かわいいきのこグッズや、不思議で楽しいきのこカルチャーをご紹介!
【きのこ面白情報】とよ田キノ子さんコラムVol.13
お裁縫箱の中のきのこたち
こんにちは。
とよ田キノ子です。
私の住む長野は、だいぶ肌寒くなってきました。
秋本番といった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
秋の夜長、温かい飲み物をいただきながら針仕事、なんて、
ゆったりとした時間を過ごすのも寒い季節ならではの楽しみ方かもしれません。
今回は、そんなお裁縫や針仕事で活躍するきのこたちをご紹介したいと思います。
上の写真の道具は、シンブルです。
Thimble(シンブル)とは西洋の指貫のこと。
道具としては何世紀にも渡る長い歴史があり、
ウェッジウッド(イギリス)やマイセン(ドイツ)など有名メーカーのものから、
お土産品や広告媒体として数多くのシンブルが作られています。
陶磁器製が最も一般的ですが、ピューター(錫)、木、ガラスなど材質もさまざまです。
また、古くから「女性に幸せをもたらすアイテム」といわれ、
裁縫道具としてだけでなくプレゼントやコレクションの対象としても、
世界各国で人気の高いアイテムです。
実用ではなくコレクション用のものも多く、
指先ほどの小さな世界の中に、美しい絵柄や凝った細工などが施されています。
中には、きのこの図案のシリーズやきのこ型のシンブルも。
工房のものから作家さんのものまで、個性豊かなきのこシンブルを楽しむことができます。
そんなラッキーアイテムを使って作るものは
きのこの布でパッチワーク、きのこの刺繍、きのこのぬいぐるみ、きのこ柄のワンピース…
やっぱりきのこでしょうか?(笑。
楽しくきのこを作っていたら、思わず女子力もアップしたりして一石二鳥!?
(それがラッキーアイテムのパワーかもしれませんね!)
このきのこ型の道具、なんだかわかりますか?
これは「Darning Mushroom(ダーニングマッシュルーム)」と呼ばれている裁縫道具。
穴の開いた靴下などにあてがい、繕うための道具なんです。
その名の通り、形はまさにきのこ!
赤い傘に白いドットのベニテングタケ風デザインのものがあったり、
傘と柄(え)が分解できて、柄の中に針を収納できるタイプのものも。
実用の中に遊び心のある、とても愛らしい道具です。
穴が開いたり破れてしまったものは、
もったいないと思いつつ処分してしまうこともありますが、
お気に入りの服や靴下は、できるだけ長く付き合っていきたいもの。
こんなかわいいきのこを使って繕ったら、なおさら大事に使いたくなりますよね。
ひと針ひと針刺すごとに、“世界にひとつだけの自分のもの”という愛着も湧いてきますし、
リメイクして生まれ変わる手伝いをしてくれるのも、
自然界のリサイクル担当でもある きのこらしい働きですね(笑。
お裁縫箱にひっそりと生えたきのこたちが、
そういった丁寧な暮らしを思い出させてくれた気がします。
そんな優しい気持ちとともに、大事にしたい道具たちです。
とよ田キノ子
アートディレクター、グラフィック&ウェブデザイナー、きのこグッズコレクター。
2007年に“キノコ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。
キノコグッズコレクションの展示や、キノコをモチーフにしたイラスト作品展、
キノコイベント等を開催。
2011年9月、グラフィック社より出版された『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』を監修。
日々、キノコの魅力を伝える“胞子活動”を行っています。
信州きのこの会会員。
とよ田キノ子さんウェブサイトはコチラ
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