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7月の特集テーマ
しなやかな身体の秘訣!? 体幹トレーニング

女性の願いを叶える「体幹」のチカラ

2017.07.01

いよいよ夏がやってきました。 気持ちがアクティブになるこの時期は、自分の身体に自信をもって過ごしたいものです。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、夏の冷えや夏風邪などにかからず、健康的に夏を過ごすためのポイント・夏のインナーケアについてご紹介していますが、トレンドコラムでは、もっと夏を元気に健康的にすごすためのアウターケアについて注目しました。暑い時期でも室内でできるちょっとしたトレーニングを毎日の習慣に取り入れれば、身体の内外からのケアで、より健康度も美人度もアップ。いつもより、充実した夏を過ごせることでしょう。

いよいよ夏がやってきました。 気持ちがアクティブになるこの時期は、自分の身体に自信をもって過ごしたいものです。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、夏の冷えや夏風邪などにかからず、健康的に夏を過ごすためのポイント・夏のインナーケアについてご紹介していますが、トレンドコラムでは、もっと夏を元気に健康的にすごすためのアウターケアについて注目しました。暑い時期でも室内でできるちょっとしたトレーニングを毎日の習慣に取り入れれば、身体の内外からのケアで、より健康度も美人度もアップ。いつもより、充実した夏を過ごせることでしょう。

教えてくれたひと
木場克己(Katsumi Koba)
一般社団法人JAPAN体幹バランス指導者協会 代表、KOBAスポーツエンターテイメント株式会社 代表取締役。
体幹トレーナーとして長友佑都選手、金崎夢生選手、久保健英選手、池江璃花子選手など多くのアスリートをサポートしている。
日本郵政グループ女子陸上トレーニングコンディショニングアドバイザー、スポーツクラブルネサンスプログラムアドバイザー
木場克己オフィシャルホームページ http://kobakatsumi.jp
写真:城石裕幸

さまざまな悩みも解消する アウターケアのすすめ

ヨガやストレッチ、ウォーキングやランニングなど、きのこらぼでこれまで取り上げてきた、キレイを作るアクティビティは、数多くありますが、ここ数年、性別や年齢を問わずに注目されているのが「体幹を鍛えるトレーニング」です。
 
体幹トレーニングというと、アスリートのイメージが強いのですが、腰痛に悩むお年寄りから、ダイエット目的のOLや主婦まで、健康に関するさまざまな悩みを持つ方が実践している方法なのだそう。その理由は、木場さんのトレーニング方法は、さまざまな方の怪我やリハビリと向き合う中で生まれた医学的知見に基づくものだから。

木場克己さん写真

「たとえば、出産を経験した女性の中には、尿もれに悩んでいる人もいます。でも、体幹を鍛えることで改善することができるんです。体幹には、子宮などを支える『骨盤底筋』があるのですが、妊娠・出産後はこの筋肉が衰えて、尿もれにつながります。その筋肉を強めれば尿もれが改善するんです」
 
また、高齢者が体幹を鍛えれば、脚の運びがスムーズになって、つまずいて転ぶ危険性も少なくなるのだそう。
そこで、体幹を鍛えるメリットから、体幹の強さがわかるセルフチェックに自宅でできるトレーニング方法、さらに食事とトレーニングの関係まで、さまざまな「体幹トレーニング」に関するトピックを教えいただきました。

話題の「体幹=“筋肉のコルセット!?”長友選手も実践する体幹トレーニング」とは?

近年「体幹トレーニング」が話題となるきっかけとなったのは、セリエA・インテルで活躍する日本代表DF長友佑都選手が2014年に出した本『長友佑都体幹トレーニング20』(ベストセラーズ)。自身が実践している、「体幹」を鍛えるためのトレーニングメニューを一般向けに解説し、60万部のヒットとなりました。

木場克己さん写真

木場さんは、その長友選手の専属トレーナー。長友選手が腰痛に悩まされていた大学生時代に出会い、以来、常にその活躍を支えてきました。なんと木場さん、先日行われた長友選手とタレントの平愛梨さんの披露宴にも招待されたのだそう(写真は引き出物のサイン入りユニフォーム)。といえば、海外の選手にも当たり負けしない体軸の強さが有名ですが、当時の長友選手は身体のバランスが悪い状態だったと木場さんは言います。
 
「当時の長友選手は、腹筋や背筋など身体の外側にある筋肉(アウターマッスル)を主に鍛えていました。足りていなかったのはインナーマッスルや、お腹の横の筋肉や身体をひねる筋肉を鍛えること。そこが弱いと身体の軸がブレやすし、アウターマッスルもうまく機能しない。ですから、トレーニングでは体幹を中心にバランス良く鍛えることをポイントにしました。そうすることで運動性や柔軟性も高まり、軸が安定したのだと思います」
 
そもそも「体幹」とは、頭と腕と脚以外の身体の部位を指す言葉。体幹には、胴の曲げ伸ばしや、姿勢を保ち身体全体のバランスをとる役割があります。その体幹の軸にあたるインナーマッスルは、一般的なウェイトトレーニングではなかなか鍛えられない筋肉。だからこそ意識して鍛えることが重要です。
 
「僕は体幹部の筋肉を“筋肉のコルセット”だと思っています。鍛えることで、まっすぐな姿勢をキープできるようになる。アスリートの場合は、それがプレーの精度向上につながるわけです。そして、アスリートでなくとも、姿勢の悪さはさまざまな悪影響がある。腰痛に悩まされたり、お腹が出たり、太りやすくなったり。ダイエットしても、体幹が弱った状態では必ずリバウンドします。体幹はそれだけ大切なんです
 
健康的に痩せたい、身体を美しく鍛えたいなど、女性のさまざまな願いも、強い体幹があれば叶えやすくなる。アスリートだけでなく、一般にも話題になっていることには、そんな理由があることを木場さんは教えてくれました。

「体幹」を現代の人にこそ意識してほしい理由

長友選手のほかにも、木場さんはさまざまなスポーツ選手の専属トレーナーを務めています。オリンピックの競泳で活躍した ‎池江璃花子選手、FC東京ユースで活躍する久保建英選手など、今注目されている選手たちを指導する木場さんですが、その一方で、女性や高齢者はもちろん、老若男女、あらゆる人にとって体幹を鍛えることにメリットがあるのだそう。
 
脳からの『身体を動かす』という指令は、まずインナーマッスルに届きます。そこに刺激が入ることで、筋肉や関節をよりスムーズに動かせるようになる。体高齢者の方にとっては、体幹を鍛えることで身体のバランスがよくなり、動きがスムーズになるので、楽に身体を動かせるようになるというわけです」
 
また、特に現代では、昔に比べて歩くことが少なくなっているため、体幹が弱っている人が多いと言います。
 
生活習慣や加齢によって筋肉や関節の筋肉が衰える『ロコモティブシンドローム』が問題になっていますが、現代人はどうしても運動不足になりがち。寿命が伸びている現代では、それが顕著です。でも、都会で過ごす人は電車に乗る機会が多いからまだいいんです。というのも、電車の揺れの中で立つことは、体幹トレーニングになるから。地方は車社会ですから、歩いて移動することがすごく少ない。これはけっこう深刻なことなんですよ」

木場克己さん写真

実は、どんな人にも体幹トレーニングは重要なこと。食事面から健康を保つことはもちろん大切ですが、弱った体幹の筋肉を鍛えれば、更にさまざまな健康上の悩みが改善できそうです。次週以降、そのための方法をお伝えしていきます。どうぞお楽しみに。

【次週は、木場さんが教えてくれた「体幹チェック」の方法をご紹介。あなたの体幹は強い? 弱い?】
 
 

【今週更新!きのこで菌活。】

夏の初めは風邪をひいたり、なんとなく体調の悪い状態が続いたりと、体調不良が起こりやすい時期ですよね。体幹トレーニングで身体のアウターを整えながら、きのこで菌活では身体の内側からのケアを進めましょう。

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

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