- 10月の特集テーマ
- ~ピンクリボン月間~ 美腸でカラダに良いことを始めよう
ピンクリボン月間!健康の要は「免疫力アップ」でした
2017.10.01毎年10月はピンクリボン月間。乳がん検診の早期受診を呼びかける、世界規模の啓発キャンペーン月間です。そんな時期だからこそ、自分の身体の健康について改めて考えてみませんか? まずは健康の土台となる毎日の食事の見直しから始めましょう。今週のトレンドコラムでは、普段の食事に「薬膳」を取り入れてイキイキとした生活を叶える方法をご紹介していますが、「きのこで菌活。」コラムでは、料理に意識的にきのこを取り入れるなど、栄養バランスを見直して、健康な身体づくりを叶える方法をご紹介いたします。
毎年10月はピンクリボン月間。乳がん検診の早期受診を呼びかける、世界規模の啓発キャンペーン月間です。そんな時期だからこそ、自分の身体の健康について改めて考えてみませんか? まずは健康の土台となる毎日の食事の見直しから始めましょう。今週のトレンドコラムでは、普段の食事に「薬膳」を取り入れてイキイキとした生活を叶える方法をご紹介していますが、「きのこで菌活。」コラムでは、料理に意識的にきのこを取り入れるなど、栄養バランスを見直して、健康な身体づくりを叶える方法をご紹介いたします。
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教えてくれたひと
若林由香里
社員食堂、病院、老人保健施設などで調理、献立作成、栄養管理などの経験を積む。
自身の子育て経験から「食べたもので体はつくられる、心と頭に栄養を!」をモットーに、料理に込められた想いを大切にしながら、料理、レシピ開発、子どもの食育など行う。
乳がんは早期発見、早期治療ができれば、治癒率の高い病です。
――近頃よく耳にする『ピンクリボン活動』とは、いったいどんな活動なのでしょうか?
乳がんの正しい知識を広め、検診による早期発見、早期診断、早期治療の大切さを訴える啓発キャンペーンです。10月は年に1度の『ピンクリボン月間』で、行政や市民団体、企業による啓発イベントが毎年各地で実施されています。
――「がん」と聞いても正直あまり実感がわかないのですが、「乳がん」はそれほど身近な病気なのでしょうか?
日本人女性(30~60代)のがんによる死亡率の第1位が「乳がん」。11人に1人が乳がんになる時代ですから、決して他人ごとではありませんよね。早期に発見できれば治癒率も高い病気ですが、日本では受診率がなかなか伸びず、死亡率も増加の一途をたどっています。住んでいる地域によっては行政が検診の費用を負担してくれるところもありますが、「自費でも検査を受けよう」という方はまだまだ少ないようですね。特にお母さん世代は、「子どもが優先。自分のことは後回し」という方が多いので、発見が遅れてしまうようです。体調の良し悪しにかかわらず、積極的に検診を受けにいきましょう。
――“セルフチェック(自己検診)”の必要性もよくいわれていますよね。
そうですね。乳がんは身体の表面に近いところにできるため、見たり、触れたりすることで発見できる可能性が高い病気なのです。乳がんにかかった方の60%以上はセルフチェックによって発見されているともいわれているのですから、侮れないですよね。入浴やお休みになる際に、しこりなどがないか確認する習慣をつけておきましょう。
免疫力アップ効果のあるきのこで健康な身体づくり
――乳がんが他人ごとではないこと、セルフチェックがとても大切なことがよくわかりましたが、ほかにも予防として有効な方法があれば教えてください。
毎日の食事にきのこを取り入れることで、身体の免疫機能が高まり、病気を未然に防ぐことができますよ。きのこに豊富に含まれるβグルカンには身体の免疫機能を高める働きがあるのですが、これはがんの予防に対しても例外ではなく、ふつうに暮らしているだけでも毎日5,000個できるといわれているがん細胞の増殖を抑える効果が期待できるといわれています。がん細胞ができてしまうこと自体は不可抗力ですが、問題はいかにそれらを都度“退治”していくか。食事内容の見直しがカギを握ります。
――まさか、1日に5,000個ものがん細胞ができているとは思いもよりませんでした。でも、きのこを食べることで免疫力が上がれば、できてしまったがん細胞を退治することができるのですね!
それだけではありませんよ。そもそもがん細胞とは傷ついた細胞が修復できずに突然変異を起こすことでできていくのですが、きのこには細胞の再生や成長を促してくれるビタミンB2がたっぷり含まれているので、細胞にダメージを与える過酸化脂質を分解する働きがあり、がんの予防に効果的です。きのこに多い食物繊維には、発がん性リスクの高い食品添加物を体外に排出してくれる働きもあるので、まさに鬼に金棒です。
――おいしいだけでなく、きのこはがんの予防にも効果的な食材なのですね。ほかにも、がんに効果的な栄養素はありますか?
たとえば、女性を悩ませる乳がんの予防対策としては、豆腐や納豆など、大豆製品に含まれるイソフラボンの摂取が効果的です。イソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」によく似た働きをする栄養素で、活性酸素を抑える効果や乳がん細胞の増殖を抑える効果も期待できるので、きのこと共に積極的に摂取をするといいでしょう。また、“抗酸化物質”と呼ばれるビタミンACE(エース)を摂ることで、細胞にダメージを与える“活性酸素”を除去するので、細胞のがん化を緩和するといわれています。
――ピンクリボン月間におすすめのレシピはありますか?
きのこと大豆の水煮、かぼちゃを合わせたキッシュはいかがでしょうか?きのこのビタミンB2、大豆にふくまれるイソフラボン、かぼちゃに含まれるビタミンACEと、がん予防によい栄養素を効率的に摂ることができますよ。
おすすめレシピ
- きのことかぼちゃのキッシュ風
たっぷりのきのこでカロリーダウン! きのこに含まれるビタミンB2は脂質の代謝を促したり、細胞の再生を促す作用があり、肌や髪を健康に保ちます。かぼちゃに含まれるビタミンACEには抗酸化作用があり、がんの予防にも◎ さらに、大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしているので、更年期症状の緩和や骨粗しょう症の予防にも効果的!女性のキレイと健康を応援する、ピンクリボン月間特別メニューです。
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