暮らしの中の笑顔、美のある「暮らし」。

vol.01 爪切り

風光明媚な四季が織りなす情景、おもてなし文化に根ざした情緒。
美しさに彩られた国、日本。

日本には、笑顔あふれる暮らしを営むための、美しく、素晴らしい「技」と「心」が受け継がれています。

幸せな日々の暮らしに欠かせないのは、家族の「健康」。
その健康を支えるものまた「暮らし」です。

豊かな毎日を支える、日本の技にスポットをあてた、
感動の「美」ストーリーをお届けします。

使った人の感動をつくること。

[諏訪田製作所(新潟市燕三条)]ニッパー型高級爪切り

Craftman Story

大正15年、世界有数の刃物の産地、新潟県燕三条で、その爪切りは生まれた。
「刃と刃をぴったり合わせて切る」ニッパー型刃物に特化した、鍛冶屋が作るのは、すべての工程を職人の手作業で仕上げた「ニッパー型高級爪切り」。
創業以来、こだわり抜いてきたのが、職人の手によるものづくりをするという、一貫した精神だ。

「使った人の感動を作ること」

それこそが、職人たちが心血を注いで目指しているもの。

職人たちは自らの技を磨き続け、
機械では再現できない細かな作業を極めることで、
手にやさしく、切れ味が良い最良な爪切りを追求し続けている。

使った人の「美」を高め、使った人の暮らしが「幸せ」になることへの
思いを馳せながら、職人たちは今日も、1本1本丁寧に爪切りをつくる

Product Story

今日は、僕が生まれた工場に里帰りをする日。
「少し、切れ味が悪くなったな」と、言ったお父さんの言葉を聞いて、5年前に僕を買ってくれたお母さんが、工場に連絡をしてくれたんだ。
「諏訪田製作所さんですか? 爪切りの切れ味が悪くなってしまって、研ぎ直していただけますか?」
「いつもありがとうございます。いつでもどうぞ・・・・」
そして、僕は大事に箱に入れてもらって、家を送りだしてもらった
「いってらっしゃい」。
お母さんの優しさを感じながら。

「我が子を大切に使ってくれているなぁ…ありがたい・・・。
(よし、キレイ磨き上げて、最高にしてまた嫁がせないと)」

懐かしい工場の鉄を打つ音、研磨の音。
そして、懐かしい金属の匂い。
僕の刃を0.1mm単位で磨き、ヤスリをかけ、刃の具合を調整してくれる。
なんて、心地がいいんだ…!

「これで大丈夫…また、一生懸命頑張っておいで」

きっと、キレイになった僕に、
今のお父さんもお母さんも、喜んでくれるだろう。
その笑顔に早く会いたいな。

Endless Story

一つひとつ大切に、技と心を込め作ったものは、
手にすれば感動が生まれ、使う事で実感し
手入れをすれば、一生使える品物になる。

使えば使うほどに、思い出も、味わいも深まり、
職人の魂とプライドのこもった、一生ものの価値が、
時を刻みわかるようになる。

長きにわたって毎日の暮らしに溶け込む名品は、
私たちの暮らしを美しく、豊かにし「健康」にする。

取材協力:諏訪田製作所 https://www.suwada.co.jp/

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