人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ツチグリ
爽やかな秋晴れが気持ちのいい季節ですね!
秋を通り越してしまいそうなほど冷え込む日もありますが、
山のきのこは、ここぞとばかりに元気に顔を出しております。
今月は、秋の山の代表格“クリ”を名前に持つ、
秋のきのこ「ツチグリ」をご紹介します。
ツチグリは「土栗」と書き、クリのようなコロコロとした形からそう呼ばれています。
一方で、外皮が柿のへたに似ていることから、
「土柿」とかいて「ツチガキ」と呼ばれることもあるそうです。
そういわれると様々なものに見えてきますが、
ツチグリの場合、クリや柿といった秋の味覚が選ばれているところが趣深いですね。
林内の斜面に発生するというこのツチグリは、幼菌時は球状で大きさは2cm程度ですが、
成熟しても5cm程度と、あまり大きさは変わらないようです。
また、ツチグリは成熟すると、外皮が割れて6~10片に開きます。
なんとこの外皮、「乾いた日には閉じ、湿った日には開く」という驚きの特徴があるそうです!
そのため、天気が良く乾燥した日には外皮を閉じて丸くなって風で移動し、
雨で湿度が高い日には新しい場所で外皮を広げて胞子を散布するという、とっても賢いきのこです。
その特徴から、ツチグリの学名『hygrometricus 』 も、
湿度計を意味する『hygrometer 』 に由来しており、
ツチグリは「星形の湿度計」や「きのこの晴雨計」とも呼ばれています。
また、少し細かいお話になりますが、
このツチグリは「腹菌類」に属します。
「腹菌類」の仲間には、以前にもご紹介した「キヌガサタケ」や「サンコタケ」などがあり、
特殊な形状や性状のものが多いのが特徴です。
それぞれが、長い時間をかけて個性的な形に進化してきたことを思うと、
改めて、きのこの世界の奥深さや面白さを感じます。
皆さんも、山や林、道端できのこを見つけたら、
ぜひ、その特徴を観察してみてくださいね♪
ちなみに、ツチグリは幼菌時には食用に用いることもできますが、写真でご紹介させていただいた
「晴雨計」が観察できる成長した状態では食用に向かないとされています。
山のきのこの中には、食用きのことよく似た有毒きのこもたくさんありますので、
お召し上がりになる際は、必ず、きのこに詳しい方や専門家の方に確認をとるようにしてくださいね。
「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪
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