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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ウラムラサキ

本格的な秋の気候となり、道端や公園、山では多くのきのこが顔を出しています。また、スーパーや食卓には秋の食材が並び、11月18日にはボージョレ・ヌーヴォーも解禁となり、様々な形で秋を感じる毎日ですね。

そこで今回は、秋の味覚・ブドウや、ワインを髣髴とさせる鮮やかな紫色が特徴のきのこ「ウラムラサキ」をご紹介します。

ウラムラサキは日本各地をはじめ、東南アジア、ヨーロッパ、北米など幅広い場所で発生するきのこ。夏から秋にかけて林や畑、庭、路傍などいろいろな場所で見ることができます。身近なところで発生するためか、新潟県では「あずきもたせ」や「むらさきごけ」、秋田県では「こむらさき」等、全国各地、様々な名前で呼ばれ親しまれているようです。

外見は傘表面からヒダ、柄まで全身が紫色をしておりとても鮮やか。また、傘の直径は1.5cm~3cm、柄は3~7cmと比較的小柄で、可憐な印象もあります。柄の中は空洞になっているため比較的もろく、根元に白い軟毛がついているのも特徴的です。
また、傘の表面は丸く中央部分がくぼんだ形をしており、ヒダは厚く、鮮やかな濃紫色をしています。

ウラムラサキ、通常は紫色をしていますが、きのこ全体が乾燥し始めると、ヒダ以外の部分は色が褪せて淡い色になります。

ウラムラサキは漢字では『裏紫』と書きますが、名前の由来は明確にはされていないそうです。ただ、厚いヒダが濃い紫色をしている点や、乾燥したときでもヒダだけは紫色をしている姿が印象的であったためこの名前になったのかもしれません!

また、分類学上では以前ご紹介したキツネタケの仲間にあたり(同じキツネタケ属になります)、色以外の外見が非常に似ています。

因みに、ウラムラサキはなかなか印象的な色をしていますが、図鑑では可食とされています。風味に癖がなく、歯切れが良いそう。

ただ、キツネタケ属のきのこは形状が似ているものが多く、食毒不明のものも存在します。また、色の変化も大きく同定が難しいとされていますので、ウラムラサキに限らず、野生のきのこは専門家の確認がない限りは食べずに見て楽しむようにしてくださいね!

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冬に向かう季節の変わり目となりますが、秋の味覚やきのこを楽しみながら元気にお過ごしください!

出典
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京

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◆◇◆ウラムラサキ◆◇◆

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