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【6月】身体を作る食べものを、効率よく豊かに大切に

6月

2025.06.23
【6月】身体を作る食べものを、効率よく豊かに大切に

以前、小学校の子ども達と食べ物について話す機会がありました。
ひじき、高野豆腐、わかめ、切干大根、おからは学校給食では人気がない様子。
おうちではスパゲッティー、カレー、唐揚げ等、私達が好きなものをよく作ってくれるとのことで、実際の給食の残飯量も魚、白ごはん、和食、果物などはとても多いとデータが出ています。

この結果が、“家庭で出てこない・食べたことがないもの”は手をつけない、どのように食べたらよいかわからない、ということに繋がっていると思います。

子どもが好きだから食卓にのせやすい、という理由はよく理解できますが、食べてくれないから作らないのか、料理方法がわからないから作らないのか?卵が先か鶏が先かの関係になっているように思いますね。

子どもは味覚の広がりがまだ狭く、甘いもの、うま味の強いものからはじまり、酸味、苦味などはまだ苦手なことが多いです。しかし、野菜には苦味、えぐみがあるのに加え、それをマスキングするために調味料ではよく酢を使うものですから、子どもにとってはもうノーサンキューとなってしまうのかもしれません。
また、野菜や乾物は、あまりうま味や油分がないところもどうも食べ甲斐がないように感じられてしまう気がしますね。

そんなときには、ぜひ和食にも野菜料理にもうま味の強い肉類などを組み合わせると、ぐんと違ってくると思っています。料理とは、レシピの通りにするときもあるとは思いますが、子ども達の成長はそれぞれですから、味蕾の発達の仕方によって調整していってあげるのが毎日の料理だと思います。

また、野菜だけでなく、それと同時に子どもや大人にとって必要な栄養が入っていることも大事です。摂りづらい食物繊維、植物性タンパク質、ミネラルが豊富に含まれているものを組み合わせましょう。和食に子どもたちが好きなお肉やお魚、ウインナーを入れたり、逆に子どもの好きなメニューに、栄養を考えながらビタミンやミネラル豊富なお野菜を入れたりするのはいかがでしょうか。

そして、うま味が強く食物繊維やビタミンが豊富なきのこもお役に立てる心強い食材の一つ!無理せず、色んなジャンルにも対応できるきのこ。もし苦味の苦手なお子さんがいらっしゃったら、色の白いきのこを選んでみてください、えぐみや苦味がほとんど感じられないと思います。もちろんカレーやスパゲッティーにも。我が家で作るメニューに入れ込めば、きっとよりおいしく、栄養も補えると思いますね。

最後に、以前ラジオで紹介した「まいたけそぼろ」をご案内します。“きのこが苦手”というお子様をもつお母様から「きのこが苦手な子も、喜んで食べられました!」と連絡をいただきました。ぜひ、作ってみてください。

<材料>※作りやすい量
・鶏ひき肉 100g
・まいたけ 1/4パック
・醤油 大さじ1
・砂糖 大さじ1

<作り方>
①鶏ひき肉を耐熱皿に入れ、まいたけを細かくほぐし入れる。
②醤油、砂糖を加え混ぜ、ラップをせずに電子レンジにかける(600Wで約4分。火が入るまで追加で加熱)。
③火が通ったら、ゴムベラなどでほぐせば出来上がり。