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研究員の研究日誌

パッケージの表示、注目して見たことありますか?~強調表示までの道のり~

2023.09.14
パッケージの表示、注目して見たことありますか?~強調表示までの道のり~

こんにちは。ホクト㈱開発研究課で分析担当しています、入社3年目の清水です。私は、きのこに含まれる成分量を測定し、「そのきのこの特徴」を見つけたり「それらを測るための分析方法」を開発したりする研究をしています。

当社のきのこは、そのきのこに多く含まれる「オススメ成分」をパッケージに「強調表示」しています。 “○○(成分名)たっぷり” と記載されていると、「あっ。自分が摂りたかった成分だ!」と自分自身の健康を考えながら商品を選ぶことができますよね。
このような表示を強調表示と言います。“たっぷり”だけでなく、“コレステロール0”“塩分40%オフ”のような表示も強調表示の1つです。

研究日誌001

今回は、パッケージに成分の強調表示がされるまでの流れや、担当者としての気持ちをお伝えできたらと思います。パッケージ表示の裏側を知ると、お買い物がさらに楽しくなるかもしれません!

例えば、あるきのこのパッケージに“○○(成分名)たっぷり”と記載したい場合、『どのくらい入っているか』『たっぷりと謳ってもよいか』といった分析データがないまま記載するのはNGです。国で強調表示できる量のルールが決められており、強調表示したい商品には、国の規定を満たす量が含まれていることが必要です。
そこで、成分量を分析するのですが、分析は1回だけでは終わりません。きのこは生き物のため、同じきのこでも成分量にばらつきが生じます。栽培場所、生産日、保存環境など、成分のばらつきに影響を及ぼすと考えられる要因ごとにたくさんのきのこを分析します。これらの分析データをもとに、パッケージに記載する表示を決定します。

研究日誌002

分析担当としては、自分が分析したデータ、そしてそれをもとに決定した表示がパッケージに記載されていると、「記載できて良かった。(ホッ。)」という思いと、「表示した値と売られているきのこの成分量に大きなずれはないかな。」と心配の思いがあります。あらゆる要因を考慮し分析を重ねたうえで表示をおこなっており、また、表示後も定期的に成分量が担保されているのかの検査を行っていますが、やはり気が抜けないと感じます。

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1つの表示をするのにもこういった分析が行われていることを知ると、今まで何気なく見ていたパッケージの表示にも、少し興味をお持ちいただけるのではないでしょうか。我々としても、表示して終わりではなく、これらの強調表示や義務表示となっている栄養成分表示(熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量)を見て、みなさんが必要な栄養素を過不足なく摂取し、健康の維持・増進を図ることに役立つところまでを目指しています。
普段、みなさんが購入している商品にも成分の強調表示がされているかもしれません!ぜひ、探してみてくださいね。最後までご覧いただきありがとうございました。

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