人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】エノキタケ
本格的に寒い日が続き、気が付けば新しい年を迎える時期となりました。
そこで今回は、新しい年が皆さまにとって実り多き一年になることを願って、冬の寒い時期でも勢いよく・力強く発生するきのこ「エノキタケ」をご紹介します。
エノキタケは一般のスーパーでも手に入るとてもメジャーなきのこ。
しかし、普段目にする“真っ白で細長い”エノキタケは実は品種改良によるもので、野生に発生するエノキタケは写真のような茶色い姿をしています。
野生のエノキタケは、日本各地およびヨーロッパや北米などで見ることができるきのこで、傘の直径は2~8cm程度、生長と共に平らに開いていき、やがて皿状になります。
また傘の表面にぬめりがあるのが特徴で、色は黄褐色~茶褐色。色やぬめりの特徴から一見すると「なめこ」にも似ており、地方では「○○なめこ」と呼ばれることもあるそうです。
一方、傘表面の茶色とは対照的に、傘の裏側の「ヒダ」は白色~クリーム色をしています。また柄の長さは2~9cmほどで、付け根の部分が黒褐色になるという特徴もあります。
また、晩秋から春という寒い時期に発生するのも特徴で、冬の時期、カキやコナラ、ヤナギなど様々な広葉樹の切株や枯れ木に、多数の子実体が束になって発生します。
冬に発生するきのこはほとんどないため、昔から冬の間の貴重な食料として重宝されていたのではないか・・と想像できます。束になってたくさん発生するところも喜ばれたかもしれません。
ちなみに、日本各地で発生することから、様々な地方で「ゆきのした」「とちなめこ」「ふゆたけ」等、いろいろな呼ばれ方をしています。名前に「ゆき」「ふゆ」とつくところからも、昔の人も、冬に発生するところが印象的であったのかもしれませんね。
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新しい年も、皆様が力強く、より良い一年をお過ごしいただけますように。
2023年も毎日の「きのこで菌活」とともに、きのこアルバムもお楽しみいただければ幸いです!よろしくお願い申し上げます。
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・本郷次雄 監修 (1999)山渓フィールドブックス⑩「きのこ」株式会社 山と渓谷社, 東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ)」株式会社 保育社, 大阪
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