人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】クギタケ
初夏の気候となり、屋外で過ごすのが気持ちの良いこの時期。中には、テントを張ってキャンプをするなど、アウトドアを楽しまれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ツンと盛り上がった傘がまるで“テント”を連想させるきのこ「クギタケ」をご紹介します。
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クギタケは日本各地のほか、ユーラシア・北米地域でみることができるきのこ。
夏から秋にかけて、標高の低いアカマツやクロマツなどの林の土の上に発生します。
群れになったり点々と離れて発生したり、その様子は様々。
また、傘の直径は2~7cm程度で、はじめは丸い山形をしていますが、時間と共に扁平に開いていきます。そして、傘の中央がツンと盛り上がっているという特徴も。
傘の表面は、乾いている時は光沢がありますが、雨などで湿ると粘性を帯びます。
また、傘の裏の「ヒダ」は、はじめは黄褐色をしており、時間と共に黒褐色へと変化します。
余談ですが、ヒダとヒダの間隔の広さはきのこによって異なり、クギタケは比較的広いといわれています。
※間隔が広いことを専門用語で「疎」といい、狭いことを「密」といいます。
また、柄は太さが0.6~2cm程度、長さは3~11cm程度となり、すらっとした見た目。色は褐色から淡褐色をしています。
柄の表面は繊維状になっており、柄の上部には “綿毛上”のツバがあります。ただこのツバは儚く、発生した初期のうちに消えてなくなってしまうことが多いそうです。
ちなみに、クギタケは食べられるきのことして知られています。味も比較的くせが無く、色々な料理に使用しやすいといわれています。
ただ、茹でるなどして加熱すると「暗紫色」に変色するという特徴も。元の姿からは想像できない色に驚いてしまいそうですが、「クギタケかも?」というきのこを見つけた時には、加熱してみて色の変化を観察することで判断ができるかもしれません。
<茹でた後のクギタケ>
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太陽が眩しく輝き、心も体もアクティブになる初夏。
食事でしっかりとエネルギーチャージをしながら、気持ちのよい季節を思い切り楽しんで行きましょう♪
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ・Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
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