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ライフアップコラム

酷暑を越えた今、髪・肌の夏ダメージをリセットするツボ4選

2026.09.07
酷暑を越えた今、髪・肌の夏ダメージをリセットするツボ4選

厳しい暑さが少しずつ和らぎ、秋の気配を感じ始める時期ですね。朝晩は過ごしやすくなる一方で、「髪のパサつきや抜け毛が増えた」「肌がカサカサする」といった美容面での悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、このような髪や肌の不調は夏の間に消費した「血(けつ)※」の不足と、季節の変わり目による乾燥が関係しているかもしれません。
※東洋医学における「血」とは、全身を巡り、身体と精神に栄養とうるおいを届ける物質のこと

そこで今回は、秋の髪や肌トラブルの原因を東洋医学の視点から紐解くとともに、美容ケアに効果的なおすすめのツボを4つご紹介します。
さらに身体の内側から美容をサポートする食事のポイントもあわせてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

INDEX

秋に髪・肌の悩みが増える理由とは

東洋医学では「汗と血は同じ源から作られる」といった「汗血同源(かんけつどうげん)」という考え方があります。そのため、夏に大量に汗をかくと、水分だけでなく「血」も消費され、身体の中で「血」が不足してしまいます。一方、東洋医学で「髪」は「血の余り」で養われると考えられているため、夏を経て「血」が不足してしまうと、秋に抜け毛などのトラブルとしてあらわれてしまうのです。

また、秋は空気が乾燥する季節でもあります。東洋医学ではこの乾燥によって「肺」がダメージを受けると考えられています。肺は呼吸器であると同時に、全身にうるおいを行き渡らせる役割も持っているため、秋の乾燥によって肺がダメージを受けると、頭皮や肌へうるおいが届かなくなってしまいます。

さらに、頭皮と顔は一枚の皮でつながっているだけでなく、顔を通る主な「気(き)」や「血」の通路(胃経、胆経、膀胱経など)はすべて頭部へとつながっています。したがって、頭皮の血流を整えることは、頭や顔に必要な「気」や栄養を届けることにつながると考えられており、結果として、顔のたるみ予防や顔色を明るく見せることにも役立つとされているのです。

秋の美髪・美肌ケアにおすすめのツボ4選

9月のツボ1. 中府(ちゅうふ)

<ツボの位置>
鎖骨の外端の下にあるくぼみから親指1本分下にあります。

<中府とは>
肺経(はいけい)という経絡上にあるツボです。肺の重要なツボ「要穴(ようけつ)」でもあり、燥邪から肺を守り、頭皮と顔にうるおいを巡らせます。自律神経の乱れやむくみ、風邪にもよいツボとされています。
ツボと反対の手の中指を使い、呼吸に合わせてゆっくり押しましょう。3~5呼吸ほど押したら、反対側を同様に押します。

9月のツボ2. 膈兪(かくゆ)

<ツボの位置>
肩甲骨の下端から指6本分下の高さで背骨から指2本分外側にあります。

<膈兪とは>
膀胱経(ぼうこうけい)という経絡上にあるツボで、血の巡りを整えるのに役立つといわれています。また、髪や肌ケアだけでなく胃腸ケアや不眠などの悩みにも効果的です。
背中にあるためご家族などに痛くない程度の強さで5秒ほど押してもらい、これを5回程度繰り返しましょう。
1人で行う場合は、仰向けに寝てツボの位置にテニスボールなどを当て、息を吐きながらゆっくり自分の体重をかけるという方法もあります。痛みを感じる場合は身体に負担がかかる可能性があるため無理に行わないように注意しましょう。

9月のツボ3. 通天(つうてん)

<ツボの位置>
額の中央の髪の生え際から後方に親指幅4本分、外に親指幅1.5本分のところにあります。

<通天とは>
膀胱経という経絡上にあるツボです。東洋医学では内臓全般の不調の改善に使われるほか、後頭部のこわばりにも効くといわれています。
押すときは、親指の腹を使って3秒間ゆっくり押し、ゆっくりと離します。呼吸に合わせて「押す・離す」を繰り返しましょう。頭部の血が巡るようになります。

9月のツボ4. 至陰(しいん)

<ツボの位置>
足の小指の爪の付け根の外側からかかと方向に2mmほど下がった位置にあります

<至陰とは>
経絡の終わりに位置するツボであり、膀胱経という経絡につながるツボです。頭部の気や血の巡りと深く関わるとされ、緊張をほぐして全身の血の巡りを整えるのに役立つといわれています。
最初に小指全体をやさしくマッサージした後、ツボを親指と人さし指ではさみ、軽く押す→心地よい強さで押す→少し強めに押すと強さを変えながら、3~5分間繰り返しましょう。

また、過去にご紹介した以下のツボも、秋の髪や肌ケアにおすすめです。今回ご紹介したツボと合わせて押してみてください。

角孫(かくそん)
血海(けっかい)
肺兪(はいゆ)

身体の内側から美髪・美肌を育む「きのこ」の栄養とは

秋の髪・肌トラブルをケアするためには外側からのツボ押しだけでなく、食事による内側からのケアも大切です。そこでおすすめなのが「きのこ」を食事にとり入れること。

きのこに豊富なビタミンB2は別名「美容ビタミン」とも呼ばれ、脂質の代謝を促す働きがあるため、髪や肌のターンオーバーを助けてうるおいを保つのに役立ちます。また、きのこのビタミンB6は髪や肌の材料となるタンパク質の代謝を助けるため、健康的な髪や肌づくりを後押しします。

さらに、きのこに豊富な食物繊維は腸を整える働きがありますが、東洋医学では「肺」と「大腸」は深く関係していると考えられていることから、腸を整えることは肺の働きにもつながり、美容ケアに役立つと考えられています。

加えて、きのこには抗酸化成分の「エルゴチオネイン」も豊富に含まれており、紫外線ダメージなどによる活性酸素を抑えたり、うるおいを維持したりする働きがあるため、秋の美容ケアにピッタリの食材なのです。

髪や肌のダメージなど美容面の悩みが増える時期。秋の美容ケアに役立つツボ押しを日々の生活に取り入れたり、栄養豊富なきのこを毎日の食事に加えたりしながら、身体の内側からキレイを叶えていきましょう!

参考文献
症状改善!ツボ大全.布施雅夫監修.成美堂出版.2024.7.
図解経絡と解剖学.吉田啓著.中外医学社.2023.3
予防と健康シリーズ「よく効く足のツボ」.黒須幸男.