人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】アカハツ
新緑の眩しい季節がやってきました。5月5日≪立夏≫をすぎれば、暦の上では夏のはじまりです!この時期から顔を出し始めるきのこも多くありますので、お出かけの際にはぜひ、きのことの出会いも楽しんでみてはいかがでしょうか♪
そこで今回は、この時期から顔を出しはじめ、“夏の太陽”のような鮮やかな色合いのきのこ「アカハツ」をご紹介します。
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アカハツは、夏から秋にかけてアカマツ・クロマツなどの木の下に発生するきのこ。
傘は直径5~10cm程度、柄の長さは3~5cm程度になる中型のきのこで、表面に淡橙黄色~淡橙赤色で不明瞭な環紋があるのが特徴です。
また、名前にもある通り「赤色」が美しいきのこで、傘や柄だけでなく、傘の裏側のヒダまで鮮やかな赤色をしています。
アカハツは、雨の日や湿度の高い日には傘表面が水分を吸うことで粘性を帯びるという特徴や、傷がつくと青緑色に変色するという特徴、その断面からは橙色の乳液が分泌されて(分泌量は僅かだそうです)、次第にワイン色に変色する・・という特徴もあり、なんとも様々な顔をみせてくれるきのこです。
さらに食用としても優れており、日本全国で古くから馴染みのあるきのこだそう。そのような経緯もあり、例えば秋田県では「あかはじ・あがはじ」、岩手県では「なつはつたけ」、兵庫県では「じょうごたけ」のように、様々な呼び名で親しまれています。
また、アカハツが属するLactarius属のきのこは海外でも親しまれているようで、ヨーロッパではアカハツと同じLactarius属のきのこを塩漬けにした商品も売られているようです(写真は瓶だけですが・・)。瓶詰にして一年中食べるくらい、メジャーなきのこだという事がわかります。
*ただ、野生のきのこの中には、衛生状態の不明なものや、良く似た有毒種も多く存在しますので、専門家の確認がない限りは、きのこを観察して楽しむようにしてくださいね。
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爽やかな風が吹く新緑の季節。地上に元気に顔をだすきのこたちに負けないくらい、心身ともに健康に、気持ちのよい季節を楽しんでいきましょう!
出典
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
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◆◇◆アカハツ◆◇◆
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