【きのこアルバム】アイタケ

今回ご紹介するのは、不思議な色をした今の時期に発生するきのこ。
ご覧の通り特徴的な色をしているので、名前もこの色にちなんで「アイタケ」とつけられました。
 

由来となったのは、日本で古くから親しまれる「藍色」。
改めて日本の伝統色について調べてみると、日本人の色彩感覚は非常に豊かで、古くから自然や季節にちなんだ様々な伝統色が親しまれていたそうです。
 
一般的に、現代の藍色はインディゴという暗めの青い色を指すそうなのですが、日本古来の「藍色」の場合は、植物の「藍」から染め上げられた色を指していて、青の中に黄色を混ぜた少し緑がかった近い色を指していたそうです。
アイタケはその「藍色」のかすり模様が傘表面に表れています。
 

↑自然のきのこなので、同じアイタケでも様々な色や表情が見られますね。
 

この名前の由来からも、アイタケが昔から日本で親しまれてきたきのこであることが伺えますね。
ちょっとしたところから歴史を感じることができるのもきのこの魅力の一つかもしれません。
 
広葉樹林の地上に発生し、時期は7～10月とかなり長め。
形は傘の真ん中にくぼみがある「じょうご形」で、単体で生えていることもあれば群生気味に出ていることもあるんだとか。
 

そして意外と思われるかもしれませんが、実は食べられるきのこなんです。
とはいえ、この色合い・・・青色系の食べ物はなかなか勇気がいりますよね。
 
実はわが社のきのこ採り名人たちもまだ食べたことが無いらしいのですが、
美味しいきのこという情報もありますので、いつか食べてみたいと思います！
 
※実際に食べる時には、しっかりと確認が必要ですので注意してください。
 
 

「こんなきのこを見つけた！」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見！情報を送る

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