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5月の特集テーマ
自然の中で遊ぶ! 食べる! アウトドア&BBQ大作戦

最高に楽しくて、心も身体も気持ちいい! 自然を五感で感じる、新しいキャンプスタイル

2017.05.08

事前準備からファッション、キャンプ場で作るサングリアなど、女子こそ楽しめるキャンプ術を伝授。夜や朝など時間ごとの魅力を教えていただきました。

事前準備からファッション、キャンプ場で作るサングリアなど、女子こそ楽しめるキャンプ術を伝授。夜や朝など時間ごとの魅力を教えていただきました。

加納 陽さん(Hinata Kano)
教えてくれたひと
加納 陽(Hinata Kanou)
KIPPISのフードスタイリスト。マイペースで子ども好き、笑いのハードルは低め。KIPPISでの担当は主にメインディッシュ。低山、縦走問わず山が好きで、夫の転勤で富山に住み、時間があると山へでかけている。雑誌やテレビでのフードスタイリング以外にも、料理教室も気まぐれで開催。現在『ランドネ』(エイ出版)で「かんたん!おいしい山ごはん」を連載中。
http://www.kippis.me/

5月のトレンドコラムはアウトドア特集です。今週は「KIPPIS」のフードスタイリスト、加納陽さんにお話をうかがいました。アウトドア雑誌『ランドネ』で「かんたん!おいしい山ごはん」を連載するなど、根っからの“アウトドア女子”である加納さんに、女性ならではのキャンプ場での楽しみ方を教えていただきました。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、ダイエットの成功には「燃える身体づくり」が一番の近道という、健康に痩せるためのヒントをご紹介していますが、加納さんのように、週末をアクティブに過ごすためには、健康であることはもちろん、楽しんでいる自分を好きでいることも大きなポイント。自分に自信が持てると、お出かけへのモチベーションも自然と上がってきますよね。キャンプをしながら過ごす充実した休日をご提案します。

最高に楽しくて、心も身体も気持ちいい!
自然を五感で感じる、新しいキャンプスタイル

大自然を味わうために。準備する時間でさえも楽しみたい!

加納陽さんは、前回登場した猪俣慎吾さんとともに「KIPPIS」として活動中。フードスタイリストとして、主にキャンプや山でのごはんを担当しています。そんな加納さんにとって、キャンプの楽しみはすでに準備の段階から始まっているのだそうです。

KIPPIS

キャンプの醍醐味は、何よりも自然の中でゆっくり過ごせること。その時間をつくって楽しむためには、下準備をしっかりすることが大切だと思います。むしろ、前日に仕込みをしながら、どんな風に過ごそうかなって、あれこれ想像している時間が楽しいんです。事前にしっかり準備をして、到着したらキャンプ場付近で観光を楽しんだり、名物を食べに行ったりしてもいい。到着してから準備をしていたら、せっかくのキャンプの時間がもったいないって思っちゃいますね」

キャンプ

キャンプ場に到着したら、咲いている野花を摘んでテーブルをコーディネートしたり、現地で買った新鮮な果物でサングリアを仕込んだり。夜の食事に向けて準備をする間にも、大自然を満喫するのが加納さんのスタイル。そのためには、ファッションにもこだわりたいものです。

サングリア
手作りサングリア

「歩きやすくて動きやすい格好は基本ですが、だからといって好みではない服装では、せっかくのキャンプの楽しみも半減しちゃいますよね。ポイントさえ押さえればファッションも楽しめるんです。まず、朝昼晩で気温がかなり変わるので、脱ぎ着しやすいアウターはあったほうがいいと思います。インナーは濡れても乾きやすいものを。屋外で過ごすので、帽子やグローブ、靴下はアウトドア用のもののほうがいいですね。最近はファッション性の高いかわいいアウトドアウェアもあるので、こだわって選んでみるといいと思います」

山歩き

そのほか、調理道具などは、意外にも家で使っているものでもOK。ただしグリルやバーナーなど、火元はアウトドアメーカーのしっかりしたものを用意したほうが調理の幅が広がるそうです。また、食器は陶器やガラスなど割れやすいものは不向きなので、ホーローや木のお皿がおすすめです。

「私にとって、キャンプでの楽しみはやっぱり食事。フリーズドライのものやカップ麺でさえおいしく感じられるほど、大自然の中での食事は格別です。キャンプの思い出とごはんの思い出がシンクロして、あのときにはあれを食べたなって、すごくいい思い出になる。キャンプって、いつもの時間が特別になるんですよ」

昔ながらのキャンプでは、薪を使って時間をかけて火を起こしたり、食材を洗ったり切ったりしながら、みんなで時間をかけて準備するイメージがありますが、加納さんのスタイルはもっとスマート。ある程度の準備を事前にしておくことで、現地での楽しみがもっと広がるといいます。

「たとえば、チーズフォンデュって手間がかかるイメージがありますよね。でも、意外とキャンプ向きの料理だったりするんです。おすすめは、カマンベールチーズの上だけをくり抜いて、そのまま火にかけて食材をつけて食べるスタイル。きのこなど好きな食材を持ち寄って付けて食べてもいいですし、地元の名産品を具材にすればその土地ならではの味覚も楽しめます。仕込んだサングリアとの相性もバッチリです。ほかにも、ソースをつくって持って行けば、ラザニアも鍋ひとつで簡単にできちゃいますよ」

料理にしろ、ファッションにしろ、キャンプを満喫できるかどうかは事前の準備次第。自然の中での時間をどう過ごしたいか、プランを立てるところから楽しみたいですね。

早朝こそ自然と一体になれる特別な時間。
新鮮な空気に満たされて、身も心もヘルシーに

大自然の中での食事を堪能したら、次は夜の時間。一般的なイメージでは、キャンプファイヤーを囲んで遅くまでお酒を楽しむのかと思いきや、加納さんは意外にも早めに寝袋に入ってしまうのだそう。

キャンプ

キャンプは、早起きしてこそだと思っています。もちろん昼も夜も楽しいんです。でも、遅い時間まで飲み明かすというよりは、いつもより早めに起きて、太陽の光を浴びるのがすごく気持ちよくて。私、家だとそんなに早起きできないのに、キャンプだと不思議と日の出とともに目が覚めるんですよ。だから、寝る前に満天の星空を楽しんだら、早い時間にテントに入っちゃいますね。でも、女子同士で行くと、シュラフ(寝袋)に入って結局遅くまでおしゃべりしちゃうんですけど(笑)」

テントの中でみんなでギュッと集まって寝る時間も大好きだ話す加納さん。大人になるとなかなか体験できないことだけに、いつも以上に話が盛り上がってしまうのかもしれません。そして、夜が明ければ、加納さんがいちばんお気に入りだという早朝の時間がやってきます。

キャンプ

「早朝の森の中は、ひんやりとした空気に満ちていて、本当に非日常の世界。うっすらと霧がかかっていて、静寂の中に鳥の鳴き声が響いていて、最高に気持ちいい時間です。熱々のコーヒーを飲んでゆったりとした時間を過ごしてもいいし、朝日が昇った頃に目覚めてお散歩を楽しんでもいい。そうそう、ヨガの先生をしている友だちとキャンプに行ったときは、一緒にヨガをやったこともあります。風を感じながら新鮮な空気を思いっきり吸い込むと、自然と本当に一体になった気がして、すごくよかったですよ」

そして、現在は富山県に住んでいるという加納さん、なんと「きのこ狩りキャンプ」を毎年やっているのだとか。

「きのこに詳しい地元の方をガイドに、毎年、きのこ狩りをしています。炊き込みご飯にきのこ汁、きのこのホイル焼き……。KIPPISでプロデュースするようなおしゃれなキャンプ料理とはまた違って、自分で穫って食べるのが楽しくて。好きなきのこはマイタケ、あるときはぷるんとしたナメコが森の中に並んで生えているのを見て感動したことも。きのことキャンプ、意外と相性がいいのかもしれません」

KIPPISのお二人が教えてくれた最新のキャンプ術には、ふだんはなかなか体験できない魅力がたくさん。アウトドアならではの食の楽しみはもちろんのこと、仲間や家族と過ごすとっておきの時間、そして自然の中でこその、健康的なアクティビティの数々。

屋外で過ごす時間が気持ち良いこれからのシーズンには、大自然の中へ出かけて、身も心も健康的に過ごしてみてはいかがですか?

【次週は、キャンプと並ぶアウトドアの定番、BBQの新しいスタイルをご紹介。次週もお楽しみに!】

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