人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】マメザヤタケ
まだまだ寒さが続きますが、少しずつ春の気配を感じ始めるこの頃。そんな時期のイベントと言えば「バレンタインデー」がありますね。そこで今回は、カカオを連想させる真っ黒なきのこ「マメザヤタケ」をご紹介します。
マメザヤタケは広葉樹の古木や立木の根元に発生するきのこで、1年中見ることができます。
分布域も広く、日本各地をはじめ全世界的に分布しており、写真のように束になって発生したり、時には群れになって大量に発生したりすることも。
日本各地でみられることから「くろさじたけ」や「くろふでたけ」など地域によって様々な呼び方があり、海外では「死者の指」とも呼ばれています。
高さはおよそ3~7cm程度になり、全体は黒色で光沢はありません。木炭のようなざらざらとした質感で、触ってみると堅いという特徴も。ただ、内部は類白色をしており、成熟に伴い空洞になります。
子実体(写真に写っているいわゆる“きのこ”の部分)は極めて変形しやすく、生育環境によって、すりこぎや葉巻のような形、野球のミットのような形…と様々な形に変化します。
中には、上の写真の中央の個体のように、下部が細く伸びて頭部と柄部に分かれるものもあります。
また、マメザヤタケは胞子の飛ばし方も特徴的。表面の黒くゴツゴツしている部分に無数の「胞子嚢」と呼ばれる胞子が入った袋を形成し、成熟すると表面に小さな孔が開き、黒色で粉状の胞子を噴出します。そのため、成熟したマメザヤタケを触ると、手に胞子がついて黒くなることもあるそうです。
ちなみに、毒性は不明ですが、食べるのには適さないとされています。
*******
立春を過ぎれば暦の上では春。野生のきのこも顔を出し始める、始まりの季節です。
来る春に向けて、私たちも心身ともに準備していきましょう♪
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・本郷次雄 監修 (1999)山渓フィールドブックス⑩「きのこ」株式会社 山と渓谷社, 東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ)」株式会社 保育社, 大阪
「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら
是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る
◆◇◆マメザヤタケ◆◇◆
以下よりパソコン又はスマートフォンを選択してダウンロードしてください。
・パソコン用壁紙(1920×1080)
・スマートフォン用壁紙(1080×1920)
▼Windowsの場合
表示された画像の上でマウスの右ボタンをクリックし、
メニューから「デスクトップの壁紙として設定」を選択してください。
▼Macintoshの場合
表示された画像の上で、
「controlキー+クリック」→「画像をディスクにダウンロード」。
「Apple Menu」→「システム環境設定」 > 「デスクトップとスクリーンセーバー」を選択し
「デスクトップ」のタブを表示。
その上へダウンロードした画像をドロップしてください。
任意の画像の配置方法を選択し、「デスクトップに設定」ボタンをクリックしてください。
きのこの壁紙をGET!「きのこアルバム」アーカイブはコチラ
今おすすめのきのこレシピ
-
鮭のムニエル〜きのこたっぷりソースがけ〜
まだまだ暑い9月にぴったりの、さっぱりレシピ!きのこに豊富なビタミンB2は別名『美容ビタミン』とも呼ばれ、健康的な肌づくりに役立ちます。また合わせるトマトには抗酸化作用のあるリコピンが、鮭には肌の材料となるタンパク質が豊富に含まれるので、さらに効果がアップ。きのことトマトのうま味の相乗効果で、減塩にも役立ちます。
レシピを見る