人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】サンゴハリタケ
いよいよ夏本番!7月は「海の日」もあり、夏といえば「海」を連想する方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、海と聞いて連想される「サンゴ」を名前に持つ、涼やかでオシャレなきのこ「サンゴハリタケ」をご紹介します。
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サンゴハリタケは日本やヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアなどに分布するきのこ。
ブナ、ミズナラなどの広葉樹の切株や倒木に発生し、秋によく観察されます。
色は全体的に白色をしていますが、老菌(成熟し時間が経った状態)になったり乾燥したりすると淡黄褐色へと変化します。
私たちが食卓でよく見る「エリンギ」や「ブナシメジ」など一般的なきのこにみられる「傘」をつくらない種類のきのこで、サンゴ状に分岐する枝を横ざまに伸ばし、枝の下面から無数の針を垂らす姿が特徴的です。このような姿から「サンゴハリタケ(漢字では“珊瑚針茸”と記載)」という名前がつけられたと考えられます。ちなみに、サンゴハリタケの全長は10cm~30cm程度、針の長さは1~6mm程度になります。
見た目の印象として「ヤマブシタケ」と似ていますが、ヤマブシタケはサンゴハリタケのように“枝を分岐”させることはなく、卵形の塊から直接無数の針を垂らすという点が異なっています。系統としては、サンゴハリタケとヤマブシタケは近く、いわば親戚関係にあたります。
また、サンゴハリタケは別名「うさぎたけ」や「しろさんご」とも呼ばれています。大きなサンゴハリタケで全長30cm程度ありますので、山の中でみつけたらまさに“子ウサギ”と見間違えてしまいそうです。
ちなみにサンゴハリタケは食用きのことされており、癖がないためいろいろな料理に合わせることができるといわれています。ただ、野生のきのこは専門家の目視での確認がない限りは召し上がらず、見て楽しむようにしてくださいね♪
出典
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
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