- 6月の特集テーマ
- 朝ごはんの魅力。
リゾートで味わう、"特別"な朝食
2017.06.19都会の喧騒を離れ、静かな自然を楽しみながらゆったりと朝食を味わい、ときには朝からワインやビールを楽しむことも・・・。近ごろ、リゾート地でのそんな朝の過ごし方が注目を集めています。その先駆けともいえるのが、避暑地・軽井沢。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこや抗酸化物質を含む夏野菜を食事に取り入れて、夏バテ肌にならないための方法をお伝えしていますが、トレンドコラムではザ・プリンス軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテル総料理長の北爪雅信さんに、体にも良い地元産の食材を豊富に取り入れた、おいしい朝食をリゾートで味わう魅力を教えていただきました。
都会の喧騒を離れ、静かな自然を楽しみながらゆったりと朝食を味わい、ときには朝からワインやビールを楽しむことも・・・。近ごろ、リゾート地でのそんな朝の過ごし方が注目を集めています。その先駆けともいえるのが、避暑地・軽井沢。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこや抗酸化物質を含む夏野菜を食事に取り入れて、夏バテ肌にならないための方法をお伝えしていますが、トレンドコラムではザ・プリンス軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテル総料理長の北爪雅信さんに、体にも良い地元産の食材を豊富に取り入れた、おいしい朝食をリゾートで味わう魅力を教えていただきました。
- 教えてくれたひと
北爪雅信(Masanobu Kitazume)
ザ・プリンス 軽井沢、ザ・プリンス ヴィラ軽井沢、軽井沢プリンスホテルで総料理長を務める。1979年赤坂プリンスホテルに入社、仏蘭西料理「トリアノン」副料理長、ストラン「ブルーガーデニア」料理長、赤坂プリンスホテル料理長などを歴任。フランス料理の中でも魚料理を得意とし、数々のVIPの料理を手がける。ザ・プリンス パークタワー東京勤務時は、数々の著名人の披露宴を担当。31才のときにピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール日本予選決勝で優勝、パリ本選に日本代表として出場した経歴をもつ。2012年より軽井沢へ異動、現職。日本エスコフィエ協会会員、クラブ・プロスペール・モンタニエ会員、レ・ザミ・ドゥ・キュルノンスキー・ジャポン会員、トック・ブランシュ国際倶楽部会員。
清涼な空気と鳥のさえずりに囲まれていただく朝ごはん
もともと軽井沢の地は、明治中頃から外国人に避暑地として注目され、次々とホテルが開業、大正・昭和には別荘地として開発され、日本を代表するリゾート地として発展してきました。北爪さんが軽井沢で過ごすようになって約4年半、朝の雰囲気は特に格別だと感じているそうです。
「軽井沢で朝食を楽しむことの魅力は、なんといっても、綺麗な空気の中で爽やかな朝の雰囲気を楽しめることにあると思います。浅間山を望む美しい景観や、森林が育む清涼な空気は、ほかではなかなか味わえないものです」
周辺の標高はおよそ1000メートル、年平均気温は7.8℃。これからの季節は特に涼しく過ごしやすい気候と、高原や湖が広がる豊かな自然環境に欧米諸国など海外のご出身の方は故郷を連想することもあるそう。それほどに美しい景観が広がり、観光地としても人気を呼んでいます。
「プリンスグランドリゾート軽井沢には、敷地内にホテル棟のほか、コテージやヴィラが点在しています。朝食は、そこからホテル内の朝食会場、あるいはヴィラ専用のラウンジへと移動していただくスタイルをとっているんです。朝食会場へと続く小道では、小鳥のさえずりが聞こえてきて、ときには野生のリスが姿を見せてくれることもあって。朝食を味わう前の段階から、爽やかな空気の中で、自然を全身で感じることができるんです」
北爪さんはそれが「心の安らぎになる」とも言います。たしかに自然の中での朝食は、慌ただしい都会のカフェや見慣れた家の中とは、違ったおいしさを感じられるに違いありません。また、自然に触れて気持ちがリラックスすれば、いつも以上に食欲が湧いてきそう。リゾートでの休日ですから、朝からビールを少々楽しむなんていう贅沢な過ごし方もありますよね。
「都会のラグジュアリーなホテルの最上階で、リッチな朝食を楽しむのももちろんいいと思います。でも、ここでは、朝から気持ちのいい空気を吸って、自然に触れながら朝食会場へ向かい、ゆっくりと朝食を楽しめる。軽井沢をはじめとしたリゾート地には、都会とはひと味もふた味も違った朝があるんです」
ホテルに宿泊のお客様だけでなく、日帰りの方も含め、軽井沢での朝ごはんが時折話題を呼ぶ理由には、「いつもとは違う非日常的な空間での朝食への憧れ」や「朝食を楽しんだ方たちの満足感と口コミ」があるのでしょう。初夏の美しい自然の中での朝食は、他の何とも代え難い有意義な時間の過ごし方ですよね。
その土地だからこそ味わえる食材が特別な体験をもたらしてくれる
もうひとつ、軽井沢に来てから気づいたことがあると北爪さんは言います。それは、この土地ならではの食材のおいしさと魅力。
「高地に位置している軽井沢には、野菜や果物を育むために適した土と水があります。そして昼夜の寒暖差が大きいので、甘みのあるおいしい野菜に育つ。素晴らしい食材が、瑞々しい新鮮な状態で手に入ります。こうした地元の食材を取り入れるからこそ、よりおいしく、より健康的な朝食をご提供できるんです」
土地ならではの食材を生かすために、軽井沢プリンスホテルで2015年からスタートしたのが「笑顔のための『朝ごはん』」というブッフェスタイルの朝食。軽井沢ならではのおもてなしを研究した結果、8つのこだわりメニューに行き着いたそうです。
軽井沢プリンスホテル ウエストの【笑顔のための「朝ごはん」】 8つのこだわり
1.【地元・信州の野菜】サラダ&ドレッシング
2.【ホテルベーカリーで焼き上げる】パン
3.【旬の果物でつくる】ジャム&朝スイーツ
4.【軽井沢の老舗コーヒー】コーヒー
5.【高原の朝にふさわしい】シャルキュトリ(ソーセージなど)
6.【地元でとれたコシヒカリ】ごはん
7.【きのこや野菜がたっぷり】お味噌汁
8.【白米を美味しく食べる】めし友
「昔も今も、やはりブッフェは人気です。ただ、昔は通り一遍のメニューが並んでいました。お客様にとって、どこでも食べられるような朝食は、魅力的ではなかったのかもしれません。ここでしか味わえない信州の地元食材を使い、健康的でおいしさを目指しているこの『笑顔の朝ごはん』は、お客様から高い評価をいただいており、若い方はもちろん、ご高齢の方にも人気があります。四季ごとにメニューを変えてお楽しみいただいているんですよ」
たっぷりの信州野菜や具だくさんのお味噌汁、老舗店のおいしいコーヒーなど“本当においしいもの”を、朝から好きなだけ楽しむ。このように、地元の食材を生かした朝食が、軽井沢だけでなく、さまざまなのリゾート地で人気を呼んでいます。
リゾートでいただく朝食の魅力、それは日常を離れた心地いい雰囲気と、その土地ならではの食材がもたらすもの。初夏を迎えるこれからは、リゾートで過ごすベストシーズンです。ぜひ現地に足を運んで、そこでしか味わえない特別な朝食体験を味わってみませんか?
【次週は、北爪総料理長が教えてくれたレシピで、スペシャルな朝食を自宅で楽しむ方法をご紹介します】
リゾートでの朝食を楽しんだら、日中は、爽やかな夏の一日を思い切り楽しみたいですね。屋外でのアクティビティには日焼けがつきものですが、毎日の食事から「夏バテ肌」をできる限り予防するための「きのこで菌活」のポイントをご紹介します♪
今おすすめのきのこレシピ
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霜降りひらたけとポークのハヤシライス
疲れやだるさを感じやすいこの時期、積極的にとりたい栄養素はエネルギー源となる「糖質」と、糖質の代謝を助ける「ビタミンB1」です。きのこや豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれるため、ご飯と合わせることで効率の良いエネルギー補給や疲れケアに役立ちます。トマトの酸味が食欲をそそる味わい深い一品です。
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