残暑に負けない!きのこで夏のエナジーチャージ!
2024.08.19
8月も後半となり、連日の厳しい暑さから疲れが溜まっている方も多いのではないでしょうか。
残暑の時期となりますが、まだしばらく夏らしい日が続きます。そこで今回は、連日の暑さによる疲れをリセットして、残りの夏をエネルギッシュに過ごすための生活習慣のヒントをご紹介します。
INDEX
- 健康の司令塔「腸」の働きを保つことが残暑を乗り切るポイントに!
- 脳のエネルギー源となる【糖質+ビタミンB1】を意識的に摂ろう
- 残暑に実践!元気を保つ3つの生活習慣のポイントとは?
- 今月のおすすめ菌活レシピ
健康の司令塔「腸」の働きを保つことが残暑を乗り切るポイントに!
長引く暑さでなんとなく元気が出ない…という方の多い時期。
この時期に重要なのは食欲不振を防ぐこと、そして身体を動かすための栄養素を食事から摂ることです。
なぜ、夏は食欲不振が起こりやすいのでしょうか。暑さにより疲れが溜まり、何をするのもだるい…といった理由に加えて、大きな原因の一つに「腸の機能の低下」があります。夏は冷たいものを食べる機会が増えたり、室内外の気温差で自律神経が乱れたり、栄養が不足したりすることで腸の機能が低下しやすくなります。
腸は「第二の脳」とも呼ばれており、体内に不足している栄養素を判断し、脳に伝達することで食欲をコントロールする働きがあります。しかし、腸が正しく働かないとその判断ができなくなり、「何も食べたくない」という状態に陥ってしまいます。

そのような食欲不振を解消するためには、腸の調子を整える「食物繊維」を摂ることが大切。食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、この2つを2:1のバランスで摂ることで効率よく腸を整えることができます。
【2つの食物繊維の役割】
水溶性食物繊維=便に水分を与えて軟らかくする。腸内細菌のエサとなって腸の調子を整える。
不溶性食物繊維=便のカサを増やしたり、腸を刺激したりすることで排便を促す。
この2つの食物繊維をバランスよく含む食材が「きのこ」です。きのこは菌類のため食物繊維の量が多いことに加えて食物繊維の種類も多いため、腸の善玉菌を効率よく育てたり、しっかりと排便を促したりすることでより効率良く腸を整えることができるのです。
脳のエネルギー源となる【糖質+ビタミンB1】を意識的に摂ろう
また、残りの夏をエネルギッシュに過ごすためには、エネルギー源となる糖質、そして糖質を代謝するビタミンB1を積極的に摂ることも重要です。
糖質の他にも、エネルギー源となる栄養素には脂質やタンパク質がありますが、実は「脳」がエネルギーにできるのは「糖質」だけ。脳の重量は体重の2%ほどですが、脳はどの臓器よりも多くのエネルギーを消費しており、その割合は全身の18〜20%にも及びます。全身の臓器は脳を起点としてコントロールされているため、日々を元気に過ごすためにはまず「脳」を元気にしてあげることが欠かせません。そのため、糖質と、その代謝を促すビタミンB1を不足させないことが重要なのです。
ビタミンB1が豊富な食材として、うなぎや豚肉、豆類、きのこがありますが、先述した「食物繊維」が一緒に摂れるという点でも、おすすめなのが「きのこ」です。きのこは火の通りが良いので、電子レンジで加熱するだけで簡単に調理することが可能。日々の調理に「プラスきのこ」をしたり、電子レンジで加熱して浅漬けやサラダのトッピングにしたりするのもおすすめです。

また、きのこを料理する際には、玉ねぎやニンニク、ニラなどの香味野菜を一緒に摂るとさらに効果的。玉ねぎやニンニク、ニラに含まれるにおい成分「アリシン」にはビタミンB1の働きを助け、糖質の代謝効率を高める効果があります。香りの効果で食欲アップにもつながります。
きのこはクセがなく和洋中どんな料理にも合うので、ぜひ今日からメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
残暑に実践!元気を保つ3つの生活習慣のポイントとは?
こうした食事の工夫に加えて、日々の生活に取り入れられる身近なポイントを3つご紹介します。
① 正しい水分補給
夏は暑さで水分不足を起こしやすくなりますが、水分不足は血行悪化につながり、それにより全身に栄養素が届きにくくなります。さらに体内で生まれる老廃物も溜まってしまい、悪循環が生まれます。特に冷房の効いた部屋で過ごしていると水分補給を忘れがちになりますので、こまめに水分を取ることを意識しましょう。

② 室内外の気温差を小さくする
外の暑さと室内の冷房で気温差が大きいと自律神経に負担がかかり、疲れや代謝低下を招きます。冷房は26〜28度程度を目安に、さらに外出時には冷却アイテムや日傘を活用して、身体が感じる「気温差」をできるだけ小さくすることを心がけましょう。
③十分な睡眠と休養をとる
睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、胃腸の働きを低下させ、さらなる食欲不振や消化不良を引き起こします。暑さで睡眠の質が落ちやすいこの時期は、冷感作用のある寝具を取り入れたり、寝る前にはスマートフォンなどを見るのを控えたりするなど、睡眠の質を高めることを意識しましょう。

夏特有の不調は、食事と生活習慣を意識することで対策・予防が可能です。普段から身体の中にしっかりとエネルギーを蓄え、うまく循環させることができるよう、日々の食事に食物繊維やビタミンB1が豊富なきのこを取り入れていきましょう。小さな積み重ねですが、続けることでいい循環が生まれ、夏の終わりまで体力も気力も持続させることができます。残暑が厳しい時期こそ上手にエネルギーチャージをして、最後まで元気で快適な夏を過ごしましょう!
今月のおすすめ菌活レシピ
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きのニラスタミナ丼
エネルギーチャージ
きのこに豊富なビタミンB1は、糖質の代謝を促すことで効率的なエネルギーチャージに役立ちます。 -
きのこと鶏ささみのアジアンサラダ
睡眠ケア
きのこに豊富な食物繊維は、自律神経の集まる腸を整えることで睡眠ケアをサポートします。 -
きのこペーストのオイルパスタ
腸から健康
暑さで乱れがちな腸。きのこに豊富な食物繊維は腸の善玉菌のエサとなり腸内環境を整えます。 -
霜降りひらたけとなすの甘酢炒め
睡眠ケア
霜降りひらたけに豊富なエルゴチオネインは抗酸化作用があり、毎日の睡眠習慣を応援します。 -
霜降りひらたけと野菜のステーキ~おろしソース~
疲れケア
きのこに豊富なビタミンB1は糖質の代謝を助けることで疲れケアをサポートします。 -
生どんことモッツァレラチーズのマリネ
ほっと一息
きのこに豊富なオルニチンやGABAは、副交感神経を優位に働かせることで気持ちを和らげます。
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