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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ミドリスギタケ

過ごしやすい気候となり、本格的な秋の到来を感じるこの頃。スポーツの秋、読書の秋など秋は楽しみがたくさんありますが、“馬肥ゆる秋”という言葉にもあるように、“実りの秋”も楽しんでいきたいですね♪
そこで今回は、美しい赤色が“実りの秋”を連想させるような美しいきのこ「ミドリスギタケ」をご紹介します。

ミドリスギタケは日本の各地や、中国、台湾、韓国、北米などに発生するきのこ。春から秋にかけて、針葉樹や広葉樹の切株や倒木などから発生します。
傘の大きさは2~10cm程度で、きのこの中では平均的な大きさ。発生したばかりの幼菌時は丸い山形をしており、時間経過とともに扁平に開いていきます。

今回ご紹介するミドリスギタケ、漢字では「緑杉茸」と書きますが、写真からは「緑色」を感じません。わかりにくいのですが、実は、傘の表面に見える“緑色のシミ”のようなものがミドリスギタケの特徴であり、名前に“ミドリ”とつく由来なんだそう。

また、ミドリスギタケは傘の色が成長とともに変化するきのこでもあります。若い子実体のときには写真のような美しい赤色をしていますが、成熟するのに従って暗黄褐色や帯紫褐色になり、部分的に緑色が見られるようになります。

ヒダの色も成長と共に変化します。若い子実体のときには膜で覆われており淡黄色をしていますが、成熟するとさび色へと変化します。

ミドリスギタケは発生したばかりの時は柄の上部にひらひらとした“ツバ”がみられるのですが、すぐに落ちてなくなってしまうそう(早落性、というそうです)。
今回の写真でもツバを確認することはできないので、ツバのあるミドリスギタケを見つけられたら、ラッキーかもしれませんね。

ちなみに、ミドリスギタケは有毒のきのこで、強い苦みがあるため似たきのこを見つけても絶対に食べないようにしてください!

秋の深まりとともに野生のきのこも多く顔を出すようになりますが、野生のきのこには食用種と良く似た有毒種があったり、衛生面の管理も必要となりますので、専門家の目視による判断がない限りはお召し上がりいただかないようお願いいたします。

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秋は過ごしやすく行楽やイベントなども多い時期!気温が下がり思わぬ不調を招きやすい時期でもありますので、体調管理にも気をつけながら、秋を満喫してください♪

【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・本郷次雄 監修 (1999)山渓フィールドブックス⑩「きのこ」株式会社 山と渓谷社, 東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ)」株式会社 保育社, 大阪

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◆◇◆ミドリスギタケ◆◇◆

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