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11月の特集テーマ
今年は冷え知らず!温め菌活レシピで冷えない身体

冷え知らずは「身体の内側」からつくる!

2017.11.20

内臓機能を高めることで冷えない身体が作られることをご存知でしょうか?今週の「トレンドコラム」では、健康的な住空間を作る片付け術の【中級編】として大掃除に役立てたいモノの整理の仕方をお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、強く健康的な身体の作り方を冷えの解消を通して考えていきます。「冷えは万病のもと」とも言われているとおり、身体の冷えは、免疫力の低下を招き、さまざまな病気を引き起こします。まずは、食生活を見直し免疫機能を高めて冷えも解消。しっかり食べて冷えしらずの病気に強い身体を手に入れましょう。

内臓機能を高めることで冷えない身体が作られることをご存知でしょうか?今週の「トレンドコラム」では、健康的な住空間を作る片付け術の【中級編】として大掃除に役立てたいモノの整理の仕方をお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、強く健康的な身体の作り方を冷えの解消を通して考えていきます。「冷えは万病のもと」とも言われているとおり、身体の冷えは、免疫力の低下を招き、さまざまな病気を引き起こします。まずは、食生活を見直し免疫機能を高めて冷えも解消。しっかり食べて冷えしらずの病気に強い身体を手に入れましょう。

中川洋子さん
教えてくれたひと
中川洋子(管理栄養士、健康運動指導士、シナプソロジーインストラクター)
栄養と運動の両方の免許を持ち、栄養パーソナルサポートやトレーニングジムで運動指導を行い、ジュニア選手からシニアまで「食」と「運動」を合わせた体づくりの指導を行っている。

腸内環境を改善すれば、免疫力がアップする!?

――1週目、2週目にわたって、腸内環境の改善、代謝アップといったお話を伺ってきました。よく、「免疫力をあげましょう」という話を聞きますが、これは“冷え”の対策とは無関係なのでしょうか?

そんなことはありません。「体温が1℃下がると免疫力が30%下がる」と言われているぐらい、免疫力と体温は密接な関係にあります。35℃に比べると、36℃、37℃と体温が高いほうが、免疫細胞がウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃する力が高まるといわれています。ウイルスから身体を守るためにも身体を温めておくことが、免疫力アップにつながります。

――血液の循環をよくすること、代謝を活発にすること、腸内環境を整えること。どれも“冷え”の対策には欠かせないことだとお聞きしました。

そうです。腸内環境を整えることは、栄養素の吸収率を上げて血液の循環をスムーズにするだけでなく、免疫細胞そのものを活性化させることにもつながるので、美腸は常に意識していただきたいところです。また、血液の循環や代謝機能が良いということは、身体中に栄養がいきわたり、内臓の機能も活発で熱産生も効率よくおこなわれるため体温を高い状態で保つことができるのです。

――腸内環境を整えることが、免疫細胞の活性化につながるのはどうしてですか?

腸には口を通じて身体に入る食べ物のほかにも、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきます。そうした病原体の侵入をくい止めるのも腸の大切な役目です。そこで活躍するのが免疫細胞なんですね。免疫細胞全体のなんと約6割が腸内に待機し、侵入してくる敵と戦っています。この免疫細胞も、食べ物から摂取した栄養素でできているので、バランスのとれた食事を心がけたり、腸内環境を整えることで、免疫細胞を活性化していきましょう。

――体温が低い人は、病気にもかかりやすいということでしょうか?

「冷えは万病のもと」という言葉があるとおり、血流が悪く体温の低い人が病気にかかりやすいというのは本当です。白血球には、血液の流れに乗って体内をめぐることにより、体内に細菌や異物などが入り込んでいないかチェックする役割、そして見つけると駆けつけて体を守ろうとする役割がありますが、血流が悪いと素早くチェックしたり駆けつけたりすることができず細菌やウイルスに負けてしまいます。
つまり血流が良くなれば、免疫システムもスムーズに働いて病気も治りやすくなるというわけです。また、毎日約5,000個もつくられているというがん細胞も、免疫細胞が次々と退治してくれているのですが、体温が低いと、免疫力が低下しがん細胞を退治しきれず、病気を発症させてしまうといわれています。

免疫細胞に直接働きかける、スーパー成分「βグルカン」

きのこ

――冷え知らず、病気知らずの身体を手に入れるためにも、免疫力アップは欠かせないということですね。具体的にはどういったことをすると、免疫力を上げられますか?

身体の機能を高めるという意味でも、やはり“冷えの改善”、“代謝アップ”が効果的です。「しっかり栄養のあるものを食べて、腸内環境を整える」。これを意識するだけで、体温が上昇し、体質はどんどん改善されていくことでしょう。食事の内容は、身体をつくるタンパク質や、熱を生み出す糖質をしっかり摂りつつ、それらを代謝させるビタミンB群も忘れずに摂ること。きのこにはこのビタミンB群や腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれているのですが、免疫細胞に直接働きかけるβグルカンという成分もたっぷり入っているので、毎日食べることで、効果的に免疫機能を上げることができますよ。βグルカンはがんの治療でも注目を集めている成分なので、高い免疫効果が期待できます。

――“冷え”を改善し、免疫力アップを促す、この時期おすすめのメニューを教えてください。

それならば、ほっこりと温かい酒粕鍋はいかがですか? ブリや豆腐からはタンパク質、きのこからはビタミンB群、βグルカン、食物繊維、春菊からは血液をつくる葉酸など、免疫力を高めてくれるさまざまな栄養素を摂ることができます。酒粕や味噌といった発酵食品には腸内の善玉菌を活性化する働きがあり、鍋のダシ汁までしっかり楽しめば、そこに溶け出したビタミンB群も余すことなく摂取できますよ。

おすすめレシピ

きのこたっぷり酒粕鍋

身体ポカポカきのこレシピの決定版! あったかお鍋で心も身体も温まりましょう。
きのこに含まれるβグルカンには免疫力を向上させる働きがあり、白菜には身体を守る抗酸化成分が多いため、風邪予防に効果バツグン。また、粘膜を強化し身体を温める効果のあるれんこんや旬のブリを使用しているので、免疫力アップ&身体あたために効果を発揮する鍋料理です。

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