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ライフアップコラム

秋の寒暖差がだるさや疲れの原因に?自律神経と“衛気”を整えるおすすめのツボ4選

2026.10.12
秋の寒暖差がだるさや疲れの原因に?自律神経と“衛気”を整えるおすすめのツボ4選

いよいよ秋本番の気候となりましたね。過ごしやすい日が続く一方で、朝晩と日中の気温差が大きくなり、「なんとなくだるい」「疲れやすい」といった不調を感じている方も多いのではないでしょうか。東洋医学では、この寒暖差は身体を守るバリア機能である「衛気(えいき)」を消耗させると考えられており、衛気の消耗が原因となって不調を感じやすくなるとされています。

そこで今回は、寒暖差によって疲れを感じやすくなる理由を東洋医学の視点から紐解くとともに、寒暖差疲労のケアに役立つおすすめのツボを4つご紹介します。
さらに、秋を元気に過ごす食事のポイントも合わせてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

INDEX

寒暖差でだるさや疲れを感じる理由とは

東洋医学では、「衛気(えいき)」は身体の表面を守るバリアのようなエネルギーであり、毛穴の開閉をコントロールする働きがあると考えられています。
急激な寒暖差が続くと、体温調節のために毛穴の開閉が激しくなるため、衛気が消耗しやすくなるとされています。衛気が消耗すると身体の表面を守る力が弱まってしまうため、「寒邪(かんじゃ)」などの外敵が侵入しやすくなり、だるさなどの不調につながってしまうのです。

また、衛気は胃腸(脾)でつくられ、うるおいを好む「肺」を通じて全身に巡ると考えられています。しかし空気が乾燥し始めることで肺がダメージを受けたり、寒暖差などによって自律神経のバランスが乱れて胃腸が弱ったりすると、衛気も不足しやすい状態に。そのような状態を防ぐためにも、この時期は肺を労りつつ、胃腸を温めてしっかり休ませてあげることが大切です。

寒暖差疲労を撃退!バリア機能を高める秋におすすめのツボ4選

10月のツボ1. 風門(ふうもん)

<ツボの位置>
首の後ろ、下を向いたときに出っ張る骨から数えて、2つ下の背骨の突起から、左右外側へ指2本分のところにあります。

<風門とは>
膀胱経という経絡上にあるツボです。東洋医学では「風(寒邪)が侵入する門」と考えられており、刺激することで身体のバリア機能である「衛気」を助け、風邪などの不調を和らげるとされています。
背中にあるため、自分で押すのは難しい場所です。ご家族などに押してもらうほか、ご自身で押す場合はテニスボールなどを使う方法もおすすめです。ボールがツボの位置にくるように仰向けになり、無理のない範囲でゆっくり体重をかけてみましょう。背中まわりの筋肉がほぐれてリラックスすることで、呼吸もしやすくなります。

10月のツボ2. 膏肓(こうこう)

<ツボの位置>
肩甲骨の内側の縁、真ん中あたりの高さにある、第4胸椎の出っ張りの下のへこみから、外側へ親指3本分ほど離れたところにあります。

<膏肓とは>
膀胱経という経絡上にあるツボです。東洋医学では、肺の働きや呼吸と関わりが深いツボとされており、刺激することで呼吸を深くして肺の働きを助ける効果が期待できます。風門と同様に背中にあるため、ご家族に押してもらうほか、ボールを使ってじんわりと刺激するのもおすすめです。ボールがツボの位置に当たるように仰向けになり、心地よい強さで体重をかけて刺激しましょう。
ちなみに、「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」ということわざがあるほど、膏肓は身体の奥深い部分。慢性化した疲労や背中の深いコリ、虚弱体質の改善などにも効果があると言われています。

10月のツボ3. 神道(しんどう)

<ツボの位置>
背中の中心、第5・第6胸椎(出っ張り)の間にあります。

<神道とは>
身体の中心を通る督脈(とくみゃく)という経絡上にあるツボです。文字通り「神の通り道」という意味を持ち、東洋医学では精神(神)と関わりの深いツボとされています。このツボを刺激することで、寒暖差などで乱れやすい自律神経のバランスを整え、心身のリラックスに役立ちます。こちらもご家族に押してもらうほか、ボールを使って仰向けになり、心地よい強さで体重をかけて刺激しましょう。

10月のツボ4. 腎兪(じんゆ)

<ツボの位置>
ウエストの一番細いところ、背骨から左右それぞれ指2本分ほど外側にあります。

<腎兪とは>
膀胱経という経路上にあるツボです。名前のとおり、東洋医学では「腎」の働きと関わりが深く、腎が冷えたり働きが衰えたりすると、「深く呼吸できない」「息苦しい」など、呼吸に関わる不調につながると考えられています。
刺激するときは、両手を腰に当て、親指をツボの位置に置きます。ほどよい刺激を感じる程度の心地よい強さで、ゆっくりと押してゆっくりと離す動作を数回繰り返しましょう。

また、過去にご紹介した以下のツボも、不調対策におすすめです。今回ご紹介したツボとあわせて押してみてください。

肺兪(はいゆ)
中府(ちゅうふ)

食欲の秋こそ、「きのこ」で身体をいたわる食養生!

寒暖差疲労に負けない身体を作るには、外側からのツボ押しに加えて、毎日の食事による内側からのケアも大切です。そこでおすすめの食材が、栄養豊富な「きのこ」です。

東洋医学において、きのこ類はエネルギーである「気」を補う食材とされており、弱った胃腸(脾)の働きを助ける効果があります。栄養面でも、きのこには三大栄養素の代謝に関わりエネルギーチャージに役立つビタミンB群が豊富に含まれています。
他にもきのこには、交感神経を抑制して副交感神経を活性化させる働きがあるGABAも豊富に含まれているため、自律神経の乱れで起こりやすい寒暖差疲労対策にピッタリの食材です。

秋の乾燥対策としてのおすすめの食べ方は、温かいスープや鍋など、水分と一緒に摂れる調理法。スープや鍋は乾燥を嫌う肺を潤すのに役立ち、同時に胃腸も温めることもできます。
さらに、スープや鍋なら、食材から溶け出した栄養素も余すことなく摂れるのもうれしいポイントです。

寒暖差による疲れやだるさを感じやすいこの時期。今回ご紹介したツボ押しを日々の生活に取り入れたり、食事で身体の内側から整えたりすることで不調を予防し、秋を健やかに過ごしていきましょう!

参考文献
症状改善!ツボ大全.布施雅夫監修.成美堂出版.2024.7.
図解経絡と解剖学.吉田啓著.中外医学社.2023.3
予防と健康シリーズ「よく効く足のツボ」.黒須幸男.