日本人の高血圧症の患者は約4300万人にも・・・
高血圧症を減らすために減塩が推奨されています(厚生労働省)。
減塩にはうま味を活かした食事が大切です。
三大うま味成分はグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸と言われています。グルタミン酸は昆布に豊富に含まれ、イノシン酸はかつお節に、グアニル酸はきのこに豊富に含まれます。
アミノ酸系のうま味成分であるグルタミン酸と核酸系のうま味成分のイノシン酸・グアニル酸を合わせてとることでうま味を何倍にも強く感じられます。これをうま味の相乗効果と呼びます。
同じ塩分濃度のお吸い物を4つ(①お湯+しょう油、②きのこ1種類+しょう油、③きのこ2種類のだし+しょう油、④きのこ3種類の出汁+しょう油)を用意し、官能検査を行ったところ、76%の方が複数のきのこからとった出汁のお吸い物のうま味を強く感じたという結果となりました。きのこは複数種類を一緒にとることでうま味を強く感じやすくなることがわかりました。
きのこはグアニル酸とグルタミン酸の両方を含むので、合わせ出汁のような深いうま味が味わえます。このきのこ出汁と、出汁をとった後に残ったきのこは様々な料理に活用できます。
きのこ1種類からとった出汁ときのこ2~3種類を混ぜた出汁を飲み比べてみましょう!