をかかないでいると、夏冷えの原因になってしまいます。あまり汗をかきたくからと冷房の効いた部屋でばかりすごしていたり、逆に冷えが気になって暑いままですごしているあなた。冷えを気にせず過ごせれば、仕事や家事の効率もアップ、体調管理も万全になりますよ。
 
今回は、「夏冷え」の原因や改善方法を、管理栄養士の山口真弓さんにうかがいました。ポイントは、もちろんきのこです!

 

山口真弓(やまぐちまゆみ)さん■ ■ 監 修 ■ ■
山口真弓(やまぐちまゆみ)
管理栄養士。
認知症専門病院で咽下困難食などの給食業務を経験したのち、現在は埼玉県所沢市にて乳幼児とそのママを対象とした離乳食・幼児食教室・親子料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。市の健康診断での栄養相談や、コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師など、幅広くフリーで活動中。6歳と3歳の二児の母。

 

「夏冷え」が腸内環境の悪化を招く

子供達「冷たいものの摂り過ぎ」「冷房の効いた部屋に長くいる」「湯船には浸からずシャワーだけが多い」……。こんな生活習慣が続くと、カラダは悲鳴をあげてしまいます。この時期は、汗をかくことで体温を調節し、身体の老廃物を排出しています。しかし冷房の効いた部屋にいることが多いと、汗をかけずに体内に老廃物が溜まって、血液の流れも悪くなり、手足が冷えてきます。これがいわゆる「夏冷え」です。

子供達さらに、冷たいものを摂り過ぎると、胃腸などの内臓も冷えてしまいます。すると腸の動きや腸内環境も悪くなり、それが腹痛や便秘、下痢の原因になるのです。しかも、腸内環境が悪いと免疫力の低下や肌荒れなどのトラブルまで引き起こしてしまうから大変! 夏冷えの予防を心がけましょう。

 

食物繊維たっぷりのきのこで体温維持

ヨガ夏冷えの予防・改善には、まず腸内環境を整え、免疫力を高めること。食物繊維がたっぷりのきのこを有効活用しましょう。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれるので、夏のインナーケアには欠かせません。また、きのこ豊富に含まれるβグルカンは、免疫力を活性化し、カラダの防衛機能を高めるといわれています。
 
さらに、食物繊維が多いということは、よく噛んで食べるようになるということ。よく噛んで食べると「食事誘発性熱産生」が高まって、消費エネルギーが大きくなります。すると基礎代謝が上がって体温を維持できるようになり、冷えの改善も期待できます。きのこは、夏の体調管理の強い味方なのです。

 

夏こそカラダを温めて「冷え」を予防

ヨガ夏冷えを解消するには、カラダを温めることが肝心です。首やおなか、足首などをカバーするだけでも、カラダは温まります。また、運動も効果的。冷えが気になるようなら、手や足をストレッチすると効果的です。家ではできるだけ湯船につかって、一日一度はカラダを芯から温めてあげましょう。

ヨガもちろん、食事も重要です。冷たいものが恋しくなる夏ですが、飲み物はできるだけ常温のものを。そうめんなど冷たいものを食べるときにも、温かいものを1品でも取り入れるといいですね。そして、きのこで免疫機能を高め、代謝もアップ! 「夏冷え」をしっかり予防・改善すれば、冷房だって怖くない!

おすすめレシピ

ビビンバに使われる辛味成分のカプサイシンは、カラダを内側から温めてくれます。冷蔵庫にある具材を一気に炒めてつくれる“時短”ビビンバは、夏冷えケアにも◎。

 

【次週は、2015年夏の注目キーワード!「ヘルシー」にお酒を楽しむ方法 ー二日酔い予防にも♪ー をお届けします】