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10月の特集テーマ
~ピンクリボン月間~ 美腸で身体に良いことを始めよう

実践したい!
毎日の美腸化計画で悩みを解決

2017.10.09

10月はピンクリボン月間。この機会に健康について考え、自分の身体のことも見つめ直していきましょう。今週の「トレンドコラム」では、家庭で実践する薬膳料理で一人ひとりに合わせた身体のケア方法をご紹介していますが、「きのこで菌活。」コラムで今回お届けするのは「すべての健康は、栄養の吸収を司る“腸”の健康から」というお話です。食物繊維が豊富なきのこを食べることで、腸内環境が改善され、多くの女性を悩ませる便秘や貧血といった症状を緩和することができます。

10月はピンクリボン月間。この機会に健康について考え、自分の身体のことも見つめ直していきましょう。今週の「トレンドコラム」では、家庭で実践する薬膳料理で一人ひとりに合わせた身体のケア方法をご紹介していますが、「きのこで菌活。」コラムで今回お届けするのは「すべての健康は、栄養の吸収を司る“腸”の健康から」というお話です。食物繊維が豊富なきのこを食べることで、腸内環境が改善され、多くの女性を悩ませる便秘や貧血といった症状を緩和することができます。

若林由香里さん

教えてくれたひと
若林由香里
社員食堂、病院、老人保健施設などで調理、献立作成、栄養管理などの経験を積む。
自身の子育て経験から「食べたもので体はつくられる、心と頭に栄養を!」をモットーに、料理に込められた想いを大切にしながら、料理、レシピ開発、子どもの食育など行う。

きのこの食物繊維で、便秘解消&美腸促進

――ピンクリボン月間がきっかけで、健康についても考え直すようになりました。大きな病気ではなくても、便秘や貧血など、日々の悩みは尽きません。健康で丈夫な身体を手に入れるためには、何から始めていけばいいでしょうか?
 
まずは腸内環境の改善から始めてください。皮膚も骨も血液も、わたしたちの身体はすべて食べ物から摂った栄養素でつくられています。それらの栄養素を吸収する器官が腸。腸内環境が乱れていたのでは必要な栄養素が得られないため、健康な身体をつくることはできません。便秘でお悩みとのことですが、食事はしっかり摂っていますか? 欠食をしたり、過度なダイエットをしている方は要注意!食事の量が少ないということは、そもそも便をつくる材料が足りていないということなので、腸内にたまった老廃物や有害な物質を排出することができず、さまざまなトラブルや病気を引き起こしてしまうのです。偏った食事や運動不足もまた、便秘を助長するので気をつけてくださいね。
 
――欠食、偏った食事、運動不足……どれも思い当たることばかりです。でも、偏った食事が便秘を引き起こす、というのはいったいなぜなのでしょうか?
 
食事の内容が偏っている方というのは、きのこや野菜の摂取量が不足しがち。腸内環境を整えてくれるはずの食物繊維が不足してしまうので、便秘に陥りやすい傾向にあります。加工食品の摂りすぎもまた、身体にとってはよくありません。糖質や脂質に栄養素が偏り、食物繊維が不足してしまうからです。
 
――食物繊維が豊富な食材といえば真っ先に「きのこ」が思い浮かびますが、食物繊維が美腸によい理由を改めて教えてください。
 
食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性」のものと、水に溶けにくい「不溶性」のものと2種類あるのですが、水溶性の食物繊維には便をやわらかくして排出しやすくしてくれる働きが、不溶性の食物繊維には腸のぜん動運動を刺激して便を押し出す働きがあります。また、食物繊維には体内の有害物質を吸着して排出を促す作用もあり、そんな食物繊維が豊富なきのこを積極的に食べることで、便秘予防・改善ができます。水溶性と不溶性の食物繊維の理想の摂取バランスは1:2。きのこには特に不溶性食物繊維が豊富に含まれているため、水溶性の食物繊維をたっぷり含む海藻類を一緒に食べるとより一層の整腸効果が得られますよ。また、食物繊維は、腸内をきれいにしてくれる善玉菌のエサにもなるので、相乗効果で美腸化を促してくれます。

女性を悩ませる便秘と貧血の意外な関係

エリンギ

――便秘だけでなく貧血にも悩んでいるのですが、これも腸内環境を整えることで解消できるのでしょうか?
 
実は、貧血も便秘と密接な関係があるといわれています。便秘によって腸内環境が乱れることで栄養素の吸収率が下がってしまうので、造血に必要な鉄分などの栄養素がうまく吸収されず、貧血を助長するという悪影響が考えられます。また、腸内にいつまでも便が留まり続けることで便が腐敗し、そこから放出された有害な物質が血液に溶け込んでしまい、血液が汚れると血流も悪くなり、身体に栄養素がいきわたらなくなるので、貧血を引き起こしやすくなってしまいます。
 
――腸内環境を改善することで、便秘も貧血も治すことができるのですね。これからは毎日きのこを食べないと!
 
きのこには食物繊維だけでなく、トレハロースと呼ばれるオリゴ糖が含まれているのですが、このトレハロースもまた善玉菌のエサとなり、腸内をきれいにしてくれる働きがあります。腸内環境が整えば栄養素の吸収率が高まり、細胞の再生が促されるので、便秘や貧血の改善だけでなく、美肌や美髪などの美容効果も期待できますよ。きのこには「造血ビタミン」と呼ばれる葉酸も含まれているので、女性にとって嬉しいこと尽くめといえそうですね!たとえば、きのこと一緒に、食物繊維が豊富なごぼうを料理に組み合わせてあげると、ダブルの効果で美腸に働きかけてくれますよ。
 

おすすめレシピ

きのことごぼうのカレーうどん

きのこに豊富に含まれる食物繊維は、腸内細菌のえさとなり、善玉菌を増やすので、美腸づくりに◎
また、カレー粉に含まれるコリアンダーやクミンには消化を促進する働きがあり、胃腸内にたまったガスを排出したり、胃腸の働き自体を高めて便通を整えてくれます。さらに食物繊維の豊富なごぼうをプラスすることで、整腸効果をアップ。おなかの調子を整えるのにおすすめのメニューです。

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