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7月の特集テーマ
夏疲れに備える!インナーケアでもっと美人♪

夏の不調の原因は“夏の冷え”なんです

2017.07.01

夏の初めは、なぜか風邪をひいたり、なんとなく体調の悪い状態が続いたり……。身体の不調が起こりやすい時期ですよね。では、夏本番を不調なくアクティブに乗り切るにはどうするのがいいでしょうか? 「トレンドコラム」では、話題の「体幹トレーニング」による健康になるためのアウターケアを特集していますが、「きのこで菌活。」コラムではインナーケアから健康的に過ごすための秘訣を管理栄養士の河村先生にうかがいました。暑さに負けないよう、「きのこ」を毎日の食事に積極的に取り入れて、健康的で美しい身体を手に入れましょう!

夏の初めは、なぜか風邪をひいたり、なんとなく体調の悪い状態が続いたり……。身体の不調が起こりやすい時期ですよね。では、夏本番を不調なくアクティブに乗り切るにはどうするのがいいでしょうか? 「トレンドコラム」では、話題の「体幹トレーニング」による健康になるためのアウターケアを特集していますが、「きのこで菌活。」コラムではインナーケアから健康的に過ごすための秘訣を管理栄養士の河村先生にうかがいました。暑さに負けないよう、「きのこ」を毎日の食事に積極的に取り入れて、健康的で美しい身体を手に入れましょう!

河村桃子さん

教えてくれたひと
河村桃子(管理栄養士)
管理栄養士取得後、病院に勤務。栄養バランス重視の従来の病院給食の概念を超え、栄養バランスに配慮しつつも美味しく、見た目も美しい、想い出に残る食事の提供に努める。現在は“料理を通して豊かな人生を!”をモットーに、料理の知識や技術を教え、食の自立をサポートするための活動を行なっている。

夏の冷房対策で不調知らずに!

――アクティブなイメージの強い“夏”ですが、実は、子どもも大人も体調を崩しやすい時期だと体感しています。それはどうしてなのでしょうか?
 
梅雨明けから本格的な暑さに突入するまでの7月頃が最も体調を崩しやすい時期だといわれています。季節柄、“外はうだるような暑さでも、室内に入れば冷房がしっかり効いている”といった状況がよくありますが、気温や湿度といった環境の変化に身体がついていけず、ストレスを感じてしまうんですね。その結果、自律神経が乱れ、様々な不調を引き起こしてしまうのです。
 
――自律神経が乱れると、具体的にはどういった不調が生じるのでしょうか? また、そうならないためのポイントを教えてください。
 
食欲不振を筆頭に、疲れがとれない、身体がだるい、眠れないといった、いわゆる“夏疲れ”の症状が挙げられます。こうした症状を引き起こさないためには、身体を冷やさないようにすることが大切。たとえば、外出をする時は羽織れるものを1枚持ち歩くようにすると、室内外における体感温度の差を少なくすることができ、身体へのストレスを軽減することができます。
また、温度差に気を付けたいのは室内外の気温差ばかりではありません。気温と体内の温度差もまた、身体にとって大きなストレスとなるからです。特に、冷たいものの取りすぎは、内臓まで冷やしてしまうので要注意。冷たいものを取ることで、一時的なクールダウンは図れるのですが、実は内臓も冷えてしまうので身体の機能を低下させてしまうんですね。免疫力の低下はさまざまな不調や万病につながっていきますので、身体にかかるストレスを軽減するためにも、あえて常温のものや温かいものをとるなど、身体を冷やさないように意識してください。また、身体の基礎代謝を高めるのに欠かせない筋肉などの身体づくりに役立つ「ビタミンB群」を豊富に含むきのこは、筋肉の元となるタンパク質と合わせるのが夏のオススメです。
 
関連リンク: 【夏に向けて今から始める!燃える身体づくり 】

夏の不調の原因!自律神経を整えるには、まずは腸内環境を整える!

エリンギ

――「暑さ」と「冷え」がきっかけで自律神経が乱れてしまうということがよく分かりました。
 
それだけではありませんよ!冷房などで身体が冷えると腸などの内臓の機能が低下してしまうため、身体の“元気”を作る栄養素の吸収率が下がり、ますます身体の調子が悪くなってしまうのです。加えて、汗で水分が失われやすい夏は、便秘にも陥りやすく、便秘により腸内環境が乱れると自律神経がさらに乱れ、一層悪循環に陥ります。夏の暑さに負けない強い身体を作るには、腸内環境を整えることが一番。インナーケアを意識することで、夏をもっと元気に楽しめる身体をサポートしますよ。
 
――腸をきれいにすることが夏の不調の対策にもつながるんですね!腸内環境を整えるためには何をすればいいですか?
 
食物繊維の多いきのこを意識的に食べることで、腸内環境を整えることができます。食物繊維には、便のかさ増しをしてくれる不溶性の食物繊維と、整腸作用のほかに善玉菌のエサとなる水溶性の食物繊維の2種類があるのですが、きのこにはこの両方が含まれているため、効率よく腸内環境を整えることができます
 
――きのこを使った夏の元気応援メニューを教えてください!
 
それならば、冷えた内臓を温めてくれる「きのこの韓国風キムチスープ」はいかがでしょうか。発酵食品であるキムチとコチュジャンが腸内環境を整えてくれるほか、キムチに含まれるカプサイシンが代謝を促してくれるので、冷房対策にもひと役買ってくれることでしょう。きのこに豊富な食物繊維もしっかりとれる、この時期におすすめの旨辛メニューです。
 

≪参考文献≫
・小林弘幸,人生を決めるのは脳が1割、腸が9割!,講談社,2014年
・小林暁子,女性の自律神経の乱れは「腸」で整える,PHP研究所,2018年
・石原結實,石原結實の絶対健康法-生活習慣から心と身体のズレをなくせ-,教育評論社,2009年

おすすめレシピ

きのこの韓国風キムチスープ

きのこに豊富な食物繊維は腸内環境を整え、お通じを良くするのに役立ちます。さらに発酵食品のキムチとコチュジャンには腸内のキレイを保つのに役立つ、暑い夏に食べたい旨辛メニューです。

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