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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ルリハツタケ

寒さの深まりとともにやってくる、新しい年の幕開け。
様々な想いを胸に、新たなスタートを切る方も多いのではないでしょうか

そこで今回は、出会えることが奇跡!ともいえるほど珍しいきのこ「ルリハツタケ」をご紹介します。

ルリハツタケは、夏から秋、マツ林やシイ・ナラ林の地面に発生するきのこ。
傘の直径は3~8cmで浅い漏斗形をしており、一般的には“群れになって発生する”きのことされていますが、そもそも発生すること自体が稀なきのこのため、出会えることがとても珍しいそう。

特別な発生条件があるのかなど、稀にしか発生しない理由は明確に分かっていませんが、京都府の発行する京都府レッドデータブック2015では準絶滅危惧種に指定されるなど、地球環境の変化によっては希少どころかこの先目にすることもできなくなる可能性も。

改めて“きのこの世界”の不思議や奥深さを感じるとともに、できることならば一度、なぜそんなにも希少なのかルリハツタケに聞いてみたいくらいです・・・。

そんなルリハツタケですが、傘の表面は淡い藍青色をしており、幾重にもなる濃淡のついた環紋が大きな特徴の一つ。
傘の裏面のヒダも同様に淡い藍青色で、ヒダを傷つけると藍色の乳液が出て、のちに緑色に変わります。

藍色のきのこといえば、有名なきのことして、以前きのこアルバムでご紹介した「アイタケ」がありますが、一般的に、様々な色・形のものが存在するきのこの世界でも、青色や藍色のきのこは比較的少ないのだそう。

また、ルリハツタケは漢字ではそのものずばり「瑠璃初茸」と書きます。
「瑠璃」とは仏教の七宝の一つでもあるのですが、発生の希少性や「瑠璃」を名前にもつ「ルリハツタケ」はなんだかとても孤高の存在のように思えてなりません!

ちなみに、以前きのこアルバムの中でご紹介した「ハツタケ」の仲間にあたるきのこで、ハツタケと同じく、傘やヒダに傷がつくと青色に変化した後、緑色に変色します。藍青色が美しいだけに、最後は緑色に変色するというのは少し毒々しく感じますね。

変色することや、藍青色や環状の模様が美しいため、鑑賞にぴったりなきのこのように思えるきのこ「ルリハツタケ」ですが、実は食用にもできるというマルチなきのこ。
(※野生のきのこは、専門家の方の現物を見ての確認がない限りはお召し上がりにならないようお願い致します)

ルリハツタケに出会えることは稀ではありますが、もし新しい年にお目にかかれた際には、いろいろな部分を観察してみたいものです。

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一つ一つの出会いはまさに奇跡そのもの。
一期一会、という言葉にもあるように、新しい年も一つ一つの出会いを大切に、楽しみながら過ごしましょう♪

≪参考文献≫
・京都府レッドデータブック2015
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ.山と渓谷社,東京

 

「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る

 

◆◇◆ルリハツタケ◆◇◆

ルリハツタケ壁紙

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