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12月の特集テーマ
“食べ過ぎ・飲み過ぎ”も怖くない! スペシャルな冬を楽しもう

飲み会続きで疲れ気味……そんな時はきのこでアルコール対策を!

2017.12.11

12月はお酒を飲む機会が多い月。ついつい飲みすぎてしまい、翌日「二日酔いで辛い」、「身体がだるい」といった症状に悩まされたことはありませんか? 翌朝の辛い症状は、たとえば、お酒と一緒にお水を飲むなど、飲酒の仕方ひとつで予防することができます。また、一緒に食べるおつまみでも二日酔いを和らげることが可能。タウリンや亜鉛、オルニチンといった肝機能を高める成分を積極的に摂取し、さらなる二日酔い対策をしていきましょう。また、今週の「トレンドコラム」では、年々多様性を増すお酒の楽しみ方をご紹介していますので、あわせてお楽しみくださいね。

12月はお酒を飲む機会が多い月。ついつい飲みすぎてしまい、翌日「二日酔いで辛い」、「身体がだるい」といった症状に悩まされたことはありませんか? 翌朝の辛い症状は、たとえば、お酒と一緒にお水を飲むなど、飲酒の仕方ひとつで予防することができます。また、一緒に食べるおつまみでも二日酔いを和らげることが可能。タウリンや亜鉛、オルニチンといった肝機能を高める成分を積極的に摂取し、さらなる二日酔い対策をしていきましょう。また、今週の「トレンドコラム」では、年々多様性を増すお酒の楽しみ方をご紹介していますので、あわせてお楽しみくださいね。

河村桃子さん
教えてくれたひと
河村桃子(管理栄養士)

管理栄養士取得後、病院に勤務。栄養バランス重視の従来の病院給食の概念を超え、栄養バランスに配慮しつつも美味しく、見た目も美しい、想い出に残る食事の提供に努める。現在は“料理を通して豊かな人生を!”をモットーに、料理の知識や技術を教え、食の自立をサポートするための活動を行なっている。

お酒を飲むときのひと工夫で、二日酔いは緩和できる!

――昨日はついつい飲みすぎてしまいました……。飲み過ぎてしまった翌日に二日酔いになるのはどうしてなのでしょうか?

脱水症状による血行不良が原因と考えられます。お酒を飲むとトイレに行きたくなるように、アルコールには利尿作用があるのですが、この時に排泄されるのはお酒の水分だけではありません。血液をはじめとする身体中の水分まで排出されてしまうため、消化器系や脳などへの血流量が減少し、吐き気や頭痛といった症状が引き起こされてしまうのです。

――同様に、飲み過ぎた翌日に疲労感や倦怠感を感じるのはなぜですか?

アルコールを分解して無毒化する際にビタミンB1が使われることから、大量にお酒を飲むとビタミンB1不足に陥るといわれています。ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝に働きかける栄養素なので、これが足りなくなることで身体がエネルギー不足に陥り、疲労感や倦怠感といった症状が引き起こされてしまうのです。

――二日酔いにならないための秘訣があれば教えてください。

皆様も経験上、ご存知かもしれませんが、「すきっ腹」の状態で飲酒をするとアルコールが吸収されやすくなり、翌日に響いてしまうので、アルコールを飲む前に少しでも料理を食べておくといいでしょう。お酒を飲む時の注意点としては、飲む量を決めておくこと。宴会の席の場合は特に瓶ビールでお酒を出されることが多いかと思いますが、瓶ビールは飲んだ量を把握できなくなりがちなので危険です。たとえば「瓶ビールはコップ3杯まで。それ以降はソフトドリンクに切り替える」など、自分の中で飲酒のルールを決めておくと飲み過ぎを防ぐことができますよ。また、アルコールを飲んだ分だけ水を飲むのも効果的です。飲みすぎてしまった翌朝に喉がカラカラになって目が覚めた経験はありませんか? 先ほどもお話ししたように、お酒を飲むと喉が渇くのは、それだけ体内から水分が抜けてしまっている証拠。本来はアルコールを飲んでいる時にこまめに水を飲むのがいいのですが、帰宅後でも構いません。お酒を飲んだ後は、なるべくたくさんの水を飲むようにしてください。

二日酔い対策もバッチリ!きのこで菌活で肝機能アップ

ブナシメジ

――お酒を飲む時に一緒に食べるとよいおつまみはありますか?

牡蛎やホタテ、イカやタコなどの魚介類には肝機能を高めるタウリンが豊富に含まれているため、こういった食材を使ったおつまみを選択するといいでしょう。タウリンは刺し身からでも摂取することができるので、お酒のお供にぴったりです。また、アルコールを分解する際に消費される亜鉛を含む食材を食べるのもおすすめ。亜鉛は牡蛎やウナギ、チーズやレバーといった食材に多く含まれているので参考にしてみてください。

――二日酔いには「シジミ汁」がいいとよく聞きます。シジミに含まれている二日酔いによい成分とは何ですか?

それは肝機能を高める働きがあるオルニチンという成分です。肝臓の機能が高まることでアルコールの解毒作用が高まるほか、肝臓が司る代謝機能もアップするので疲労回復効果も期待できるのです。オルニチンといえば「シジミ」というイメージが定着していますが、実は、ブナシメジにはシジミの5~7倍ものオルニチンが含まれています。シジミを毎日たくさん食べるのは大変ですが、使い勝手のいいきのこであれば簡単!オルニチンはブナシメジやブナピーに多く含まれている成分なので、日常的な摂取を心がけることで、二日酔い予防や代謝機能アップによる疲れにくい元気な身体をつくることができますよ。きのこにはアルコールの分解時に消費されるビタミンB1が豊富なので、相乗効果でアルコール対策ができることでしょう。

――二日酔いにきのこが効果的だとは思いもよりませんでした。何かおすすめのレシピがあれば教えてください。

それならば、肝臓の働きを助け、アルコールの分解を促すオルニチンをたっぷり含むブナシメジと、タウリンや亜鉛が豊富な牡蛎を使ったリゾットはいかがでしょうか? 牛乳やチーズを使ったやさしい味わいなので、二日酔いの朝でもおいしく召し上がることができます。

おすすめレシピ

きのことカキのミルクリゾット

お酒を飲む機会の多い年末は、二日酔い予防のためにも食事からの対策が大切です。
ブナシメジには肝臓の働きを手助けし、アルコールの分解を助けるオルニチンがシジミの5~7倍も含まれています。また、タウリンや亜鉛を多く含むカキと一緒に食べると、二日酔い対策の効果が高まります。おしゃれなディナーにもおすすめの一品です♪

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