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トレンドコラム

ウィンタースポーツを手軽に、思い切り楽しもう!

いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。年末年始のお休み、皆さんはどのように過ごす予定ですか。まだ決まっていない・・・という方には、本格的にシーズンインした雪山でのアクティビティーもおすすめです。今週のきのこで菌活では、年末年始の疲れを吹き飛ばすパワーチャージの方法をご紹介していますが、きのこ料理でパワーチャージをしたら、健康的なアクティビティーへ出かけませんか。今回は、長野県白馬村でアウトドアガイドサービス「Mauka outdoor」を展開する、元オリンピックスキーヤー福島のり子さんとご主人でネイチャーガイドの格さんに、スノーエリアでのさまざまな楽しみ方を教えていただきました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

福島のり子さん

福島のり子・福島 格(Noriko Fukushima/Itaru Fukushima)

【のり子さん】スキーのメッカである長野県白馬村出身。3歳からスキーに親しみ、高校・大学時代はアルペンスキー選手として活躍。2004年にスキークロスに転向。2008シーズンWinterX- Game4位。FIS World Cup総合5位。2010年バンクーバー五輪出場、22位。 2013年8月、スキー競技を引退し、夫の格さんと「Mauka outdoor」を展開。2015年2月には、男女の双子を出産。あまり神経質になったりこだわりすぎずに格さんとの育児を楽しんでいる。

【格さん】長野県野沢温泉村出身。元SAJスノーボードデモンストレーター。SAJスノーボード指導員。RAJシニアリバーガイド。カナダや野沢温泉村でのスノーボード指導のほか、夏は群馬県みなかみ町でリバーガイドも経験。2011年10月にのり子さんと結婚し、2014年に白馬村に移住。「Mauka outdoor」のツアーを企画。http://www.maukaoutdoor.com/

 

 

雪山遊びは、本格的なアクティビティーから気軽なものまで多種多彩

「晩秋から冬へと移り変わる12月は、季節が移り変わる風景の変化とともに新鮮な状態の雪が楽しめるのが魅力です」

こう話すのはアウトドアガイドの福島さんご夫妻。
特に長野や新潟、北海道は、上質で柔らかい新雪(パウダースノー)を満喫できるエリアとして、国内のウインタースポーツファンに限らず、オーストラリアやヨーロッパの人々からも絶大な人気を集めているのだそうです。

「外国人の彼らは、より新鮮なパウダースノーを求めて、スキー場のコース外や雪山上部の未圧雪エリアを滑る『バックカントリー』スタイルのスキーを楽しみます。こうした流れは、ここ数年、日本人のスキーヤーやスノーボーダーにも影響し、現在は日本人の中でもバックカントリーブームが起こっています」(格さん)
とはいえ、バックカントリーというと非常にコアで上級者向けのイメージもありますよね。そこで、きのこらぼ読者の皆さんにおすすめしたいのは、ウィンタースポーツ初心者さんにもおすすめの、スノーシューでの里山歩きです。

スノーシュー

写真:白馬岩岳スノーフィールド
 

「スノーシューは練習しなくてもすぐに雪の上を歩くことができ、雪山ビギナーや年配の方でも手軽に雪と自然を楽しめます。また、山の上までスノーシューで登り、景色見ながらご飯を食べて散策をするのは、スキーではできない楽しみ方。防寒着だけ用意してきてもらえれば誰でもできますよ」(のり子さん)

スコップで雪のテーブルを作り、コーヒーを沸かして、大自然の中で休憩する…といった非日常感が味わえるのも、スノーシューならではの楽しみ方。最近は星空を眺めたり満月の夜を楽しむ「ナイトシューイング」も人気だそうです。「夜でも歩けるの?」と不思議に思いますが、案外、雪が月光に反射して明るく、昼間はスキーやスノーボードをエンジョイしたい方でも、夜は違う雪山を楽しむことができると、スキーやスノーボード上級者にも人気のある新しい楽しみ方なのだそうです。
スノーシュー

雪で作ったテーブルでランチ!非日常感が楽しい!

スノーシューは、各地のスキー場を中心に、体験コースなども用意されているので、お近くのゲレンデで検索してみてください。福島さんが拠点としている白馬でおすすめなのは「白馬岩岳スノーフィールド」。スノーシュー専用のコースが整備されているので、初心者でも安心して体験できるそうです。

 

スキー場で滑ることなく食事や景色を楽しむ新感覚の過ごし方

さらに、おふたりが勧めてくれた意外な雪山での過ごし方が「ごはんを食べる目的で山頂にいく」こと。

日本人にはあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパの人々にとっては、ランチと雪景色を楽しむためだけに雪山に登るのは当たり前のことなのだそうです。スキー場内のレストランには滑る目的ではない人がたくさんいて、ワインを飲みながらおいしいご飯に舌鼓を打ったり、お弁当を持参してピクニックエリアで食べる人がたくさんいるといいます。

「日本だって同じことなんです。スキー場にきたからといって、必ずしも滑らないといけないわけではありません。昨年のシーズン中、私は妊娠していて滑ることができなかったのですが、雪や自然に触れたい時はスキー場のゴンドラに乗って山頂に行き、ご飯を食べて景色を眺め、少し散歩をして帰ってきました。すごく気持ちが良かったですよ。これも山岳リゾートの楽しみ方のひとつ。気軽にチャレンジしてみてほしいですね」(のり子さん)

スノーシュー

雄大な景色を眺め、非日常感を味わう贅沢
近年は多くの外国人観光客が日本のスキー場を訪れていることから、昔に比べて食事へのニーズもハイレベルになり、ゲレンデで提供される食事のレベルが上がっているのだそうです。特に白馬は外国人からの高い人気を誇っているため、この12月にはスキー場のふもとに日本で初めてスキーイン・アウトができるビール醸造所&パブができるなど、飲食店の充実が進んでいます。

 

細分化するウィンタースポーツあれこれ

また、ウィンタースポーツの代表格、スキーとスノーボードも、近年はジャンルの細分化が進んでいて、新たにさまざまな遊び方が生まれているといいます。

「スキーも、バックカントリースキーもあればクロスカントリーやフリースタイルもあり、ゲレンデを快適に滑るカービングスキーもあります。スノーボードなら足が固定されないソリ風のスケートボードのようなものがあるほか、ニスを塗ってツルツルにした手作りのベニヤ板でパウダースノーを滑る『雪板』もこの頃は少しずつ浸透中。このように、何か1つのジャンルが流行するのではなく、思い思いに楽しむスタイルが現代のウィンタースポーツの流行といえます」(格さん)
雪板 雪板 雪板

話題の雪板(ゆきいた)。上級者向けではありますが、女性ライダーも意外と多いそうです。
写真提供:goat

さらに、登山家向けと思われがちな「山スキー」や「山岳スキー」も一般の方に人気がではじめています。かかとが上がるスキー板を使うので、山の中を歩くことも滑ることもでき、ゆったりと雪山を楽しみたい世代にも人気が高いそうです。
山スキー

山スキーでの冬山ハイクは、スノーシューより、もう少しアクティブに楽しみたい方に◎

「ゲレンデの中でも、こうした新スタイルの道具の試乗会を兼ねたイベントを多く見かけるようになりました。ほとんどのイベントは予約不要なので、興味があればその場で参加してみても楽しいと思います」(格さん)

気張らずにイベントに参加するなどのきっかけが新しいウィンタースポーツの出合いにつながるかもしれません。
今回、福島さんご夫妻に、この冬おすすめのアクティビティを5つ教えていただきました。興味のあるものはありますか?ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

【2015-2016 初心者さんでも楽しめる!冬のおすすめアクティビティ】

その1 お手軽に雪山散歩を楽しめるスノーシュー

白馬岩岳スノーフィールド山頂エリアにある「ウォークフィールドねずこの森」なら雄大な北アルプスを目の前に楽しむこともできます!

その2 スノーラフティング

お子様から大人まで、スリル&楽しさを味わえるアクティビティはいかがですか。

その3 スキー&スノーボード プライベートツアー

福島さんが主宰するMauka outdoorではゲレンデ内で気軽に楽しめるプライベートツアーも開催。プライベートツアーなのでビギナーからエキスパートまで、レベルに合わせたツアー&レッスンを受けることができます。

その4 スノーモービルツアー

自分の足では行く事の出来ない場所に連れて行ってくれる、スノーモービル。近年、人気のウィンターアクティビティーです!

その5 スノーモンキーツアー

言わずと知れた長野県地獄谷野猿公苑のスノーモンキーツアーは国内外にもファンが多いアクティビティ。雪の季節に動物に会いに行くツアーも各地にあります。

雪山での遊び方も、スキー場の選択肢も多様化しているからこそ、雪山に遊びに行ったことのない方も行きやすくなって来ているのですね。この冬は、元気にもっと自由に雪山を楽しみましょう!

 

福島さん夫妻さて、今週は本格的なアスリートでもある福島のり子さんと格さんに雪山での楽しみ方を教えていただきましたが、いかがだったでしょうか?取材の中でおふたりにアスリートとしての過ごし方も伺ったところ、のり子さんは「低タンパク高カロリーの食事による体調管理のためにきのこを活用することが多かった」と教えてくれました。

「きのこはカロリーが少ないけれど量がたくさん食べられてダシも出るので、味付けを変えながらかなり駆使して使っていました。特に料理のアクセントになって味も大好きなシメジは重宝しましたし、マイタケは炊き込みごはんやバター炒め、天ぷらなど、いろいろな食べ方を研究しましたね(笑)」(のり子さん)

また、山菜採りや釣りなどを趣味としている格さんは、自然の中でのきのこ採りも親しんでいるのだそう。

「ただし、自然界の中のきのこは種類が豊富にありすぎて、毒きのことの見分け方が難しいのですが、市場に流通しているものは安心して食べられますよね。個人的にはマイタケが好きです」(格さん)

きのこらぼ読者の皆さん、ウィンタースポーツ情報だけでなく、きのこの上手な活用法もぜひ参考にしてみてくださいね!

 

 

【今週更新!きのこで菌活。】

健康的なカラダで楽しみたいウインタースポーツにも「きのこで菌活。」。今週は、ちょっと疲れ気味かなという時に役立つ、きのこで栄養チャージをする方法をご紹介します。

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

今おすすめのきのこレシピ

きのこと菜の花のスクランブルエッグ

環境の変化が大きく疲れを感じやすい4月は、食事からしっかり栄養をチャージして春を元気に過ごしましょう!きのことソーセージに豊富なビタミンB1は糖質の代謝に関わるので、元気に活動するためのエネルギーの補給に役立ちます。また、卵からは良質なタンパク質、菜の花からはビタミンA・C・Eが摂れる、栄養バランス満点の一品です。

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