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きのこで菌活。

腸の準備はOK?「食べてキレイ」を実践しよう!

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すらりとした身体だけでなく、色艶のよいお肌や髪など、「キレイな身体」はどうすれば手に入れることができるのでしょうか。今週のトレンドコラムでは、教養系の習いごとについてお伝えしていますが、最近では週末作家が人気なのだとか。週末も健康美人でいるために、目指してみたい美肌や健康について、多くの芸能人の栄養管理も行ってきた三城円先生に教えていただきました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

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三城 円Madoka Sanjo

管理栄養士、San-CuBic代表
容姿コンプレックス・ダイエット・摂食障害等さまざまな経験から、食べる恐怖や罪悪感を持ち、ひとりで苦しんでいる人が多いことを知る。そこで“食事の相談できる人や場所が必要だ!”と感じ、パーソナル管理栄養士として食生活相談をスタート。
“理想の自分”を手に入れるために、食という手段を用いて、おひとりおひとりに寄り添えるパーソナル管理栄養士として、あなただけの“食の軸”を見つけていく活動を行っている。

 

目指すは、「食べて押し出す」健康的な身体づくり

—— 編集部:「キレイになるには腸内環境を整えることが一番の近道」というお話を1週目、2週目で教えていただきましたが、そもそも、見た目もキレイで健康的な身体というのは、どういう状態のことをいうのでしょうか。

—— 三 城:第一に、お肌の調子がよく、髪や爪にもツヤがある状態ですね。こういった美しさは、腸内の健康がそのまま反映されてきますので、しっかりバランスのよい食事をとることが不可欠ですよ。

—— 編集部:「キレイ」というとスラっとした身体を目指して、つい食事をセーブしてしまいがちですが……。

—— 三 城:「食べないと痩せる」というイメージがあるかもしれませんが、理想は「食べて押し出す」ことです。たとえば、いつお金が入ってくるか分からない状態だと、不安になって貯蓄をしようかなと思いますよね? 身体もこれと同じで、本来は余分なものであっても、次にいつ入ってくるのかが分からないという状態が続くと、エネルギーをとっておこうとするようになるんです。

—— 編集部:つまり、いらないものまでためこむ体質になってしまうということですか。

—— 三 城:そうです! ですからコンスタントに栄養素を入れる仕組みを作ることが大切なんですね。3食きちんと食事をとる習慣があれば、「ためておかなくても、次にくるからいいや」と摂りすぎた栄養素を身体の外に出してくれるようになるんです。

—— 編集部:なるほど、非常に納得しました。では、意識的に摂取した方がいい栄養素はありますか。

—— 三 城:栄養素の働きというのはスポーツで言う“チームプレイ”。何が欠けても思うような結果は出せません。ですから、何を摂るかというよりは、いろいろなものをバランスよく摂ることが重要です。

—— 編集部:でも、バランスのとれた食事を3食きっちりとるのは大変そう……。

—— 三 城:そんなに難しく考えなくても大丈夫ですよ。わたしは、いつも「1週間で帳尻を合わせてください」とお話ししています。朝・昼・晩と3回食べれば、7日で21食。このうちの15食を、先週お話しした“食事軸”と呼ばれるものにしてもらえれば、あとの6食は好きなものを思い切り食べてかまいません。「昨晩食べすぎてしまった」、「どうしても朝食を作る時間がない」という方は、スムージーなどで野菜だけでも摂取するようにしましょう。最低限胃腸は動かして、不足した栄養素をランチと晩ごはんで補ってください。

—— 編集部:最終的に帳尻が合わせられれば、外食や飲み会もOKなんですね!

—— 三 城:はい、そのかわりに残りの15回の食事は、できるだけきのこや野菜をたくさん摂るようにしてくださいね。

 

“燃える”身体に体質が変わる!きのこパワー

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—— 三 城:「健康的な身体」というのにはいろいろな定義がありますが、女性であればメリハリのある身体もそのひとつ。たとえ痩せていても、お肌がガサガサで身体もガリガリでは、あまり魅力的とは言えませんよね。

—— 編集部:食事に気を遣うだけでメリハリのある身体は作れるのでしょうか。

—— 三 城:運動をどれだけ頑張っても、きちんと食べていなければ健康的な身体づくりはできません。きちんと食事をとり、適度な運動をしてこそ、メリハリのある身体を作ることができます。ただし、食べるものに気を遣うだけで、太りにくい体質に改善することはできるんです。

—— 編集部:それは、代謝がよくなるということでしょうか。

—— 三 城:はい。たとえば、きのこには、エネルギー代謝に必要な「ビタミンB群」が多く含まれています。そのため、きのこを意識して摂ることで体内に蓄積されている脂肪の燃焼を促進したり、摂取したカロリーを自然と燃焼してくれる身体に変わっていきます。食事を整え、燃える身体を作って、便通を促す。こういったサイクルを作った上で、活動量や運動量を増やしていけば、健康的で美しい身体を効率よく手に入れることができますよ。

—— 編集部:健康美人への近道はきのこで菌活なんですね。

—— 三 城:その通り! 一日に一度はきのこ料理を取り入れるのがおすすめですね。栄養価の高いきのこに加えて、ビタミンCを多く含むパプリカ、鉄分も豊富なレタス、良質なタンパク質含む鶏肉を使ったサラダならば、ヘルシーながらも、満足感が得られるのでダイエット中の方にもオススメです!

 

おすすめレシピ

ビタミンB群やオルニチンが豊富なきのこで”燃えやすい”カラダへ。

 

【次週は「ストレス対策には、腸内環境の改善が効果的!?」をお届けします。】