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2月の特集テーマ
春のために!菌活でカンタン美人体質

花粉症や肌荒れには『きのこで菌活』で打ち勝とう!

2018.02.01

暦の上では春を迎えるこの季節、少しずつ日差しが春らしくなってきましたね。しかし、この季節に悩みの種となるのが花粉症や肌荒れ。せっかく春になったのに、体調が優れない日々が続くのは辛いですよね。今週の 「トレンドコラム」では、健康効果も期待されているチョコレートのカカオに注目し、改めてバレンタインに大切な人へ贈りたくなるような、カカオハンター小方さんの話をご紹介していますが、今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこで菌活で叶える花粉症や美肌づくりに欠かせない腸と免疫力の関係と、今の時期に食べたいきのこと相性抜群のおすすめ食材についてお話します。

暦の上では春を迎えるこの季節、少しずつ日差しが春らしくなってきましたね。しかし、この季節に悩みの種となるのが花粉症や肌荒れ。せっかく春になったのに、体調が優れない日々が続くのは辛いですよね。今週の 「トレンドコラム」では、健康効果も期待されているチョコレートのカカオに注目し、改めてバレンタインに大切な人へ贈りたくなるような、カカオハンター小方さんの話をご紹介していますが、今週の「きのこで菌活。」コラムでは、きのこで菌活で叶える花粉症や美肌づくりに欠かせない腸と免疫力の関係と、今の時期に食べたいきのこと相性抜群のおすすめ食材についてお話します。

中村愛香さん
教えてくれたひと
中村愛香(管理栄養士・スポーツフードアドバイザー)
2011年にホクト(株)入社。『きのこを通して健康や笑顔をお届けすること』をテーマに幼児、小学生、主婦、高齢者等、様々な世代に食育活動を展開。現在、空手の日本代表選手である岩本衣美里選手への食事のアドバイスをはじめ、スポーツ栄養セミナーも実施している。

今年は「免疫力」と「美肌づくり」の相乗効果で花粉症対策!

――2月になり、暦の上では春になりましたね。そろそろ花粉症の症状が出始める方もいらっしゃると思います。私も毎年花粉症に悩まされていて、花粉症の予防や症状緩和には免疫力を高めることが大切だと伺いましたが本当ですか?

はい。花粉症とは花粉が体内に入ったときに、身体にとって敵でないものを敵と判断してしまい、排出しようとすることで起こるアレルギー症状の1つです。花粉症は身体の免役機能と関わっているので、免疫力を高めることで、花粉症予防や症状緩和につながります。免疫力を高めるためには、日頃から、腸内環境を整えておくことが大切です。そして、きのこには免疫力を高めてくれるさまざまな栄養素が含まれています。例えば、食物繊維は善玉菌を活性化させて腸内環境を整えてくれますし、βグルカンは腸内に働きかけて免疫細胞を活性化させてくれます。

――きのこに含まれる食物繊維やβグルカンが、腸内環境を整えることで免疫力をアップさせてくれるんですね! それと、この季節は、花粉症だけでなく乾燥肌や肌荒れも気になります。

そうですね。2月は空気の乾燥や花粉の飛散などで、肌荒れを起こしやすい季節です。実は、腸と肌は密接に関わっていて、腸内環境を整えることは、美肌づくりにも大切です。また、免疫力が上がることで、肌自体の免疫力である肌免疫も高まります。肌免疫が高まることで、花粉などをブロックしてくれることにつながり、身体にとって良いサイクルになります。このように、腸内環境を整えることが大切なんです。

免疫力を上げるならコレ!“きのこ✕〇〇”の最強コンビ3選

マイタケ

――きのこには食物繊維やβグルカンが含まれていることがわかりました。その他にも、花粉症に効果的な栄養素などが含まれているのでしょうか?

花粉症は、身体に入ったアレルゲンを排出するためにヒスタミンが分泌されることによって起こっているのですが、マイタケにはヒスタミン分泌を抑制して、アレルギー反応を抑える働きがあります(※1)。また、エリンギには、アレルゲンが体内に入るのを防ぐことで、アレルギー反応を抑制するIgA抗体を作る働きがあります(※2)。
※1:抗アレルギー作用 日本薬学会第133年会  ※2:免疫力向上効果(花粉症軽減・風邪予防)日本農芸化学会 2003年度大会

――きのこの種類によって、さらに良い働きがあるんですね! では、きのこと一緒に合わせるおすすめの食材はありますか?

きのこと一緒に合わせるおすすめの食材はたくさんありますよ。まず始めに「きのこ✕菌食材」です。

――菌食材とはどのような食材ですか?

菌食材とは、菌100%のきのこやヨーグルト、納豆、味噌などの菌の働きを利用した食品のことです。これらの菌食材は、腸内の善玉菌を活性化してくれます。身体の免疫細胞は、約7割が腸に集まっているので、菌食材ときのことを合わせることでさらに腸を元気にし、免疫力がアップします。

――菌食材は身体に良いとよく聞きますが、そういった理由だったのですね。ほかにはありますか?

「きのこ✕タンパク質が多い食品」です。身体の材料であるタンパク質が不足していると、細胞の生まれ変わりがスムーズに行えず、肌荒れを引き起こしやすくなってしまいます。タンパク質を代謝するのにビタミンB群が必要なのですが、きのこにはこのビタミンB群が豊富に含まれています。きのことタンパク質の多い鶏肉や魚などを一緒に摂ることで、肌の生まれ変わりがスムーズに行われやすくなります。

――なるほど。タンパク質が不足していると、肌荒れなどが起こりやすくなってしまうのですね。美肌のためには、ビタミンCも大切だと聞いたことがあります。

はい。ビタミンCも抗酸化作用があるため美肌づくりに大切な栄養素です。次にご紹介するのが、まさに「きのこ✕ビタミンCの多い食材(緑黄色野菜が果物など)」です。ビタミンCは抗酸化作用だけでなく、インターフェロンという免疫力に欠かせないタンパク質の生成を促進する働きがあります。きのこに含まれるβグルカンとビタミンCで、花粉症や肌荒れなどの不調から身体を守りましょう。さらに、まだまだ猛威を振るうインフルエンザや風邪などにも、免疫力を高めることで打ち勝つことができますよ!

そこでおすすめしたいレシピは、「きのことほうれん草のごちそうタルタル鮭ソテー」です。鮭にはタンパク質やビタミンB群が豊富に含まれていますし、タルタルソースにきのことほうれん草を使うことで、菌活&ビタミンCの補給になります。

【花粉症対策について詳しくはこちら!】
 
 

おすすめレシピ

きのことほうれん草のごちそうタルタル鮭フライ

春に向けた、花粉症対策メニュー!
きのこには、腸の免疫細胞を活性化させるβグルカンが豊富。また、エリンギには花粉症予防に効果的なIgAを増やす効果が、マイタケには抗アレルギー作用があります。更に、免疫力を高めるビタミンCを含むほうれん草、花粉症対策に効果的なアスタキサンチンを含む鮭をきのこと合わせることで、一層の効果が期待できます。

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