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5月の特集テーマ
自然の中で遊ぶ! 食べる! アウトドア&BBQ大作戦

この夏に試したい!
会話も弾む、バーベキューメニュー

2017.05.22

今回は、上級バーベキューインストラクターの大野倫子さんが教える、スマートバーベキューならではのメニュー特集です。暑さが増していくこれからは、まさにバーベキューにうってつけの季節。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこの力でむくみを解消し、スッキリとキレイを目指す、夏に向けたスリムなボディづくりを特集しています。むくみが気になる季節もきのこのチカラで”スマート”な身体を叶えて、”スマートバーベキュー”を実践したいですね! きのこを使ったメニューもBBQにはうってつけと話す大野さん。スマートバーベキューのコツを知れば、気持ちいい青空の日に家族や友人ときっともっと楽しみたくなりますよ。

今回は、上級バーベキューインストラクターの大野倫子さんが教える、スマートバーベキューならではのメニュー特集です。暑さが増していくこれからは、まさにバーベキューにうってつけの季節。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこの力でむくみを解消し、スッキリとキレイを目指す、夏に向けたスリムなボディづくりを特集しています。むくみが気になる季節もきのこのチカラで”スマート”な身体を叶えて、”スマートバーベキュー”を実践したいですね! きのこを使ったメニューもBBQにはうってつけと話す大野さん。スマートバーベキューのコツを知れば、気持ちいい青空の日に家族や友人ときっともっと楽しみたくなりますよ。

大野倫子さん(Hinata Kano)

教えてくれたひと
大野倫子(Shinako Ohno)
管理栄養士、KITCHENCRUISER代表、東京スマートバーベキュー協会元代表。「食を通して心もきれいになる」ことを確信し、「身体を悪くした人をゼロまで戻すより、悪くならない人を増やすこと」に注力。笑顔が広がる食スタイルを多面的に提案し続けている。自身が主催するサークル「KITCHENCRUISER」では広報とディレクションを担当。
http://kitchencruiser.com/

火ではなく、熱で調理する。BBQの主役はやっぱり「焼く」こと。

これまで、自身が主宰する「KITCHENCRUISER」でさまざまなバーベキューを企画してきた大野さん。1回のバーベキューを、5〜6時間かけて楽しんでいるそうです。イベントのテーマを決めたら、前菜から「エンドバーベキュー」という締めの一品までメニューを考案。タイムテーブルと役割分担表を作成するなど、準備は念入りに行い、それぞれのメニューは大野さんをはじめとしたバーベキューインストラクター(ピットマスター)が担当して調理を進めていくというスタイルです。

「普通のバーベキューだと、お肉が焼けたら急いで食べてすぐにお腹いっぱいになるでしょう。で、締めの焼きそばだけはちょっと食べようか、なんてダラダラと進みがちですよね。スマートバーベキューでは、ちょっとずつ、たくさんのメニューが登場するんです。焼ける前の一品に、パンやパスタなど炭水化物、サラダやスープ、そしてお肉や魚介類などの焼き物。そして最後はマシュマロを焼いたらおしまい。ピットマスターを中心に調理を楽しみながら、一体感をもってフルコースを楽しみます」

大野さん考案 ❤ きのこ BBQ ❤ メニュー

◆ 前菜に♪ 焼ける前にきのこ(きのこカナッペ)
◆ きのことタケノコのおにぎり(ブナシメジとタケノコで旬感おにぎり)
◆ きのこのホットサラダ(きのこ勢揃いのスチームサラダ)
◆ ペッパーステーキとモーリョ(ビナグレッティモーリョとお肉の相性最高♪)
◆ 牧場チキン(ヨーグルト仕込みのチキンをしっとりふわふわに焼き上げる♪)
◆ きのこバーベキューのいろいろ(エリンギの丸焼き・きのこのホイル焼き・マイタケの天ぷら)
◆ アジの塩釜焼き(カンタンで失敗しにくいラッキーメニュー)
◆ デザート♪ フルーツBBQ(フレッシュフルーツ・フローズンフルーツ、焼いちゃおう☆)

KIPPIS

中でも、主役はやっぱり「焼き物」。上手に焼くためには何よりも火力の調整が必要で、そのためのコツを2つ、大野さんが教えてくれました。1つ目は「スリーゾーンファイア」という炭の配置法。これはグリルの中に敷き詰める炭の量を3つのゾーンごとに変えることで、火力を調整するというものです。

KIPPIS

「炭の量を変えることで、強火ゾーン、中火ゾーン、弱火ゾーンをひとつのグリルの中につくるんです。家のキッチンのガスコンロだとダイヤルで火力を調整しますが、それを屋外で再現するだけ。たとえばかたまり肉は、最初に表面を強く焼いて旨みを閉じ込め、中火でじっくり中まで火を通せばおいしく焼くことができます。焼きあがったら弱火ゾーンで保温しておけばOK、という風にします」

そして2つ目のコツは「ミシシッピテスト」。焼き網の上に手をかざし「1ミシシッピ、2ミシシッピ、3ミシシッピ……」と、ミシシッピという言葉をカウント、熱さで手を離すまで何回言えるかで温度を計るという方法です。

「バーベキューは火ではなく熱で調理するもの。直火だと800度ほどありますからすぐに焦げてしまいます。4〜5ミシシッピで200度程度、10ミシシッピ以上なら140度以下。オーブンの温度設定を手のひらでやるイメージですね。こうやって炭の管理をする人を『炭ボーイ』『炭ガール』なんて呼んでいます。火を育てるのも楽しくて、それもスマートバーベキューの醍醐味なんです」

家族みんなで楽しみたい
“失敗知らず”のバーベキューレシピ。

さて、ここからはこの夏におすすめバーベキューメニューを、大野さんのコメントとともにご紹介していきます。まずは子ども連れで楽しむ家族バーベキューでのおすすめ、『塩釜焼き』。そのポイントは「失敗が少ないこと」だそう。

キャンプ

「直火ではなく間接熱で調理する方法なので失敗することが少ないし、調理方法自体も楽しい『塩釜焼き』は家族みんなで楽しめると思います。塩と溶き卵を混ぜた生地で具材を包んで、アルミトレーの上に乗せて焼くだけ。アジなどが合いますが、お肉でもOKですよ」

鯵の塩釜焼きの作り方

【材料】 アジ3尾、塩1kg、卵白1個

【道具】 アルミトレー(大)、ケーキ用などのアルミトレー(小)、ジップロック大2枚

1、アジは前夜にハラワタなどを抜き、下ごしらえして持参する。卵白だけをビニール袋などに入れて漏れないように持参する。
2、ジップロックに塩と卵白を入れてよく揉んで混ぜる。
3、ケーキ用のアルミトレー(小)に、(2)の塩卵白を半分ほど敷き詰め、アジを並べる。
4、残りの(2)をアジの上に乗せ、お好みで成形して模様などを書いたりして楽しむ。
5、アミに乗せ、大きなアルミトレーやステンレスバットなどを蓋代わりに被せて、オーブン効果で焼く。
※卵白は焦げやすいので弱火で長時間焼きますが、もしも周りが真っ黒になっても中のお魚は焦げないので失敗しにくいです。
中心温度が63度を超えるまでじっくりと待ちます(概ね30分程度)。

★鯛や牛タンなどでもアレンジできます。

キャンプ

「もうひとつ、お子さんが中心ならフルーツBBQもいいですね。定番はパイナップルやバナナ。マシュマロやチョコレート、シナモンシュガーを合わせたり、アレンジの幅が広いんです。このメニューのいいところは、生でも食べられること(笑)。そういう意味でも失敗がないですね」

女子同士なら、スイーツBBQと野菜ソース「モーリョ」が◎。

次は、女子だけで楽しむバーベキューにおすすめのメニューをご紹介します。大野さん自身、女性中心の「乙女のスマートBBQ」などを企画していますが……。

キャンプ

「女性は野菜が好きな人、多いですよね。最近よくやっているのは、『モーリョ』というブラジル料理のソースです。簡単にいえば生野菜のソースで、細かく刻んだ野菜をワインビネガーと塩コショウで和えるだけというものです。ボリュームのあるお肉でもさっぱりといただけちゃいますよ」

キャンプ

「あと、女子といえばスイーツですよね。私たちのバーベキューでも、よくスイーツをつくっていますが、定番は、カットしたいちごやパイナップルなど果物の上にマシュマロを敷き詰めて蓋をして焼くフルーツマシュマロ。とろっと溶けたマシュマロがフルーツに絡んで、絶品ですよ!」

アウトドアでもきのこで菌活を。おすすめきのこメニュー。

そして、きのこを使ったメニューも教えてくれました。バーベキューときのこは相性がよく、さまざまな料理で使うそうですが、今回は2つのメニューをご紹介します。

KIPPIS

「先にもご紹介したように、丸ごとの野菜にオイルを塗って焼くなどの焼き方で野菜を楽しむことも多いのですが、きのこの食感を楽しむなら、オイルを塗ったエリンギを丸ごと串に挿して焼くのがおすすめです。焼けたエリンギは、縦ではなく輪切りするのが好き。こうすることで食感がすごく生きてきます。塩コショウだけでもいいですし、ホースラディッシュとお醤油で食べてもおいしいですよ」

キャンプ

 

「もうひとつは、きのこ勢揃いのホットサラダ。ブナシメジやエリンギを野菜やベーコンと一緒に細かく切って、白ワインとブイヨンやコンソメで蒸し焼きにします。簡単でおいしいですし、見た目もかわいくておすすめです」

きのこのホットサラダの作り方

【材料】(分量はお好みで揃えてください)
ブナシメジやマイタケなど お好みのきのこ、ベーコン、キャベツ、黄色パプリカ、プチトマト、ブロッコリー、セロリ、顆粒コンソメ、塩コショウ、白ワイン

【道具】 アルミトレー、アルミホイル
1、野菜とベーコンは前夜に下ごしらえし、食べやすい大きさに切ってビニール袋に入れて持参する。
2、アルミトレーやボウルに、白ワイン以外の材料をすべて入れて軽く混ぜ合わせる。
3、白ワインは材料が蒸せる程度に振りかける。(底に5mm程度溜まる程度)
4、材料を入れたアルミトレーは、上部をアルミホイルで包み、強火のアミの上で蒸し焼きにする。
5、湯気が出て野菜が蒸しあがったらでき上がり。

※市販のバーニャカウダソースやドレッシングをかけても美味しくいただけます。

キャンプ

スマートバーベキューのコツやレシピをたくさん教えてくれた大野さん。最後に、スマートバーベキューの健康面のメリットについても聞いてみました。

「たとえばきのこも野菜も基本的にまるごといただきますから、栄養素を損なわずに食べられるということは言えるかもしれません。また、お肉もバラ肉ではなく赤身肉を使うことが多いですし、オイルも家庭料理ほど使わないので、その点でも健康的。でも、栄養的にもですが、みんながバーベキューを通してコミュニケーションすることで、楽しく暮らすことができるのが大切で、最大の魅力だと感じます。『食』を楽しむことで、たくさんの人が幸せになれる、それがなによりのメリットではないでしょうか」

4回にわたってお届けした、アウトドアの魅力。大野さんのお話にもあったように、みんなの笑顔が見られるアウトドアは、最高の思い出作りになりますね。健康な身体で、今年の夏は、ぜひ屋外へ出かけてみましょう!

今おすすめのきのこレシピ

霜降りひらたけと春キャベツのマリネ

紫外線や花粉、空気の乾燥などからお肌がダメージを受けやすいこの時期。霜降りひらたけに豊富な「エルゴチオネイン」は強い抗酸化作用をもつきのこ特有の成分のため、季節の変わり目の肌ケアに役立ちます。また、レモンやキャベツに豊富なビタミンCはコラーゲンの生成に関わり、肌ケアをサポート。爽やかな味わいで春の食卓を彩ります。

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